昭和の大火からの創業で85周年
February 20, 2018
キノイエの母体である株式会社カネタ建設は、今年3月で85歳。そう、創業85周年を迎えることとなりました。
皆様の記憶にも新しい一昨年暮の12月22日に発災した「糸魚川駅北大火」。市内中心部147棟を焼失する大きな被害となりました。その際にも様々な報道の中でも取り上げられましたが、糸魚川市は過去何度も大火の被害を経験しており、その以前は、昭和7年の同じく12月22日、住宅368棟を襲った昭和の大火がありました。
実は、カネタ建設の創業は、その翌年の昭和8年3月。旧糸魚川町三反田(現在の糸魚川市中央)、当時辺り一帯がまだ広大な田園地帯であったこの地に、小さな製材所として産声をあげました。当時のいきさつについては、今では詳細を知る人はいませんが、現社長の祖父にあたる猪又匡(タダシ)が、当時大阪の製材所で丁稚奉公をしていたところ、故郷糸魚川の大火の被害を受け、すぐさま帰省し、兄弟と共にはじめたのが「(カネタ)猪又製材所」でした。この「カネタ」という屋号は、創業者の「タダシ」から一文字とって、そこに大工や木材加工を行う職人が使う「曲尺(かねじゃく)」を組み合わせてできたものです。
当時は木材加工の需要は無尽蔵でした。切り出された木材を山から運び出し、製材をしたものが次々と家屋の再建に使われていきました。昭和の大火からの復興、そして戦後の復興、高度経済成長へと、糸魚川のまちがみるみる発展していく歴史と重なるように、カネタ猪又製材所もリアカーから木炭車、そしてオート三輪へ・・・小さな製材所はやがて「(カネタ)猪又材木店」と名前を変え、その後大工の請け負う工事を担うようになります。その頃は職人が社長の自宅に住み込み、夫人が毎日食事や洗濯を行い、職人たちと家族同様に暮らしながら仕事を行っていました。その後カネタ建設と社名を変え、まちの学校建設や道路整備、下水道敷設など公共事業にも参入し、現在の総合建設業として発展をしていきました。これがカネタ建設のルーツです。
85歳を迎えたカネタ建設は、さらに元気に成長を続けています。現在、私たちは、建築、土木事業を中核に不動産・訪問介護・家政婦紹介・介護タクシー・福祉用具レンタル販売事業、さらには予防介護としての運動・認知機能訓練型デイサービス事業を含め、住生活に関する全てのご相談にお応えする、この地域で唯一の「住生活ワンストップ企業」へと進化を続けています。一口に85年といっても、その歴史の中で様々な人の苦労と時代の変化の中で進化を続け、今日の会社の姿があります。
あらためて先人の皆様、支えていただいた地域の皆様に心から感謝し、次なる90周年、100周年へとバトンを繋いでいきたいと思います。
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