まちの記憶
January 17, 2017
昨年暮れに発生した糸魚川市駅北大火では、まちの中心部に存在していた住宅・店舗など144棟が焼失してしまいました。同時にこのまちを形づくってきた数々の象徴的な風景や面影の品までも失ってしまいました。かつてのまちの賑わいをいかに取り戻していくのか、私たち糸魚川市民にとってはとても大きな課題です。
かつてのまちの賑わい・・・ふと、そう考えた時に、糸魚川のまちがいちばん賑わいを見せていた時代のことを振り返ってみたくなりました。そう思って、弊社の書棚をあさっていると、こんな写真がいくつか出てきました。
写真は昭和40年代後半のもの。弊社はこの頃から、街中の道路改良工事等を含めた土木工事も請け負うようになっていました。写真は、ちょうど今回の火災の火元となった現場周辺の通りを写したものも含めて現在の糸魚川駅前の中心商店街の様子を写し出しています。
写真を見ると、現存する店舗もあれば、既に移転、あるいは廃業された店舗も含め、通りに面して所狭しと看板が立ち並んでいる姿が印象的です。あらためて、当時の糸魚川のまちがいかに活気と躍動感に満ちていたのかが伝わってきます。ノスタルジックな味わいも併せて、長屋続きの街並みと町内、近隣の人々のつながりとが程よく絡み合ったこの風景は、紛れもなくこのまちの財産でした。
現在40代後半以上の世代の人なら誰でも知っている当時の名店も。みんなでたむろしていたあのテーブル、あの味、名物マスター・・・当時学生だった人や地元で社会人をされていた人たちにとっては、この写真と共に様々な思い出がよみがえってくるのではないでしょうか?
ちなみに、弊社の代表猪又は、ちょうどこの頃に産声をあげました。
現在、弊社の取締役(安全衛生担当部長)の横井(上の写真右側:ヘルメット姿の人物)も、この当時はまだ入社したての新人監督でした。当時から現役で活躍していたスタッフ、当時生まれたばかりのスタッフ、そして、この時代を知らないスタッフ・・・会社の中にも既に世代間ギャップが生まれていますが、この地域でまちと暮らしに関わる仕事をする者として、将来に語り継いでいきたい大切なまちの記憶です。
まちの復興は、とても大きく難しいテーマ。建築に関する法環境も様変わりしており、昔のような長屋続きの街並みを再現することは不可能です。単に建物を復元するだけでは解決できないいくつかのハードルが存在しており、新しい発想によるまちづくりの構想が求められています。しかし、新しいまちの創造においても、まずは被災された住民の皆様の思いに耳を傾けながら、これまでにつないできた多くの人々の暮らしや、こうしたまちの記憶をどう取り入れていけるかという要素も大切なのではないかと思います。糸魚川市は過去に何度かの大火を経験し、その度にまちの風景や財産を失ってきましたが、それでも力強く再生し、賑わいと人情味のあるまちを創り出してきました。今回もまた必ず元気なまちの姿を取り戻してくれるはずです。
最高の地元ライフ・・・このまちを誇りに思い、もっと地元(ここ)が好きになる暮らし、人がつながる素晴らしいまちの再生が実現することを心から願っています。
がんばろう糸魚川!!まけるな糸魚川!!
