漆喰の魅力
January 8, 2017
国を問わず、城や寺院、教会、蔵などに見られる美しい白い壁。古くからその多くには「漆喰」が使われています。
優れた防火性と断熱性、耐水性、そして高い消臭効果と殺菌効果もを兼ね備えている漆喰は、太古の時代から世界各国で最もすぐれた建築材料として使われてきました。その歴史は古く、その起源は約5千年前のエジプトのピラミッドの壁だと言われています。その後、古代ギリシャやローマの建築物にも数多く利用され、日本でも飛鳥時代の高松塚古墳などからも漆喰を使用した痕跡が発見されています。
そして、漆喰には自浄作用があり、その美しい白さを長期にわたり維持します。何よりこの風合いと発色のよさが長年多くの建築家に愛されてきた理由であるともいえます。別名「白鷺城」とも呼ばれる世界遺産の「姫路城」を名城たらしめている理由の一つは、この漆喰がおりなす白壁の美しさであるといっても過言ではありません。
キノイエの上越モデルハウス「塩屋新田の家」の外壁には、数ある漆喰の中から厳選し、「カルクウォール」と呼ばれるスイス漆喰を採用しています。スイス漆喰は、世界で最も品質の高い漆喰として知られており、スイスの美しい町並みを形づくっている名脇役です。
カルクウォールは天然成分100%。その最大の特徴は製法にあります。スイスアルプスの純粋な石灰を、950℃という低温でゆっくり焼成して細かく均一な粒子の生石灰を生成し、それを3ヶ月間水で熟成させてつくります。漆喰には様々な種類があり、合成樹脂など化学成分を「つなぎ」に使用しているものや化学的に高温、短時間で製造されるものもあります。カルクウォールはそれらの漆喰とは一線を画し、素材の持つ力が十二分に発揮された高品質の漆喰です。
以上、いろいろと蘊蓄を書き並べてみましたが、一言「この美しさは唯一無二」という言葉に集約されます。青空の下に映える抜けるような白さも、夕暮れの空色に溶け込む美しいテクスチャーも、ずっと色褪せることのない魅力として家族を包み込んでくれます。
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