大火から1ヶ月
January 23, 2017
糸魚川市駅北大火から1ヶ月が経過した昨日の1月22日(日)には、毎年恒例の糸魚川の冬の一大イベント「糸魚川荒波あんこう祭り」が開催されました。
大火の影響で、今年は開催を見送るべきではないか?という声もあり、一時は中止も検討されましたが、今回の大火で実際に被害を受けた実行委員の関係者からも「こういう時だからこそ復興に向けてまちを盛り上げよう」という声が上がり、糸魚川駅日本海口並びにヒスイ王国館に会場を移しての開催となりました。
会場では、地元の飲食店5店舗によるあんこう汁の販売の他、実際のあんこうを丸1体を余すところなく解体する「つるし切り」実演、その他、浜焼きコーナーや各種出店、地元糸魚川小学校児童生徒による「糸魚川の食」にまつわる学習発表など盛りだくさんの内容で、市内外から5,500人の来場を記録する賑わいを見せました。
地元飲食店5店舗による「あんこう汁」は、オーソドックスな味噌仕立ての他、チゲ味やごま入りなどそれぞれが工夫を凝らした独自の味を用意。それぞれのブースには10時の開始前から行列ができ、正午を待たずに用意された1,600食分が完売となりました。ちなみに、この売り上げの一部はこの度の大火の義援金に充当されるようになっています。
「つるし切り」の実演は、糸魚川駅日本海口前のロータリーに設置された特設会場にて。地元の魚市場の職員さんによる巧みなトークと包丁捌きによる実演解説は、もはやこの地元の伝統芸能といってもいいほどのレベルです。
また、会場内では、地元の青年有志で結成されたボランティア団体「がんばろう糸魚川プロジェクト」の皆さんによる義援金の呼びかけと共に、売り上げの一部が義援金に充てられるチャリティーステッカーの販売も行われました。
会場を訪れた多くの観光客、市民の皆様からもあたたかい声掛けと共に、この日もたくさんの義援金が寄せられ、ステッカーも200枚近い購入がありました。多くの皆様の善意が、被災された方、そしてこのまちに向けられていることに心から感謝の気持ちでいっぱいです。
糸魚川市が今月20日に行った記者会見では、大火による焼損棟数は当初の144棟から147棟に修正され、全焼120棟、半焼5棟、部分焼22棟、焼失面積は3万412平方メートルと正式発表されました。火災発生当初時、最大瞬間風速27.2メートルを記録する南からの強風に煽られ、被害が拡大したことを国は重く受け止め、火災被害では全国で初めて自然災害として「被災者生活再建支援法」を適用。これにより、一世帯最大400万円の支援金を受け取ることができるようになり、復興への後押しにつながっています。また、現在、がれき撤去については、市に一括処理を依頼した木造住宅の撤去作業も進んでおり、がれきの分別作業の仮置き場として決定している姫川河川敷には20日から具体的な設置作業も始まっています。また、全国から大勢の皆様より糸魚川市宛に寄せられた義援金の総額も約2億6千万円ほどに上っており、被災者の皆様に見舞金として配分される第一次計画が決まったようです。
少しずつではありますが、復興に向けた歩みが着実に動き出しています。全国の皆様からの多くの善意、そして市民みんなの前向きな姿が、被災された多くの皆様を勇気づけ、このまちの未来に少しずつ明るい設計図が描かれていくのではないかと感じています。
がんばろう糸魚川‼ まけるな糸魚川‼
|新潟県上越市・妙高市・糸魚川市で最高の地元ライフ|自然素材の注文住宅|木の家をつくる工務店|デザイン住宅・高性能エコハウスの新築・リフォーム|小さな邸宅|キノイエ|www.kinoie-niigata.com|0120-470-456|