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壁を残す
January 16, 2017
ムダがない小さな邸宅は、あらゆる面でエコであり、かつ住まう人に与えるストレスもミニマムになります。小さいことが窮屈につながるのでは?という心配が出るのは当然のことですが、小さいことが必ずしも窮屈に直結するとは限りません。むしろ、大きいことで生じるモノの散乱、探す時間、間延びした居場所、温まりにくい容積とエネルギーロスなど、空間がムダに大きいことがかえってストレスの増大を生むことはよくあります。
キノイエでは、「引き算の設計」に重きをおいています。目指すのは「小さくつくって大きく暮らす」心の充足度が高まる家づくり。もちろん、大きさは人と比べることではありませんが、誰よりも充実度・幸福度の高い家を限られた予算の中で実現することが、いい家の条件であると私たちは考えています。小さいことで得られる上質感とまとまり、ほんの少しだけ他とは一線を画す付加価値の高い家を実現することが私たちの仕事です。
キノイエでは、そのための様々な仕掛けを設計の不文律の中にちりばめています。その一つが、「ソトとナカをつなぐ」設計。まずはその敷地の性格を読み取り、かつ隣地との関係性を見極めます。その上で、季節毎に現れるいちばん美しいソトの景色を、どう切り取ってナカに取り込むかを考えながら窓の位置や大きさ、その数を徹底的に吟味して設計に反映していきます。
実は、ここでも、引き算の思想を大切にします。多くの住宅会社が陥ってしまう間取りの失敗は、「明るい家」に目が行き過ぎて、南面にできる限り窓を取り付けるという失敗です。そうすることによって、見たくない景色(道路の歩行者の目、隣の家、さらには数軒離れた近隣の家の視線など)までもを取り込んでしまい、居間やダイニングに必要な安らぎを失ってしまうことが往々にして起こります。(もちろん、サッシの数が増えることで、単純にコストアップと同時に熱損失のリスクも上がり、建物燃費にも影響が出ます。)
心地よい暮らしを演出する設計の要素には、「壁」という大切なアイテムがあります。ソトとナカをつなぐ設計とは、「ひらく」ことばかりではなく、「とじる」ことも重要な要素です。ソトの景色や光を取り込む窓の位置や大きさなどが決まれば、それ以外の空間で大胆に壁を残すことで、よりソトとナカのつながりを意識することにつながります。
言い換えれば、家の中に「暗」があるからこそ「明」を愉しむ妙味が生まれるのです。
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キノイエの真価は冬に
January 14, 2017
センター試験初日となった本日1月14日(土)、上越市内は朝から記録的な大雪。受験生の皆さんにとっては、大変な一日になったことと思います。どうか無事に試験を乗りえていただきたいと願うばかりです。
さて、そんな本日の塩屋新田の家も、朝はご覧の通り白銀の世界に。朝の時点で外気温は-1℃~-2℃。この地域らしい本格的な冬の冷え込みになりました。
こんな寒い日のキノイエの室内、さぞや冷え込んでいるのでは?と思われた皆様、こちらの写真をご覧ください。
サーモカメラで計測したポイントの床面温度はなんと22度!たった1台の家庭用エアコンが床下送風でとろ火運転しているだけなのに、この暖かさです。
室内全体の空間温度は20℃をキープ。キノイエの設計チームは、上越エリアでいちばん最初に「省エネ建築診断士」の資格を4名同時取得したプロフェッショナル集団。そのチームが英知を集めて設計したキノイエの高気密高断熱性能には、確かな自信があります。
ダイニングテーブルの足元もこの暖かさ。椅子に座っているのがもったいないくらい床がほんのり暖かいです。
いかがですか?自然素材、デザイン性、広がる間取りなど、住まいの魅力を測る指標はいくつもありますが、この地域で暮らす人にとって、本当に居心地がよい家を見極める決定要素の一つ、それは紛れもなく「冬の暮らしがいかに暖かくストレスを感じないか?」という指標でしょう。
キノイエの真価が問われるのは冬・・・それが私たちの合言葉でした。いよいよその季節がやってきました。冬の厳しい寒さも窓越しに楽しむ最高の地元ライフを。ぜひ、この季節にキノイエのモデルハウスに遊びにいらしてください。
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森みわさんが糸魚川に
January 13, 2017
