ファブリック選び
October 23, 2017
先日のブログでもご紹介していました家具選びの続きです。今回は、キノイエのオーダー家具のファブリック選びについてです。
住まう人に寄り添い、毎日の暮らしをさりげなく引き立てる家具たちの役割は重要です。住まいが完成し、お引渡しが完了したその先は、衣服や雑貨など、お施主様のチョイスによりその家に少しずつ様々なアイテムが仲間に加わっていきます。そのお施主様のチョイスしたアイテムたちとも仲良くできる色と素材選びは、中でもとりわけ重要な作業なのです。
まず大切なのは、張り生地。今回ベンチソファでセレクト中の生地はリバコトレーディング社のNCシリーズから。このNCシリーズは、多くの椅子に採用されている実績があり、椅子張り生地の定番ともいえるアイテムでカラーも豊富です。弊社モデルハウス塩屋新田の家でも採用されています。
素材の内訳はアクリル70%にウールが30%の構成。アクリル素材100%だと固く冷たいイメージになりやすい生地感に、ウール素材が含まれることで、やわらかい肌触りと素材感を実現しています。ウールは夏場だと暑苦しいイメージがあるかもしれませんが、このNCシリーズの配合バランスはとても絶妙で、夏場でもそれほど暑苦しさは感じられず、一年中快適に座ることができます。気になった方は、ぜひモデルハウス塩屋新田の家で実際に座ってみてください。
お次は色。色とりどりの素材サンプルを見ると、どうしても鮮やかで発色のよいものに目を奪われがちですが・・・
キノイエのコンセプトには、「何十年たっても飽きのこないデザイン」、「歳を重ねるごとに味わいが深まる素材・デザイン」という不文律があります。もちろん、鮮やかな色をチョイスする場合もありますが、今回は、ネイビー系、グレー系の落ち着いたカラーから厳選中。カットサンプルだけでは、なかなかイメージしにくいかもしれませんが、この組み合わせ、無垢材との相性、なかなかいいですよ。お施主様の個性と馴染んだ時、じわじわと良さが伝わってくるようなインテリアになりそうです。来月の見学会をどうぞお楽しみに。