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社長のMUSIC BOXから(vol.9)


July 14, 2017

July 14, 2017

代表猪又の趣味でセレクトされているアーティストピックアップ、いよいよ9回目を迎えました。またまた過去にタイムスリップしますが、今回はあえてモデルハウスでのBGMには直接的に採用されていない曲の中からのご紹介。

 

 

今回ご紹介するアーティストは「Free(フリー)」。1969年にデビューしたイギリスのロックバンドです。活躍した期間はたった4年間ですが、その後のロックシーンに多大な影響を与えた伝説のバンドです。

 

 

 

 

実は、代表猪又が学生時代に組んでいたロックバンドでよくカバー演奏していたバンドの一つが「Free」だったのです。彼らのサウンドは、知る人ぞ知るブリティッシュロックの源流でもあり一丁目一番地ともいえる教科書的存在。ポール・ロジャースのパワフルでソウルフルなヴォーカルとマイクパフォーマンス、ポール・コゾフのメリハリを利かせつつも独特のうねり感と鳴きの入るギターリフ、アンディ・フレーザーのアグレッシブかつブルージーなベースライン、サイモン・カークのビート感と重厚感の両立したドラム・・・と、その全てが魅力的です。そして、このメンバーでなければ生まれない独特のグルーヴ感は、後のロックシーンにおいて様々なアーティストに影響を与えました。何よりステージ・パフォーマンスを含めたビジュアルがかっこよく、今見ても全く色褪せない輝きを放っています。(一説では、日本のロックシーンのカリスマ、矢沢永吉さんもポール・ロジャースのステージ・パフォーマンスに影響を受けたといわれています)

 

 

では、その「Free」の代表曲でもあり、代表猪又が学生時代のバンドでもカバーした2曲“All Right Now(オール・ライト・ナウ)”、“Fire and Water(ファイヤー・アンド・ウォーター)”をお聴きください。

 

 

 

 

 

 

そして、もう一曲。“Mr Big”という曲。こちらは、当時の猪又のバンドの演奏技術ではカバーし切れず断念した曲。とにかく、アンディ・フレーザーのベース演奏が凄い。曲の後半、ポール・コゾフのギター・ソロが最高潮に達するまでは、ベースとして輪郭のあるフレーズを維持し、しっかりと曲のボトムを支えていますが、ギターソロの後半から堰を切ったように一気にベースラインが浮上してきます。重低音から高音域まで非常にレンジの広いメロディラインにトリッキーなフレーズを織り交ぜながら個性的な音を繰り出す彼の演奏センスは秀逸です。ベースがここまで美しく際立つ作品も珍しいと思います。ちなみに、この曲に大いに影響受けたのが、1989年にデビューし、日本でも一躍人気となったアメリカのハードロックバンド「Mr Big(ミスター・ビッグ)」です。このバンドメンバーに、超絶技巧派ベーシストの一人、ビリー・シーンが在籍していることから、この名曲をオマージュしたバンド名にしたという話は有名です。

 

 

 

 

驚くべきは、この「Free」というバンド、メンバーが当時20代という若さでこの渋さとグルーヴ感を放っていたことです。ちなみに、代表猪又が当時組んでいたバンドは、主にこういった70年代のソウル、ブルース、ロックから数々の名曲をカバーすると同時に、これらから影響を受けたオリジナル曲も数多く演奏していましたが、彼らのような渋さを醸し出すことは到底叶わず、その差はまるで小学生と大人ほどの開き。背伸びをしていたあの頃を思い出すと、赤面至極です(笑)

 

 

学生時代の代表猪又の恥ずかしい1枚(大学の学園祭にて)。真ん中の歌い手が猪又です(笑)

 

 

<過去の記事>

社長のMUSIC BOXから(vol.1)

 

社長のMUSIC BOXから(vol.2)

 

社長のMUSIC BOXから(vol.3)

 

社長のMUSIC BOXから(vol.4)

 

社長のMUSIC BOXから(vol.5)

 

社長のMUSIC BOXから(vol.6)

 

社長のMUSIC BOXから(vol.7)

 

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