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一棟一棟丁寧に確実に

July 5, 2017

先日、上越市内にある新築工事中の建物内の気密試験を完了しました。

 

 

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弊社では、原則、新築住宅は全棟気密検査を行います。以前のブログでもご紹介しました通り、気密試験では専用の気密測定器を使い、家の中の「C値」を調べます。おさらいですが、C値とは、家の延床面積に対する 「 隙間面積 」 の割合を示す数値で、床面積1㎡当たりどれ位(何㎠)の隙間があるのかを表した数値です。この値がゼロに近いほど、隙間が少なく、気密性が高いことを意味します。

 

 

C値 = 家全体の隙間の合計(㎠) ÷ 延床面積(㎡)

 

 

今回の結果は・・・

 

 

C値 =0.2㎠/㎡

 

 

当地域ではほぼ最高クラスの数値になりました。

 

 

以前のブログ(「すき間だらけの日本の住宅」/「住まいの呼吸法」)でもご紹介したように、日本の既設住宅の90%以上が今回の値の25倍の大きさにあたるC値=5㎠/㎡以上と言われていますが、実際のところ、まだ多くの住宅会社ではまだ測定すらしていないため実態は不明です。なぜならば、このC値の測定は、改正された省エネ基準法でも義務化されていないからです。それに対し、私たちが自主基準としているのは、C値=0.5㎠/㎡以下。40坪の家であれば、隙間は名刺1枚分程度というレベルを必達条件としています。今回の数値は、その半分以下であるC値=0.2㎠/㎡。数値としては当地域で最高レベルです。もっとも、C値は0.5を切れば気密性としては十分な性能値になりますので、この数値ばかりを追い求めることは本筋ではありません。

 

 

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ちなみに、私たちの断熱・気密施工は、通常のグラスウール断熱材(袋状の断熱材)を敷き詰めていく工法ではなく、断熱性能としてもトップクラスのフェノールフォームパネルを隙間なく設置する断熱工法を採用しています。工場で正確にカットされたパネル材が柱や梁とがしっかりと密着しており、基本的に接合面の隙間が発生しにくい構造となっています。さらにそこに気密テープで接合部分を完璧に塞いでいるため、基本、ミリ単位の隙間は発生しない構造になっています。

 

 

この隙間の大きさが与える住宅の温熱環境の差は歴然です。これが夏冬の冷暖房機器の運転効率に大きな影響を与え、結果として年間の光熱費が大きく変わります。また、隙間があるかないかは、即ち結露→カビの発生の有無に影響し、長年にわたって住まいの健康と人体の健康に大きな影響を与えるものになるのです。なお、未だに「住宅を高気密化すると息苦しい家になる」「空気が悪くなりかえって不健康になる」「家の寿命が悪くなる」という誤った主張をされている業者さんもおられるようですが、これは全く根拠のない都市伝説です。現在の住宅は24時間換気システムの導入が義務化されており、時間当たりの換気回数も建物の種別によって明確に規定されています。「なんとなく隙間風が通る家の方が健康」と家の気密性を中途半端に落としてしまうとかえって換気効率が阻害され、健康被害を招く原因となり危険です。しっかりとした科学的な根拠をもって住宅の断熱・気密性能を理解する必要があります。

 

 

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私たちのこの隙間の小さな家づくりは、設計段階における工法の選定と、施工段階における緻密なチェックと丁寧な施工作業の徹底によって生み出されます。私たちの施工現場では、専任監督がしっかりと目を行き届かせ、一棟一棟丁寧に確認しながら作業を進めています。また、勉強熱心で気密に関する理解がある優秀な大工チームがパートナーにいることも重要な要素です。

 

 

 

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