天井で変わる暮らしの快適さ
September 2, 2016
キノイエの住まいの特徴の一つに、地元糸魚川産の杉板ですのこ張りにした2階の天井があります。
見た目にもやわらかい天然木の風合いがあり、毎日見ても飽きない普遍的な美しさがあります。
しかし、それだけではないんです。本当の価値は、その性能にあります。
杉板のすのこ張りの内部には、いくつかの断熱工程が組まれています。まずは、外周部と同じ厚さのフェノールフォーム断熱材により、屋根から吸収される日射熱を高い次元でブロックします。フェノールフォームについては、以前のブログでもご紹介しましたように、他の断熱材と比べて圧倒的に湿気を通さない性質を持つため、結露の心配がありません。さらに、内側からは、木質系繊維断熱材(ウッドファイバー)を敷き詰めてあります。これによって、驚くほどの蓄熱効果と防音効果が生まれます。
この屋根断熱の違いは、想像以上にその後の皆様の暮らしに影響します。なぜなら、高齢になるまでの一定期間、私たちの多くは2階で睡眠をとるからです。天井の蓄熱性能は、夏季の高温時、冬季の冷え込みに対し、緩衝材としての大きな役割を担います。そして、年間の降雨降雪量が多いこの上越地域の気候により、時々訪れる激しいスコールのような雨、冬は時折やってくるみぞれやあられが激しく屋根を叩く音。特に安眠を求める夜中の影響は最小限に食い止めたいものです。木質系断熱材の効果によりそうした外部のノイズ軽減に加え、当然ながら室内の音の響きも抑制してくれます。高級車のドアを閉めた時のソフトで重厚感ある音がそうであるように、音の響き方は質感です。間取りは同じでも、そうした設計の工夫で得られる満足度の違いは、体感することでよく分かります。
活動時も就寝時も含め、暮らしの中のあらゆるシーンでの快適さの追求は、私たちの重要な家づくりにおけるミッションです。見た目のデザインや価格偏重、単に自然素材を使えばよいというものではなく、根拠と効果のある快適さを求めて素材と施工方法の最適な組み合わせができているか、プロとしての力量が問われる部分です。
特に、屋根の断熱性能、施工方法の違いについては、なかなか素人目にはわからないものです。しかし、住宅会社の考え方によって大きな差になっている部分でもありますので、じっくりと比較されることをお勧めします。
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