パッシブハウス・ジャパンの代表理事でもあり、国内のパッシブハウスの第一人者でもあります 森みわさん(株式会社キーアーキテクツ代表取締役)と同社一級建築士の青山さんが、本日糸魚川に立ち寄ってくださいました。この度発生した糸魚川市駅北大火を心配して、北陸エリアでの仕事の移動中に糸魚川で途中下車し、わざわざ弊社に足を運んでくださったのです。
森みわさんと私たちのご縁は、2015年11月に竣工した北陸エリア初のドイツ認定パッシブハウス「前沢パッシブハウス」(富山県黒部市)での施工参画から。現在も、YKK株式会社様が黒部市で既存社宅を改築して実施する「パッシブタウン黒部モデル」第3期街区建設計画(低エネ型賃貸集合住宅)においても、森みわさん率いるキーアーキテクツ設計の下、一部施工協力という形で私たちカネタ建設のビルダーチームも参画しています。
前沢パッシブハウス(富山県黒部)
パッシブタウン第3期街区の完成予想図(YKK報道発表資料より)
この日初めて被災現場に足を踏み入れた森さん達は、その被害の大きさに「想像以上」と言葉を失っていました。昔ながらの木造家屋が密集していた古い町並みが一晩にして焼失してしまった現状を目の当たりにし、建物と共に多くの思い出や暮らしの形が失われていくことに大変胸を痛めていました。
森みわさんといえば、3.11東日本大震災発生の際、いち早く行動し、東北芸術工科大学との共同企画で、宮崎県のスギを使った環境配慮型の簡易間仕切りシステム「ニコニコフレーム」を提案した人物としても知られています。壊滅的な被害を受けた宮城県女川町で、新たに商店街を高台に仮設建築をつくる「女川町商店街復興プロジェクト」が地元の商工会議所が中心となって立ち上がり、そこに森みわさん率いるパッシブハウス・ジャパンが協力する形で参画。 当時は海外からの義援金によって建設費を賄い、各材料メーカーに働きかけ、厳しい予算にもかかわらず、東北の次世代省エネ基準を上回る省エネ性能の木造店舗を国産のスギ材を使って実現した実績をもっています。今回の糸魚川の大火を見て、何か少しでもまちの復興・再建につながるヒントが生まれるかもしれないという思いで、現地を案内させていただきました。
この度の大火にあたり、先日の1月11日には、安倍首相が被災地に訪問。「国としてできることはすべてやる」と語った上で、国と県と市が協力して復興を目指す「糸魚川復興まちづくり推進協議会」を設立する意向を表明したばかり。糸魚川のまちの復興はこれからです。被災された皆様の生活や事業の再建を第一に、様々な英知を結集し議論を重ねながら一日も早く元気な街を取り戻すことができればと願うばかりです。
森みわさん、青山さん、本日はお忙しい中、本当にありがとうございました。
<森みわさんプロフィール>
(一般社団法人パッシブハウス・ジャパン 代表理事)
キーアーキテクツ株式会社 代表取締役
東京都出身
横浜国立大学工学部
Stuttgart大学建設学部
ドイツ・バーデンヴュルテンベルク州公認建築士
東北芸術工科大学客員教授
1999年よりドイツに国費留学、フライオットー設立のILにゲスト研究員として滞在。ドイツ・アイルランドの建築事務所にて省エネ施設やパッシブハウ スの設計プロジェクトに携わる。
2009年3月に帰国。鎌倉市に設計事務所キーアーキテクツを設立。同年8月に完成の鎌倉パッシブハウスにて2010年国際パッシブハウスデザインアワードを受賞。
著書に「世界基準の「いい家」を建てる」(PHP研究所)「図解エコハウス」(エクスナレッジ)など。
(パッシブハウス・ジャパン公式ウェブサイトより)
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7人の視察団
January 12, 2017
本日は、はるばる新潟市より「株式会社シンセンリフォーム」様、そして長岡市より「株式会社井浦建設」様の社長、幹部並びにスタッフ総勢7名の皆様が、私たちキノイエのモデルハウスを視察するために足を運んでくださいました。
両社は、新潟屈指のイベント・コンベンションのプロフェッショナル集団である「株式会社新宣」様を中核企業にもつ「シンセンホールディングス」様のグループ企業。私たちカネタ建設とは比較にならないほどとても大きな技能集団の皆様に興味・関心をいただいたことにただただ恐縮でした。
弊社に興味を持ったきっかけをお聞きしたところ、特徴的なコンセプト、デザイン、本物志向の木の家の魅力、そしてエアコン1台で年中快適な温熱環境を実現するパッシブ設計など、画一化しつつあるその他のコスパ住宅とは一線を画す魅力に注目されたのだそうです。
モデルハウスでは、代表猪又とブランドディレクターの杉ノ上がご案内。さすが専門の技能集団だけあって、質問のレベルが非常に高く、素材の選定理由や性能値、器具の仕様や間取り寸法の根拠、設計の意図に至るまで、実に多くの質問が飛び交いました。
