「テロワール」と地元の木
August 31, 2016
ワインの価値は、「テロワール」で決まると言われています。
テロワール(Terroir)とは、「土地」を意味するフランス語terreから派生した言葉で、 もともとはワイン、コーヒー、茶などの品種における、生育地の地理、地勢、気候による特徴をさすフランス語です。 同じ地域の農地は土壌、気候、地形、農業技術が共通するため、作物にその土地特有の性格を与えると言われています。その独特の地域性がワインの個性となり、その違いがそれぞれのブランドにつながっています。つまり、地域性がブランド競争の原点になるというのがワインの世界の常識です。
さて、本日は、ワインとは関係ありませんが、このテロワールに関連するようなお話を家づくりに絡めてしてみたいと思います。
私たちは、定期的に地元の製材屋さんと情報交換をしています。
新鮮な情報は現場にあります。お客様のために、少しでもよい材料の選別や、最新の加工技術の情報交換もさることながら、時には、昨今の木材市況の話や経営の話に至るまで、内容は多岐に渡ります。
その中で、最近特に頻繁に話題に上がるのは、「地元産の木材がなかなか思うように出荷できない」というもの。その深刻さは年々増しているようです。最大の要因は、住宅そのものが工業規格化されていき、かつ室内はビニルクロスで覆われ、構造材としてはほとんど見えない家づくりが主流になってしまったため。海外の安価な材料が市場に出回り、国内各地で製材をしても品質の良さが伝わらず、価格競争で埋もれてしまうという話は、全国の製材業に共通する悩みでもあります。
そのような市場背景のため、国内では数十年前に国策で植林された非常に質の良い、主に杉材を中心とした原木が、伐採されることなく眠っているケースも少なくありません。
仮に、運よく切り出された原木でも、主たる構造材や造作材として製材されずに残ってしまっているものが多く、出荷されずに年数が経ってしまうと、今度は劣化が始まり、黒ずんだり、肉痩せや変形を生じ、最後は製品としての価値を失ってしまいます。また、そのような環境が伐採業者の衰退を生み、今では、街中の老木に倒壊の危険性が発生しても伐採処分ができる職人をすぐに手配できないという状況も生まれています。
地元の気候風土の中で育ち、いちばん身近にある天然の材料なのに、使われないままでいるのは、非常に勿体ないことです。
そこで、私たちのような家づくりの立場と、木の特性をいちばんよく知る製材工場の立場のスタッフが膝を突き合わせ、「地元の木の生きる道」について真剣に語り合うことがとても重要な意味を持ちます。お客様のニーズ、その木のもつ特性、価格、利用価値・・・これらについて自由に意見をぶつけ合っていると、ふとした時に、素晴らしいアイディアが生まれる場合があります。
キノイエの標準仕様である杉板の外壁材(以前のブログでも紹介)は、そうした製材工場の中で、品質は上等ながらも運悪く眠っていた地元糸魚川産の杉材を、キノイエのデザインのためだけにオリジナルピッチでカットして生まれたものです。価格も手ごろで、輸入材にはない独特の風合い、そして何より「地元で生まれ育った」ストーリー(=テロワール)の重みが、住まう人にとって特別な意味と愛着につながります。
他にも、以前のブログでご紹介した、地元杉の幅はぎ材でつくられたオリジナルテーブル。デザイナー家具の良いところを応用しつつ、材料は地元調達。製材屋さんとじっくり吟味し、価格と品質のバランスのいいものだけを厳選し、いちばん杉の木目が美しくなるように合わせていくことで、価格以上の付加価値を持たせることができます。
地元の木を地元の職人が切り出し、地元の技術者が加工し、地元の住まいに利用され、地元の人々の暮らしと共に愛され受け継がれていく。――この美しい地域循環に魅力を感じる人は、けして少なくないと思います。家づくりにテロワールの考え方を持つことで、もっと自分たちの住まいに愛着が深まるのではないでしょうか?
