先日、研修旅行で能登半島方面に足を運びました。能登半島には和倉温泉、白山神社、景勝地として有名な曽々木海岸や輪島温泉郷など、数々の観光名所があり、そしてまた古き良き日本の原風景が残されている場所でもあります。
その旅先で、總持寺祖院(そうじじそいん)と呼ばれる素敵なお寺を見学してきました。總持寺祖院は、石川県輪島市門前町門前にある曹洞宗の寺院で、元は曹洞宗の大本山として瑩山紹瑾禅師により、1321(元亨元)年に創建されました。
輪島市観光協会より
曹洞宗の大本山と言えば、おそらく皆様は、福井県の永平寺を連想されるでしょう。実際、その歴史には、本山の地位や諸権利を巡って越前国永平寺と論争を行うこともあったようですが、江戸幕府は1615年(元和元年)に永平寺と總持寺をともに大本山として認めるという決定を下しており、以来、曹洞宗の大本山は2つ存在することになりました。總持寺祖院は、「能登国の大本山」として親しまれています。
總持寺は、残念ながら1898(明治31)年の大火で境内は焼失し、本山は1910(明治43)年に神奈川横浜市鶴見に移転。以来、こちらのお寺は「祖院」として残ることになります。また、その後このお寺は永年にわたり改修・修復工事が進められており、現在は残念ながらメインの山門が改修の真っ最中。写真に収めることができませんでした。また、本堂内も重要な部分が撮影不可のため、皆様にご紹介することができず大変申し訳ありません。
それにしても、この「改修中」という現場が私たちの建築魂を揺さぶります(笑)本堂は何年もかけて揚屋(建物全体をジャッキアップすること)を行い、地盤の改良を行うなど、費用、面積、期間全てにおいてスケールが違います。修復後の完成したお寺もいいですが、こうした匠の技術が息づく修復現場もまた見応えがあります。ご興味のある方はぜひ一度足を運んでみてはいかかでしょう。
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