数秒間の家族ドラマ
June 14, 2017
今週末で生誕1周年を迎えるキノイエ。カネタ建設としての歴史は創業84年と長いのですが、キノイエとしてはまだ生後1年未満の幼いブランド。しかしながら、「小さくつくって丁寧に大きく暮らす~小さな邸宅」の考え方に共感していただける方が徐々に増えているのを実感しています。派手な拡大はしないものの、その歩みはキノイエの暮らし方と同じように、丁寧にゆっくりと、しかし着実に前に進んでいます。
写真は、先日のブログでご紹介した「雁木のある暮らし」の家の模型。少しアングルを変えて写したものです。通りからすぐに玄関があるのではなく、雁木のあるアプローチを通ってから玄関ドアを開く動線になっています。帰宅する時、季節の移ろいや家の生活の灯りを感じながら、軒伝いに歩いていきます。また、家の中からも家族の帰宅を気配で感じることができます。一般的な住まいよりほんの少し玄関に入るまでの距離がありますが、時間差にしてわずか数秒の差。ですが、その数秒間に様々なストーリーが生まれます。元気がないとき、いいことがあったとき、お土産やプレゼントを手にはやる気持ちを抑えながら家路につくとき・・・その時々で足音も人影として写る姿も微妙に違っているはずです。それを家族同士が共有する数秒間。ここでは「わが家に帰る」という瞬間を様々な家族ドラマとして実感できることを主眼においた設計を心がけています。このように、キノイエでは、ご家族の暮らし方に耳を澄まし、一件一件にこうした丁寧な動線設計を行っていきます。
30年後も、「この家を建てて本当によかった」と再び感動が湧き上がってくる家づくり。一般的な住宅営業のトークでは伝わらない、とても大切なものがあると信じています。
先日、また一つ新たなキノイエの建築申し込みをいただきました。私たちの使命と役割は非常に大きいと感じています。
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