~町にむかって開く~
日本の町なかは、四角四面のアパートが
雨後の筍のようにニョキニョキと顔を現わし、
町の調べや、素形を押しやっている。
朝に夕に、町をウォークする愉しみは、
家と町の響き合いを、五感がひろうこと。
現代町家は、一軒の家が町に開くことで、
ウォークする人に、その家の心づかいを、
緑の蘇生を、そっと語りたい。
「町にむかって開く」・・・これは、「現代町家」の考え方を提唱し、このキノイエの設計にも関わっていただきました建築家の趙 海光(ちょう・うみひこ)先生がよく口にされる言葉です。
現代の建築基準法は、昔の町家のように、狭い間口で短冊形をした細長い敷地に目一杯家が肩を並べるような家づくりを認めてはいません。建蔽率(けんぺいりつ)や敷地後退の制約があり、一つひとつの独立した敷地の中に必ず「空地」が残ります。
家は内に向かって閉じられた箱のようにつくられ、外とのつながりが遮断されています。そして、残された空地のほとんどは、カーポートなどのスペースを除き、有効活用されることなくそのままになっています。
現代町家では、その空地をうまく利用し、坪庭や中庭と空地をつなぐことで、町にむかって開かれた住まいをつくろうという考えをもっています。そして、このやり方は様々なアプローチ手法をもって行われます。これから少しずつこのブログでもお話ししていきたいと思います。
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