エアコン1台で家中涼しい暮らし
August 3, 2016
じめじめと蒸し暑い日が続きます。こんな日は外に出かけるのが非常に億劫になりますね。ですが、こんな日こそ、ぜひキノイエの住まいを見に来て体感していただきたいと思っています。
キノイエの住まいは、日中最高気温が30度以上でも室内はカラッと涼しい快適空間。しかも、エアコンの負担は最小限。
具体的には、こんな性能をもっています。
・エアコン1台の「弱」運転で、家中どこにいても涼しい環境設計。エアコンによる冷風は計画換気システムにより、家の隅々にまで効率よく循環。だから、家じゅう快適です。エアコンを「強風」設定にして直接的に局所を冷やす等、冷房機器の電気的負荷をかけるようなムリ・ムラ・ムダはほとんどありません。
・それを実現する根拠は、冷気のロスや、室外の熱気を徹底的に遮断する超高気密施工。家全体に占める隙間の面積はとても小さく、およそ名刺の半分サイズしかありません!(現在、日本の既設住宅のおよそ90%以上が気密性能の低い住宅と言われており、40坪相当の家であれば、その隙間は新聞紙サイズ以上とも・・・)
実は、この隙間の違いは、予想以上に冷暖房機器の運転効率に影響します。隙間が大きいと、計画的に循環させようとした冷気や暖気が、家全体から侵入してくる室外の暖気や冷気の影響を受けてうまく循環しなくなります。これによって、特に冬は暖かい空気が上に留まってしまい、エアコンやヒーターなどの風量を上げたり、人体に直接送風を当てなければ快適さを得られないという現象が起こります。最近では、センサーが人の動きを感知して追いかけるように送風したり、人が居ないとスイッチをOFFにする賢いエアコンも登場してきましたが、その分、機器の運転負荷や人体に与える影響は大きくなります。家全体の気密・断熱性能を一定のレベルに上げることで、不効率な機械運転のお世話にならなくて済むようになるのです。
・断熱材には「フェノールフォーム」と呼ばれる、熱伝導率の極めて低い素材を使用しているので、真夏の高温下でも室内への影響は最小限。(熱の伝わり方は、通常のグラスウール断熱やセルローズファイバーの約半分。高い断熱性能で知られるウレタンフォームやポリスチレンフォームよりもおよそ1~2割程度低いです。)
・さらに、フェノールフォームは水を吸い込まず湿気に強い素材のため、結露の心配が一切なく、カビの発生も抑制します。(断熱材に湿気がこもらない)
・結果として、キノイエの住まいは電気代も節約できます。家庭生活においてもっともエネルギーを消費するのは冷暖房。光熱費に換算すると、キノイエの工法を取り入れた場合と一般的な従来の建築方法で建てられた住まいとでは、約4割弱の開きがあり、暮らし方によっては、1年間で7万円以上もの光熱費の節約(10年間で70万円以上の節約)が可能になります。さらに、ここに太陽光発電システムを導入することにより、実質的なゼロエネルギー住宅の実現も可能になるわけです。
これらのことを住まいづくりで可能にすることは簡単なことではありません。キノイエのスタッフには多くの省エネ建築診断士の資格を持つ専門スタッフが、これまで長年数多く住宅建築の経験を踏まえて導き出した知識と技術があるからこそなし得るものです。
建物価格を検討する際、その後20~30年間の光熱費(ランニングコスト)がどうなるのか?を吟味する必要があります。表面的な安さに隠れた、電気代のかかる家を選ばないように注意しましょう。
お伝えしたいことは、まだまだ他にもたくさんありますが、このあたりのテクニカルなお話については、専門的にお話しすれば非常に細かくなっていきますので、これから時間をかけて少しずつ皆様に解説していきたいと思います。
なお、太陽の日差しを含め、自然のエネルギーをコントロールする「パッシブデザイン」のお話については、過去のブログ「自然の恵みを設計に~「パッシブデザイン」入門編」を、室内の空気環境、換気と気密のお話については、過去のブログ「住まいの呼吸法」もぜひ参考にご覧ください。
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