地域を守る260年以上続く例大祭
October 15, 2017
糸魚川市を流れる姫川は、国土交通省が公表している一級河川の水質現況において、1999年以降4回にわたって水質ランキング日本一に輝いている清流。この清流を見下す山腹にあるのが水前神社です。彌都波能賣神(はつはのめのかみ)他三神(水や川の神)が祀られていると言われています。
本日は、その水前神社の恒例行事である「秋季例大祭」が執り行われました。実は、弊社はこちらの水前神社の特別奉賛会企業として毎年参拝に顔を出しています。
例大祭は約260年続く歴史ある行事で、毎年地元(上刈・新鉄・横町)の氏子の若衆が神輿を担ぎ、水前神社~山之井神社~秋葉神社と練り歩きます。1762年製作の歴史ある神輿は昨年お色直しされています。
今年は朝からあいにくの雨模様でしたが、神輿をビニールで保護し、寒い中氏子の皆さんが懸命に神輿を運ぶ姿に、地域を守る文化がしっかりと若い世代に継承されていることを感じ、とてもうれしい気持ちになりました。
ちなみに、この神社に祀られている彌都波能賣神(はつはのめのかみ)とは、書紀本文には記載のない神のようで、一書においては罔象女と記されています。おそらく「水際之女」と云う意味であると考えられています。川辺の低湿地帯に祭られる事が多いと言われていますが、まさに、この水前神社の麓は、糸魚川市上刈地区内で水崎(みっさき)と呼ばれている場所であり、近年では平成7年7月に出水で姫川が破堤した場所でもあります。昔から水害に対する守り神として、この神社は地域の人々の暮らしに寄り添ってきたのでしょう。
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