今から5年ほど前、当時地域の情報サイトでも紹介されたのですが、世界最大級の旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」(http://www.tripadvisor.jp/)が2012年6月に発表した「世界の雨の日率マップ」で、日本では新潟県上越が一年で最も雨の日が多く、アジア地域でも上越が最多であるというちょっと不名誉なデータが公表されました。
このデータによりますと、上越市の年間降水日数は206.9日で年間の56%強。113.2日の東京都よりも90日以上も降水日数が多く、降水日数日本最少の岡山市(87.5日)よりも実に120日近くも降水日数が多いということになります。たしかに、気象庁のデータでも、1mm以上の降水が確認された年間日数は上越市高田で平均200日前後という数字が示されています。
当たり前のことですが、私たちの住む上越地域はそれだけ晴天の日が少ないということです。しかし、そんな環境だからこそ、私たちのつくる住まいは、雨の日、雪の日でもワクワクできるデザインであるべきなのだと考えるようになりました。この地域の住宅会社各社の完成見学会チラシやモデルハウスのパンフレットなどは、そのほとんどが晴天時に撮影されたものか、大きく露出加工されたものが使用されていますが、私たちが本当に見たい、知りたいと思うのは、年間の6割弱を占める雨天時の佇まいなのかもしれません。
こちらは、先日の雨模様の夕方にモデルハウス塩屋新田の家を撮った一枚。降り始めた雨がちょうどデッキに模様を描き始めたタイミングの一コマです。
雨の日も外の景色が情緒豊かに感じられる、また、雨の日も美しいと思える住まいこそ、この地域の住まいのデザインに必要な要素なのではないでしょうか。
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