井浦建設の竹内社長をはじめ、幹部、スタッフの皆様からは「小さくつくって大きく暮らす、間取りの足し算ではなく引き算の設計というコンセプトに共感」、「ストーリーが伝わる家づくり(会社づくり)であるところがいい」、「今後自社で取り組む商品づくりにとって大きなヒントになった」等、大変ありがたい感想をいただきました。
シンセングループの各企業様は、それぞれ個性的で他社にないオンリーワンの専門得意分野をもって活動されています。これからまだまだグループのシナジーを生み出す余地がたくさん残っているそうで、今後の展開がとても楽しみです。今回はとても貴重なご縁をいただきましたので、これを機にお互いに情報交換できれば何よりです。ぜひ今度は、グループ各社様に私たちの方からお邪魔させていただきたいと思います。
シンセンリフォーム様、井浦建設様、本日はありがとうございました。
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UUチェア
January 10, 2017
家づくりと共にとても重要なのは家具選びですが、特にその家の顔となるのはダイニングチェアです。
塩屋新田の家に使われているのは、デザイナーの小泉誠氏が手掛ける「UUチェア」。製作は徳島県鳴門市で木製椅子・ソファの製造を専門とする宮崎椅子製作所様。このUUチェアは小泉氏の家具を好んでチョイスする建築家の間では定番アイテムの一つとなっています。
まず、UUチェアの登場以前に同じく小泉誠氏が手掛けた「Uチェア」について知っておく必要があります。
Uチェア:株式会社宮崎椅子製作所様のサイトより
宮崎椅子製作所様のサイトには、小泉氏の解説としてこう記されています。
「自分が設計をした空間に似合う椅子が欲しいと思いデザインをしました。 日本の空間は角材で構成される事が多く、この「U chair」も角材の構成で身体を心地よく支えながらも建築的で空間に馴染む事を考えています。 その名のとおり背とアームがUの字をしているので「U chair」です。単純な形態をしていますが、肘をゆったりと掛ける事が出来てなかなかの座り心地です。 このUの字の部材をフィンガージョイント+削り出しをしていますので、とても「木」らしい魅力的な印象に仕上がりました。」(小泉誠)
Uチェア:株式会社宮崎椅子製作所様のサイトより
背もたれのUの字を描いた美しい曲線につながる直線的な脚。どの角度からも美しく見えるシルエットは、日本のスタンダード木造住宅にマッチする不朽の名作といえるでしょう。
そして、そのUチェアの人気を受けて新たに生まれたのがこの「UUチェア」です。
UUチェア:株式会社宮崎椅子製作所様のサイトより
「U chair の評判がとてもいいもので、もっと座り心地の良いアームタイプの椅子に挑戦しました。U chair の上にU型のアームを付ける事で、背の当たる面積も増え、肘当てにも余裕ができ、何よりも構造的に強い形になりました。 じつは、小泉が仕事場で常時座っているのがこの UU chair です。」(小泉誠)
Uチェア:株式会社宮崎椅子製作所様のサイトより
作者本人が実際に仕事場で使われているというだけあって、長く使われることにフォーカスして考え抜かれた実用デザイン。Uチェアに比べて肘の掛け心地を優先したことで、若干サイズアップしていますが、全く重たい印象がありません。シルエットは非常にシンプルスマート。まさに引き算のデザインが生み出す「用の美」を感じさせる作品です。
UUチェア(左)とUチェア(右):通販サイトcosha様のサイトより
ご興味を持たれた方は、ぜひ塩屋新田の家にご来場いただき、実際に腰かけてみてください。しっくりとくる肘掛けの肌触り、丸みを帯びた背もたれのなんともいえない格別の座り心地は、他のダイニングチェアには味わえない感覚です。日常の食事時間が、あるいはデスクワークの時間がいつもより楽しくなる、そんなアイテムです。
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漆喰の魅力
January 8, 2017
国を問わず、城や寺院、教会、蔵などに見られる美しい白い壁。古くからその多くには「漆喰」が使われています。
優れた防火性と断熱性、耐水性、そして高い消臭効果と殺菌効果もを兼ね備えている漆喰は、太古の時代から世界各国で最もすぐれた建築材料として使われてきました。その歴史は古く、その起源は約5千年前のエジプトのピラミッドの壁だと言われています。その後、古代ギリシャやローマの建築物にも数多く利用され、日本でも飛鳥時代の高松塚古墳などからも漆喰を使用した痕跡が発見されています。
