住まいとの関わり方は人それぞれ。どの時間帯をどこでどれだけ占有するのか、はたまた、そこでどんな時間を過ごすのか・・・お施主様お一人おひとりの思い描く暮らしの楽しみ方を読み取ることが私たちの大事な仕事。しかし、それはなかなか簡単なことではありません。ご家族のお話をじっくり伺い、時間ごと、場所ごとの様々なシーンに想像力を膨らませます。
例えば、家事と趣味の時間と場所、そして就寝の場所をどのように並べるか?という視点。お施主様の暮らし方をヒアリングしながらたどり着いた一つの解が、こちら西本町の家に表現されています。南道路に面したリビングダイニングスペースは庭に向かって開かれていますが、緩衝役としての植栽を上手に配置することで、プライバシーへの配慮もしっかりと担保されています。ここは、家族にとっての朝夕の食事と情報交換のための重要なベースキャンプでもあり、訪れるお客様へのおもてなしの場でもあります。奥様はキッチンを中心にしてアクティブに動き回ります。
そして、ユーティリティースペースとその奥に配置された寝室は共にサイドから庭を眺める場所に配置。L字型に母屋を配置することで、パブリックゾーンとプライベートゾーンを切り分けながらも、同じソトの庭を共有することで一体感があり、どこにいても家族の気配を感じる空間になっています。ここでは、夕食後リビングでくつろぐご主人を残し、家事を終えて一足先にユーティリティースペースで趣味の裁縫をする奥様の姿がイメージできます。またそのシーンも時間の経過と共に変化。やがて夜も更けると、ご主人が一足先に寝室へ向かいます。その途中、あともう少しと裁縫を続ける奥様のいるユーティリティースペースでおやすみの挨拶を交わす・・・
・・・休日、少し遅く起きた朝、パジャマ姿で仕掛かりの裁縫に少し手を動かす奥様の姿、同じくパジャマ姿でデッキに出て庭木の水やりをするご主人の姿・・・時間と場所ごとに様々な家族の暮らしの1シーンが想像できます。
家はコンパクトでいい。でも、限られた条件の中でソトとナカを上手につなぎ、日々の暮らしをそれぞれの時間と場所で、それも五感を通して楽しめる空間であること・・・キノイエでは、そのような想いをさりげなくカタチにする設計を心がけています。
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