まさに「最高の地元ライフ」。――私たちは、そうしたことに共感していただける皆様に、手間暇を惜しまず、しかし手の届く最高の暮らしをお届けしたいと考えています。
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最高の地元ライフ。~スタッフ編
August 30, 2016
先日の8/27(土)の地元新聞『糸魚川タイムス』の1面記事「糸魚川 生き生きリレー ~地域の隠れた主役たち~」に、弊社の若手土木スタッフの村上君が登場しました。24歳でご覧の通りのイケメン。しかも、性格も優しい好青年!カネタ建設の入社歴はまだ浅く、土木の仕事は未経験でまだまだ見習い期間中。ですが、年を重ねてみるみる逞しく成長している姿に、スタッフみんなも大いに期待をかけているところです。
そんな彼を紹介する今回の記事には、海好きで多趣味の彼がいちばん夢中になっている「SUP(スタンド・アップ・パドル)」のことについて大きく紹介されています。SUPは、専用のサーフボードに立ってパドルを漕ぐ、ハワイ発祥のマリンスポーツ。この地元ではまだ愛好家は少ないですが、最近メディアでも取り上げられることが多くなり、これから徐々にこの地域でも注目されるスポーツに発展する予感です。
そんな彼がSUPに触れるきっかけとなったのが、縄文時代の丸太舟を再現した”縄文カヌー”で長距離航海を目指す「日本海縄文カヌープロジェクト」。これまで、糸魚川市から上越市までの航海実験に参加。福井県で開かれている丸木舟競漕大会にメンバーとペアで出場し、昨年までに2年連続で準優勝する腕前の持ち主。そんな彼曰く、「(SUPに乗っている時は)海の上を散歩している気分になれるので、とても気持ち良い。」とのこと。ちなみに、下の写真は押上海岸の沖から撮った夕日です。
そして、そんな彼が夢中になっているもう一つの趣味が、登山。下の写真は、去年、長野にある木曽駒ヶ岳に登った時の写真。真ん中で両手を広げているのが村上君です。「登頂した時の達成感と眺めはとても最高でした!」とのこと。
「休日は家に籠っていられない性格です(笑)」という村上君。まさに、この地域特有の自然財産を謳歌できる多彩な趣味に囲まれ、まさに「最高の地元ライフ」を満喫しています。彼のこれからの活躍をぜひ応援してください。
・・・ちなみに、そんな村上君のもう一つの顔は・・・
ジャーン!!先日8/11に開催された弊社感謝祭「オレンジフェア」に登場した、あやしいムエタイ選手「リュウチャイ・ムン・ラカーミ」でした(笑)
彼の詳しい活躍の様子をもっとお知りになりたい方は、こちら「カネタ建設のブログ」をご参照ください。
そして、弊社にはまだまだ個性あふれるスタッフがたくさん在籍しています。こちらのブログでも少しずつご紹介していけたらと思っています。
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床と天井の連続性
August 29, 2016
床から数十センチ浮いたテレビボード。
天井から壁がつながっていない和室。
手前に見えるパントリーもよく見ると、天井から少し空間が空いています。
二階の天井も同様に、水回りスペースの上は小屋裏収納がむき出しに・・・
お気づきですか?床と天井の連続性は、空間の広がりに直結します。
小さくつくって大きく暮らす。コンパクトでハイクオリティ、かつコストバランスのいい住まい。引き算の設計とは、単に間取りを小さくするだけではない、様々な工夫がちりばめられているのです。
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夏の終わり
August 28, 2016
もうすぐ夏休みも終わります。
皆様はこの夏、ご家族とどのような思い出をつくりましたか?私たちの暮らす上越地域は、海、山、川に囲まれ、望めばいつでも自然の恩恵に触れることができます。まさに、最高の地元ライフ。
こちらは、キノイエスタッフのある夏休みの一日です。
糸魚川市能生地区にある弁天岩。糸魚川の周辺の海岸は砂利浜が多くなりましたが、こちらの海岸は遠浅で砂浜もたくさんあるので、毎年家族連れでにぎわいます。
大胆なサービスショット!さて、どのスタッフの家族でしょう?
