こんにちは。キノイエブログも3回目の投稿になりました。
昨年末、洗濯機の排水ができなくなり買い替えるべく、ネットであれこれ調べていました。結論としては、排水管が凍結しただけだったので買い替えずに済みましたが、このときに家電を選ぶって大変だなぁと改めて考えてしまいました。
予算5万円前後、5~7kg。これが私の探していた洗濯機条件。満たされるものは多いのですが、ここにデザインが加わると俄然難しくなる。高級感を出すためかパール調になっていたり、水をイメージさせるブルーがアクセントカラーになっていたり。洗濯コースだけでも5つくらいあり、操作部の説明書きも盛りだくさん。結局、気に入るものは見つからずでした。
私の家電を選ぶポイントは、ありきたりですが「見た目も機能もシンプルなもの」。インテリアアイテム選びと同一線上で選んでいます。それは使われている素材の質感や説明書きのグラフィックデザインも含めて。いくつか実際に使っているものを挙げてみますね。
ダイヤル周りの表記もシンプルこの上なし。機能を選んで、温度を決めて、スイッチを入れる。それだけです。
最初はデロンギのコンベクションオーブン。よく見る赤いダイヤルのものは、庫内の高さが低めなので並行輸入のものを選びました。3つのダイヤルはそれぞれ、温度調節/機能選択(グリルや保温など)/オン&オフ。温度が華氏表記なのとタイマーがないので、温度計とキッチンタイマーは必須です。オート調理機能がないので、すべて手動。でも料理で火加減を調整することを思えば、それほど面倒くさくはありません。
最近買ったものは、クイジナートのマルチグルメプレート。これは朝食カフェをする際にも使えるかなと思いました。開閉できる両面プレート式なので、広げるとパンケーキ、閉じるとホットサンドやワッフルができます。こちらも機能は温度調節のみ。
ヘアライン加工のステンレスなので甘さはゼロ。広げると2面のホットプレートになります。
いま日本のメーカーが出しているホットプレートも随分変化していて、カラフルなキャセロール型というのもあるのですね。でも私はアメリカの家庭にありそうな武骨なデザインでこれを選びました。雑貨っぽさより道具っぽさ。これは好みの問題かなと思います。
そして最後は、トヨトミのファンヒーター。5年くらい使っています。Amazonなどで検索するとわかるのですが、ファンヒーターのほとんどは前面に操作部があるのですが、これは上部にあります。なので正面から見ると、運転時のランプのみが光ります。これはかなり珍しい。先日友人宅に泊まったときに、このファンヒーターの色違いを使っているのを見て、「おぉ、同志!これを見つけ出したのね!!」とうれしくなりました(言わなかったけど)。
このデザインが廃番になってしまったので、壊れないことを願うばかり。友人宅は赤色でした。
……と、ここまで書いて、たかが家電選びで面倒くさいやつだなと軽く自己嫌悪になりました。
デザインなど、もっともな理由は挙げてみたものの、結局は日本製家電特有の多機能を使いこなすには、説明書を読んで、操作部の使い方を理解しなくてはいけないというのが、面倒くさがりの私には億劫なだけなのかもしれません。多機能家電の操作部には「日本語の説明が理解できる」というユーザー前提があると思いますが、海外製のものはそれがほぼない。「柔軟剤の香りを残す洗濯コース」や「切身魚グリル」など、言葉を使わずに説明するのは難しいだろうなぁと。だから、必然的に海外製の割合が多くなっています。
でも、そんな面倒くさがりで選んだ家電は、機械に複雑な機能を委ねなくても、自分で操作すれば思った通りの機能を果たしてくれるし、デザインもすっきりする。わりと一石二鳥だなと思っています。願わくば、デロンギのオーブンはタイマーとスイッチが連動してくれるといいんだけどな。うっかりタイマーを忘れて、焦がしたこと数回……。これも愛嬌といえば愛嬌ですが。
<村岡利恵>
長年東京でインテリアやデザイン関連の雑誌編集に携わる。2016年に長野県大町市へとIターンし、2017年の初夏から高瀬渓谷の森のなかの別荘地で「HÜTTE muu muu」という朝食だけのカフェと編集&デザイン業を営む予定。キノイエスタッフと縁があり、雑誌編集者時代に触れたいろいろなもののことや、高瀬の森での新しい暮らしづくり、旅のことなど、当ブログで不定期に執筆。
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