こんにちは。HÜTTE muumuuの村岡利恵です。
この6月は法事があり京都へ行っていましたが、その旅の途中でユニークな体験をしてきました。
「Lore(ロア)」という日本の伝統工芸品制作から出た資材を活用したブランドが、ちょうど実家近くで展示会を行っていました。以前地域おこし協力隊の仕事をしていたときに知り合った、京都・丹波市の仲間が関わっていることもあり、せっかくの機会なので再会がてら訪ねました。
会場は大阪府枚方市の星ヶ丘洋裁学校内にある「SEWING GALLERY」。緑に囲まれた素敵な場所です。
ところで「アップサイクル」という言葉はご存知でしょうか?
ただのリサイクルではなく、アップという接頭語がつくように、元ある価値よりも高いものにリサイクルするという意味合いがあります。この「Lore」はそれをテーマにしたブランドです。
会場で行われていた「TSUMIKI イヤリング作り」というワークショップに私も参加してみました。これは丹波地方の伝統工芸であるつづれ織りの過程で出る端糸を巻き玉やタッセルにしたものを使います。また木のパーツやビーズは木工作品の端材から作られています。これらは福祉作業施設のみなさんが手作業で作っているもの。
少しピントがぼけてしまっていますが、これらのパーツを使ってイヤリングを作ります。
針金にパーツを通していくだけで簡単にできました。
わりと大ぶりのパーツだったので、片耳用のイヤリングにしてみました。好きな色の巻き玉やビーズを使うので、同じものはひとつとないはず。このワークショップは今後も「Lore」の展示会で開催されるそうですので、Facebookページ(https://www.facebook.com/Lorejapan/)で情報をチェックしてみてくださいね。
そして、この7月にキノイエを手がけるカネタ建設がある糸魚川市で開催されたワークショップにも参加しました。市内にある縫製工場・美装いがらしのファクトリーブランド「ao daikanyama」(http://www.ao-daikanyama.com/)が開催した、「青と森のエール」というイベント。こちらで参加者が手持ちの洋服を使う藍染体験があったのです。
持っていったのは「dosa」というアメリカ西海岸のブランドのスリップドレス。とても気に入っていたのですが、白だと透け感があってなかなか出番がなかったものです。とはいえ、お気に入りを染めるとなると多少なりドキドキしたのも事実。失敗したらどうしよう、思った通りにならなかったらどうしよう……。
裾のレースも様々な素材の布を使っていて、かなり凝ったデザイン。
藍建てのカメ。ここに服を浸けて染料を染み込ませた後、空気に触れさせながら洗い流します。
染料に浸けると、何とも言えない黄土色のような緑色のような微妙な色に。失敗した!……と思いましたが、水で染料を落としながら空気に触れさせると、とても鮮やかな藍色にと変わっていったのです。
少しわかりづらいかもですが、今回染めたスリップワンピースにシャツワンピースを重ねています。揃いで買ったような仕上がりに。
リサイクルとかサスティナブルとかもいいですが、同じ環境や資源のことを考えるなら、アップサイクルで元のものよりも少しでもいいものになったほうが、その分うれしさも増える。こういったことにトライしているブランドはこれからも注目していきたいです。
今回で私のキノイエブログへの執筆は一旦お休みとなります。私の暮らしのあれこれがみなさまの暮らしのアイデアに繋がればいいなと思っています。また違った形でお目にかかれるのを楽しみにしていますね。
<村岡利恵>
長年東京でインテリアやデザイン関連の雑誌編集に携わる。2016年に長野県大町市へとIターンし、2017年7月から高瀬渓谷の森のなかの別荘地で「HÜTTE muumuu」という朝食だけのカフェと編集&デザイン業を営む。キノイエスタッフと縁があり、雑誌編集者時代に触れたいろいろなもののことや、高瀬の森での新しい暮らしづくり、旅のことなど、当ブログで不定期に執筆。
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