正解は代表猪又の家族。こちらは三女、まおちゃんでした(笑)
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『とと姉ちゃん』と『暮しの手帖』
August 27, 2016
視聴率20%以上の人気を誇る、現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』。
主人公・小橋常子のモデルとなっているのは、故・大橋鎭子(おおはし しずこ)さん。その大橋さんが天才編集者である故・花森安治(はなもり やすじ)さんと共に創刊したのが雑誌『暮しの手帖』です。
二人が『美しい暮しの手帖』として第1号を創刊したのは、昭和23(1948)年。ファッションや料理、編み物、収納術など衣食住に関わる「生活の知恵」を紹介し、主婦の強い味方として、現在に至るまで発刊は続いています。暮しの手帖社さんのサイトには、「防空壕のなかで、自分が見たい、知りたいと思うことを本にすれば、戦争で学校にも満足に行けなかった多くの女性たちに喜んでもらえるだろう」という大橋さんの思いと、戦争への反省から「一人ひとりが自分の暮らしを大切にすることを通じて、戦争のない平和な世の中にしたい」という花森さんの思いが綴られています。
もちろん、住まいにまつわる様々な特集記事も組まれました。実際、先日も『とと姉ちゃん』では、台所特集が取り上げられていましたが、当時の『暮しの手帖』20号(昭和28年)以降でも、こんな記事が掲載されています。
「小さくつくって大きく暮らす」キノイエの思想に非常に重なる部分があり、とても興味深い内容です。
また、経済成長とともに物が出回り始めると、どれが役に立つ商品かを広く消費者に伝え、また本当に良いものをメーカーに製造してもらうためにも、商品テストを実施。生活者の立場に立った実証主義のテストは多くの読者の高い評価と支持を得ることに成功し、最大発行部数が90万部を超える国民的雑誌に成長しました。
なかでもこの雑誌の特徴として有名なのは、一切広告を掲載しないというスタイルを選択し貫いてきたことです。(一説では、倒産の危機の際一度だけ掲載の事実があるようです)
理由は2つ。編集長の花村さんの「一つの文字から一枚の写真、小さなイラストまで、雑誌の全ての部分を自分達の目の届く所に置いておきたい」という思いと、広告を載せてしまうと、商品の正しい批評や紹介がやりにくいという理由です。
そして、この商品テストの徹底ぶり、スケールの大きさが違います。
昭和44年の第99号「自動トースターをテストする」では、トースター33台を購入し、1台あたり2000枚ずつ実際に焼いて、焼け具合や耐久性をテストしています。実に4万3088枚もの焼かれた食パンが山積みされた写真は圧巻です。
また、製品の品質が悪かったり、広告に記載された性能を十分に発揮できないとなれば、入念なテスト結果と共にその製品を徹底的に糾弾をします。その代表的なエピソードが、昭和43年発刊の98号「愚劣なる食器洗い機」と名付けられた記事です。
当時、発売されて間もなかった各社の「食器洗い機」は高価である上に、食べ残しがすすぎ切れなかったりと、欠点が目立ち劣悪でした。二人にとって、そうした製品を世に出すことへの怒りは強く、発売された各社の製品を、その号以降も何回かに分けて軒並みテストし、詳細に事実を伝えています。特に、横倒しにされた食器洗い機の写真は、社会的に大きな反響を呼びました。
これから連続ドラマの中でも佳境を迎え、この商品テストの場面が出てきます。ドラマの中では、純粋にテスト結果を読者に伝えていこうとする主人公と、それをあらゆる手で妨害工作を行う大手メーカーとの壮絶な戦いが描かれていくようです。
そんなことから、ふと、現在、住宅業界で起きている激しい価格競争とイメージ・広告競争の様子に目をやると、様々な思いがめぐってきました。情報が巷に溢れすぎた結果、お客様にとって「暮らしを守る本当のいい家」についての判断、これがとても難しい時代になったと感じます。何を選んでいいかわからない。住んでみないと答えが出ない。しかし、買った後では取り返しがつかない。そんな買い物の筆頭が住まいです。だからこそ、この『暮しの手帖』のように、宣伝やイメージ戦略に踊らされず、客観的な厳しい目をもって住宅産業の構造や作り手の違いが語られる日が来れば、消費者の皆さんにとってこれほどの大きなメリットはないのではないか?と思う今日この頃です。
美しい現場(10S+A・T)
August 26, 2016
弊社では、毎月定期的に建設現場のパトロールを行っています。
