アレルギー症状はなぜ起こる?
November 1, 2016
前月29日(土)・30(日)に開催されました「窓・構造・断熱パネル・換気の一流専門メーカー担当者が直接教える! 高性能エコハウスのしくみ大公開」では、家づくりにとって本当に役に立つ情報が満載のセミナーでした。
本日は、その中から一つ、換気システムの専門メーカー株式会社マーベックス様によるセミナーの内容からほんの少しだけ抜粋して「アレルギー」と「住まい」の関係についてご紹介します。これを知っているのと知らないのとでは、家づくりの選択で大きな違いになるのではないかと思います。
まず、全国の小・中・高の児童生徒の「ぜんそく」割合は、ここ30年間で急激に増えています。また、「成人喘息」の患者数は10年で2倍に急増しているというデータがあります。非常に恐ろしい数字ですが、これは今後も増加傾向にあると考えてまず間違いありません。
実は、なんと「霊長類最強」と呼ばれた吉田沙保里選手も、昨年から「ぜんそく」の症状を発症したと言われています。報道ではあまり取り上げられていませんが、これがメダルの色に少なからず影響を与えたのかもしれません。では、あれだけの強靭な肉体を持ち、健康管理面で隙がないと思われるトップアスリートですら、なぜアレルギーの症状を引き起こしたのでしょう?
その原因は「家」にあります。吉田選手も、練習以外の大半の時間は自宅で過ごします。吉田選手の自宅は、他の一般住宅と室内の空気環境という点では大きな違いはないはずですので、そこに注目して考えてみましょう。
その前に、ここに、「サイクロン掃除機」で有名な「ダイソン」社のサイトに、分かりやすい一つの映像がありますので、こちらをご覧ください。
いかがでしょうか?家中には、アレルギーの原因となるアレルゲンが存在していおり、アレルゲンの粒子は空気中にあると考えられていますが、実は空気より重い性質を持ち、時間がたつと床に落ちていきます。これがハウスダストと呼ばれるアレルギーの原因となります。ソファに座ったり、床を歩き回るだけで、数千のアレルギー物質を含んだハウスダストが空中に舞い、呼吸によって体内にとりこまれやすくなっています。
だからこそ、このような微細なアレルゲンを含むハウスダストをしっかり取り除くには、床面に近いところから取り除き、再度空気中に排出しないことが重要なのです。
そこで、キノイエで採用しているのが、マーベックス社の「床下吸気」型の第一種熱交換換気システムなのです。室内の換気システムについては、実は室内の排気口の配置にも各社に違いがあり、その多くは、室内の天井もしくは壁上部に取り付けられています。しかし、キノイエでは、その排気口を天井ではなく床面に配置しています。ホコリ・花粉・臭気は床面に溜まりやすいのですが、従来の壁や天井にガラリが設置されている換気システムだと、床面に溜まったホコリや花粉を、人が呼吸をしている空間まで巻き上げてしまいます。ホコリを舞い上げて吸い取るのではなく、ゆっくりと沈んだホコリをやさしく吸い取る方式は非常に効率がよいと考えています。
それを証明する映像が、マーベックスさんの資料にありますので、こちらの動画も合わせてご覧ください。吸気口の位置がいかに重要であるかということがご理解いただけると思います。
住まいの健康についてのメカニズムについては、思ったほど一般の消費者の皆様には知られていない事実がまだたくさんあります。キノイエでは、こうした隠された正しい事実を元に、「本物の安心安全」な暮らしを実現する住まいを提供していこうと考えています。
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