そして、漆喰には自浄作用があり、その美しい白さを長期にわたり維持します。何よりこの風合いと発色のよさが長年多くの建築家に愛されてきた理由であるともいえます。別名「白鷺城」とも呼ばれる世界遺産の「姫路城」を名城たらしめている理由の一つは、この漆喰がおりなす白壁の美しさであるといっても過言ではありません。
キノイエの上越モデルハウス「塩屋新田の家」の外壁には、数ある漆喰の中から厳選し、「カルクウォール」と呼ばれるスイス漆喰を採用しています。スイス漆喰は、世界で最も品質の高い漆喰として知られており、スイスの美しい町並みを形づくっている名脇役です。
カルクウォールは天然成分100%。その最大の特徴は製法にあります。スイスアルプスの純粋な石灰を、950℃という低温でゆっくり焼成して細かく均一な粒子の生石灰を生成し、それを3ヶ月間水で熟成させてつくります。漆喰には様々な種類があり、合成樹脂など化学成分を「つなぎ」に使用しているものや化学的に高温、短時間で製造されるものもあります。カルクウォールはそれらの漆喰とは一線を画し、素材の持つ力が十二分に発揮された高品質の漆喰です。
以上、いろいろと蘊蓄を書き並べてみましたが、一言「この美しさは唯一無二」という言葉に集約されます。青空の下に映える抜けるような白さも、夕暮れの空色に溶け込む美しいテクスチャーも、ずっと色褪せることのない魅力として家族を包み込んでくれます。
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『ハウジングこまち2017冬春号』掲載
January 7, 2017
随分とご報告が遅くなってしまいましたが、『ハウジングこまち vol.23 2017冬・春号』に、キノイエの住まいの記事が掲載されました。
掲載されたのは、「新潟で建てた家77軒」中、「上越エリアで建てた家」として「平牛の家」が2ページ、そして、県内の工務店、建築事務所、ハウスメーカー全162社が紹介されている「パートナー企業ガイド」の中の1社としてキノイエの上越モデルハウス「塩屋新田の家」を中心に2ページ、合計4ページに渡り紹介されています。
「平牛の家」は、お施主様のY様のインタビューを中心に紹介。ご主人の趣味である「釣り」を第一に考えて設計された離れの趣味部屋や、キノイエを選ぶに至った背景について語る奥様のコメントなどが紹介されています。
また、企業紹介ページでは、「小さくつくって大きく暮らす」キノイエのコンセプトについて読者の皆様にわかりやすく解説。コンパクトでハイクオリティ、そしてコストバランスのいい家づくりの3つのポイント、世界最高レベルの省エネ住宅「パッシブハウス」を手がけたキノイエスタッフからのメッセージ、不定期に開催する「木の家マルシェ」をはじめとした情報発信の取り組み紹介など、コンテンツが凝縮された内容になっています。
記事掲載にあたり、平牛の家の取材に快くご協力いただきましたY様ご家族、そして、企業紹介ページでモデルとしてご協力いただきましたS様ご家族にこの場をお借りしましてあらためて深く感謝申し上げます。
『ハウジングこまち vol.23 2017冬・春号』は、昨年12月下旬に発売され、既に店頭に並んでいます。キノイエの記事は、P224~P225、P304~P305です。ご興味のある方は、ぜひお買い求めください。
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安全祈願と復興祈願
January 6, 2017
1月5日よりキノイエは年始の業務を開始いたしました。
初日は、毎年恒例の安全祈願祭からのスタートです。
会場は、糸魚川市内にある「天津神社」様。『古事記』『日本書紀』に登場する景行天皇の時代の創建、孝徳天皇の勅願所であったと伝えられており、糸魚川市の中心的な神社。4月には、能生の白山神社の白山神社舞楽とともに国の重要無形民俗文化財に指定されている舞楽奉納(俗に「稚児の舞」と呼ばれる)が執り行われる「けんか祭り」の舞台としても有名です。
昨年末に発生した糸魚川市駅北大火を受け、同日開催予定の新年会は自粛とさせていただきましたが、この安全祈願だけは予定通り開催。
安全祈願祭には、建築部門の他、土木部門、介護事業部門を含めカネタ建設の社員が大集合します。工事の安全はもとより、今回は被災された皆様が一日も早く元の生活を取り戻すこと、そして元気なまちを再興することを第一義に、そして社員と家族の幸福、社業の発展を合わせて祈願させていただきました。
そして、本日からは、糸魚川市内の大火被災地域の瓦礫撤去作業が正式に始まり、いよいよ復興の第一歩を踏み出しました。