パトロールのチェック項目は非常に細かく設定されており、安全衛生はもちろん、品質、そして現場マナーのあり方に至るまで、厳しいチェックが入ります。チェックの入った項目は、すぐに改善指摘事項として担当者並びに関係する全ての協力業者に伝達される他、それ以外の全ての協力業者の皆様にパトロール実施報告書として配布されます。
ちなみに、パトロールには、安全衛生担当者の他、現場担当以外の営業スタッフや建築スタッフなども参加します。さらに、弊社のスタッフの他にも協力企業のスタッフさんにも持ち回りで参加していただき、一つひとつの現場について社内外の厳しい目でチェックしていきます。担当者以外のメンバー複数の目で見ることによって、担当者にとっての都合のいい現場品質ではなく、誰の目から見ても納得のいく「美しい現場づくり」のための様々な是正要求や改善アイディアが集まってきます。また、参加した協力業者の担当者にも当事者意識が芽生えてきます。まさに、”終わりなきカイゼン”のための「善の循環」のような仕組みを目指しています。
ところで、「美しい現場」とはどういう現場なのか? 私たちは、こんな指針をつくりました。
写真は、「10S+A・T」と呼ばれる、建築現場に入る者が徹底するべき事項をまとめた弊社独自の指針です。「5S、(整理・整頓・清掃・清潔・躾)」という言葉を聞いたことがある方は非常に多いと思いますが、私たちはさらに項目を増やして10Sとし、そこに「挨拶(A)」と「体調(T)」の2項目を加えて、自社のスタッフ、協力業者の皆さんに周知徹底を図っています。
10S+A・T
【1A 挨拶】
朝一番、帰る前、仲間や周辺住民への挨拶は明るく笑顔で
【1S 整理】
いる物といらない物を分けて、いらない物を捨てる
【2S 整頓】
いる物を所定の場所に、使いやすいように置く
【3S 清掃】
身の回りや職場を、常にゴミや汚れの無い状態にする
【4S 清潔】
整理、整頓、清掃の3Sを維持し、きれいに保つ
【5S 躾】
決められたルール・手順を正しく守る
【6S 作法】
礼儀作法を身につけ、態度・言葉使いに配慮する
【7S 参加】
安全な現場環境作りは、全員参加が原則
【8S 習慣化】
作業方法や行動が身に付くまで徹底する
【9S 設備】
機械設備や作業用設備を安全に維持する
【10S 即実行】
気付いた事や、やるべき事は後回しにしない
【1T 体調】
元気な体と精神を維持することは全ての基本
いい仕事をする人は、現場も道具もきれいだと言われています。こうした活動を地道に続けることで、まずは「人」を磨き、本当の意味で「美しい現場」、そして「よいチーム」をつくっていきたいと思います。
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黒部市の”まちの顔”事業に関わる
August 25, 2016
この度、ご縁をいただき、カネタ建設は富山県黒部市のK-TOWN第2期工事(YKK様単身寮第2期工事)の施工で参加させていただくことになりました。先日、合同地鎮祭(並びに1期工事の竣工内覧会)が執り行われ、弊社も玉串奉奠に参加させていただきました。
黒部市の地域経済を支えるビッグ企業YKK様本体が手掛ける社員寮で、まさに黒部駅前の中心市街地が大きく様変わりをするまちづくり事業でもあります。ここに私たちが関わらせていただくことは、非常にセンセーショナルなニュースですが、この背景には、昨年施工させていただいた、国内12例目、北陸第1号のドイツ認定パッシブハウス「前沢パッシブハウス」の実績が評価されたことが非常に大きく影響していると思われます。しかし、それは単に私たちの仕事の評価だけではなく、これまでに様々な形で私たちにご助言やご支援をいただいた多くの関係者の皆様のおかげであることに心から感謝しなければなりません。また、その期待に応えるべく、より一層の努力で、高品質の住宅づくりに英知を結集していきたいと思います。
第2期工事は、株式会社アプルデザインワークショップ設計監修により、共用施設となる「K-HALL」(鉄骨2階建て)をメインに、木造2階建ての社員寮を全14棟(56戸)を建設します。カネタ建設はそのうちの6棟の社員寮施工を担当させていただきます。施工場所は、なんと、あいの風とやま鉄道黒部駅前隣接の一等地。カネタ建設は、中でもその黒部駅寄りの街区で数棟同時施工で入らせていただきます。
この日はYKK吉田会長、富山県石井知事、黒部市堀内市長をはじめとする錚々たるご来賓、関係者の皆様がご列席の中、弊社代表猪又も玉串奉奠をさせていただきました。この合同地鎮祭には多くの地元メディア、業界関係の記者の皆様が集まっており、この事業のインパクトの大きさを物語っていました。
まさに、黒部のまちの顔になる重要な建物。しっかりと責任を果たしてまいりたいと思います。
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『上越タイムス』に掲載されました
August 24, 2016
先日、地元新聞の『上越タイムス(糸魚川タイムス)』さんに、先日8/11に開催されたカネタ建設ファン感謝祭「オレンジフェア2016~こらしめられるなつやすみ」の記事が掲載されました。
感謝祭でもあり、「人の展示会」、「私たちの研修」でもあるこのオレンジフェア、今年で12年目を迎えました。年々、地域の夏のお祭りとしての定着が進んできたようで、おかげさまで今年の来場者数は過去最高の4,000人(主催者発表)。確かに、昨年とは賑わい方が全く違いました。イベント会場そのものの人の賑わいもさることながら、一昨年頃からイベント会場の隣の公園にレジャーシートを広げてお弁当を開くお客様の姿がちらほら見え始め、今年はなんとその公園内までもが家族連れのレジャーシートでびっしりになっていました。聞くところによると、ある地区の子供会行事そのものが「オレンジフェアに参加する」となっているとか!?
「おまんた祭り、クラシックカーレビューに並ぶ、地元の三大行事の一つになったね」そんな風に言ってくださるお客様がとてもたくさん増えてきたのが印象的でした。本当にありがたいことです。
ただし、その分、課題も残りました。毎年十分な食材確保と、前年よりもメニューの早い提供のためにあらゆる改善策を用意して当日を迎えたものの、今年もまたまた長蛇の列。大変暑い中、家族のために列にお並びいただいたすべてのお客様に心からお詫び申し上げます。そして、次回は必ず改善し、皆様に気持ちよく縁日広場を楽しんでいただくと共に、アトラクションブースもさらにアイディアと工夫で来年も驚きと感動を提供したいと思っています。社員全員と協力企業の皆様の手による100%手づくりの感謝祭。来年も皆様にとって最高の夏の思い出の1ページになるよう従業員一同精一杯努力してまいります。
それにしても、期待値が上がった分、来年がプレッシャーです。しかし、そのプレッシャーこそが、私たちのレベルアップと、常に新しいことに挑戦する企業文化につながっていくのだと思います。
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高さを節約すると
August 23, 2016
塩屋新田の家の二階天井は、屋根勾配に沿って地元糸魚川産の杉板がふんだんに貼られています。
その杉板の天井は、水回りスペースの上に空いたわずかな隙間の先にまで伸びています。これは、視覚的な広がりをつくる、小さな邸宅設計の基本的な技でもあります。
そして、その隙間部分は、そのまま小屋裏空間として、大容量の収納スペースになっています。
キノイエは、小さくつくって大きく暮らす――引き算の設計が基本です。この小屋裏収納の確保にあたっては、面積的な引き算だけでなく、合理的な階高の引き算をした結果生まれた”おつり”を有効利用してつくられました。だから、このスペースをつくるために構造的な足し算は一切ありません。コストを上げずに収納をプラスしました。ほんのわずかな階高の節約(といっても、この方が視覚的にも省エネの観点からも理に適っています)も逃さない設計が、想像以上の使い勝手を実現させています。
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行き止まりをつくらない設計
August 22, 2016
小さくつくって大きく暮らす――引き算する設計で最も必要なことは、ムダな動線をつくらないことです。
そのためには、住まいの中に極力行き止まりをつくらないことです。例えば、塩屋新田の家では、いちばん長く過ごす場所でもあるリビングダイニングの空間に、以前のブログでもご紹介した小さなパントリー(キノイエオリジナル「箱パントリー」)を中心に周りを回遊できるように設計されています。
小さな空間にキッチンとパントリーを設置すれば、少しでも収納を確保したくなるため、大抵キッチンの奥は行き止まりになるのが普通の設計です。しかし、そこにほんのわずかでも人が通れる空間を設けることで、リビングダイニングとの連続性が生まれ、想像以上の自由度と開放感が生まれます。
開放感は面積ではありません。行き止まりのない、自由度がある動線をつくることにヒントがあるのです。
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