がんばろう糸魚川!まけるな糸魚川! この合言葉をもとに、地域の心を一つにして美しいまちを復活させていきたいと思います。
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2016年ダイジェスト(後編)
January 5, 2017
前回に引き続き、2016年のダイジェストをブログ記事からお送りいたします。後編の今回は、10月~12月です。
10/26 お月見会
カネタ建設では、お正月の「新年会」から始まり、互助会主催で開催する2月の「アンコウ会」、4月の「お花見会」など、最低でも年6回の懇親会が毎年開催されています。参加メンバーは、住宅建築事業のスタッフだけでなく、不動産、土木、介護など、様々な部門の仲間が一堂に会し、部門の壁を取り払ってみんなが和気あいあいと懇親を深めます。今ではどの企業でもあまり飲み会を開かなくなったという話をよく耳にしますが、企業の力であるチームワークの源泉は、こうした家族のような関係を持つことではないでしょうか。
ブログ記事:10/29 お月見会
10/29・30 高性能エコハウスセミナー&木の家マルシェ#2開催
これもまた初めての企画!「窓・構造・断熱パネル・換気の一流専門メーカー担当者が直接教える! 高性能エコハウスのしくみ大公開」と題し、住まいの高性能化に欠かせない窓・構造・断熱パネル・換気システムに関して、実際に多くのハウスメーカーや工務店の住宅づくりに関わってきた専門メーカーのスペシャリストたちを招いて、高性能エコハウスの仕組みや性能の違い、会社選びのヒントを直接聞くことができる企画をご用意しました。同時に、10/30は「木の家マルシェ」の第2弾を開催。今回のマルシェには、新たに「とうふ工房 矢代」さんと、ごはん麺で話題の「妙高食品」さんが参加いたしました。
ブログ記事:10/31 初めてのコラボセミナー&マルシェ第2弾
11/20 木の家マルシェ#3開催
10月に引き続き、木の家マルシェの第3弾を開催。毎回強く感じるのは、参加されている出店者の皆様のモノづくりに対するこだわりと愛着。「ウチの商品は本当にいいんですよ!」と語る皆さまのその表情からは、自信と誇り、そしてこの地域に対する深い愛着が滲み出ています。また、出店者さん同士が材料の事、加工の仕方等、積極的に意見交換を行っていました。本当に熱心ですね。いつかコラボ商品ができるといいなと期待がふくらみます。
ブログ記事:11/21 木の家マルシェ#3開催報告
11/26 冬の暮らし方見学会 開催
シーズンイベント2016年の締めくくり、テーマはずばり「冬のあたたかい暮らし」。高性能エコハウスを実現するキノイエのモデルハウスにご来場いただいたお客様は皆、会場である「塩屋新田の家」の玄関の中に入った瞬間、「わぁ!とても暖かいですね!」、「本当にエアコン1台でこの暖かさなんですか?」と驚きの感想を口々にされていました。そういう意味では、まさにキノイエの本当の実力を感じていただける季節なのです。また、お楽しみ企画として、「クリスマスリースづくり」「クリスマスオーナメントづくり」の企画も。スタッフ特性のポトフも大人気でした。
ブログ記事:11/26 冬の暮らし方見学会(一日目)
12/7 方針発表会
カネタ建設全社の2016年度下期方針発表会。カネタ建設の方針発表会は、毎年半期に一度(6月・12月)開催され、全社の各部門代表者による前半期の反省と課題抽出、そして後半期の方針と行動目標を全社員で共有するとても重要な場。この形式になって、今回で26回目。ですので、今年で13年目を迎える非常に歴史ある発表会です。
ブログ記事:12/7 方針発表会
12/17 忘年会
新年会に始まり、アンコウ会、花見会、納涼会など、ほぼ2ヶ月に1回のペースで開催している懇親企画の締めくくりは、文字通り「忘年会」。運営は会社内に組織されている互助会幹事の皆さんによって毎回様々な企画が催されます。今回は、焼山温泉清風館様にて開催。大変盛り上がりました!
ブログ記事:12/19 忘年会
いかがでしたでしょうか?今回ご紹介させていただいたダイジェスト記事の他にもたくさんの出来事をご紹介した記事や家づくりにお役に立つ情報などが満載です。ぜひ、一つひとつの記事をお読みいただければ幸いです。
キノイエブログは、今年も精力的に皆様に有益な情報や楽しい話題をお届けしてしてまいりたいと思いますので、引き続きご愛読のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
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