”にやにや”できること
August 31, 2018
昨日、糸魚川市がまちぐるみで大火からの復興を目指し、まちやどの可能性を考える「まちやどシンポジウム」が開催され、多くの糸魚川市民、関係者で会場が熱気に包まれました。
「まちやど」とは、まちを一つの宿と見立て、まちぐるみで宿泊客をもてなすことで地域価値を向上していこうという取り組み。糸魚川大火からの復興において、まちやどの可能性について考えることをテーマとして開催されたものです。
パネラーとして参加したのは、日本まちやど協会の代表理事でもあり、株式会社HAGI STUDIOの代表取締役でもある宮崎晃吉氏をはじめ、同理事を務める株式会社ブルースタジオの大島芳彦専務取締役、NPO法人アースキューブジャパン代表理事の中村功芳氏、設計事務所岡昇平の岡昇平代表の錚々たる4名。まちやどのエースメンバーが大集結し、4氏からそれぞれ熱いプレゼンテーションが展開されました。
4名のパネラー各氏のお話は、それぞれに鋭い視点と独自の考察から、まちやどの可能性、そして糸魚川のもつ魅力について実に多くの気づきと示唆を与えてくれました。内容については、とてもまとめきれなかったので、ここでは省略させてください(笑)
その代わり、いちばん印象に残った岡昇平代表のまちぐるみ旅館の取り組みに関する目からウロコの「大切にしたいこと6つ」をご紹介したいと思います。地元のまちづくりに関わっている私たちにとって、これは本当に横腹をぐさりとやられたような衝撃でした。その6つとは、
①にやにやできること。
②みんなをまきこまない。
③補助金を使わない。
④まちをもりあげない。
⑤観光地にしない。
⑥日々の暮らしのなかからまちがよくなる。
・・・いかがでしょう。これを読んで、みなさんはどう感じましたか?その意図するところについては、ぜひウェブ上に数多くUPされている岡昇平氏の様々なプレゼンアーカイブをご参照ください。一応、少しだけ解説しますと、とかく地方のまちづくりにおいて、「行政は何をしてくれるのか?」「補助金はいくらくれるのか?」という他力本願の世論が形成されやすいものですが、全国各地で成功しているまちづくり事業の中には、岡氏のように「決して背伸びをせず」、「自らの感性を大切に」、「自ら楽しんで行動」している中心人物(プレーヤー)の存在があるということです。最初から誰かの助けをあてにしたり、誰かによく思われようとしたり、考えもなしにお手軽な人マネをしない・・・そして、何気ない「普段」から目をそらさず、自らの価値に自信と誇りを見出している・・・その生き方が格好良過ぎです。
にやにやできる仕事・・・とても眩しいですね。私たちも、このマインドをキノイエ、そして母体であるカネタ建設の経営においても意識していきたいと素直に思いました。
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真面目に越後杉
August 29, 2018
今月の7日、新潟県は県のブランド木材「越後杉」を製造、出荷する認証工場79カ所のうち13カ所で検査の不備が見つかったと発表し、報道でも大きく取り上げられました。13工場では認証に必要な強度検査などを規定通りに実施しておらず、年1回の県木材組合連合会による現場の確認についても少なくとも2013~14年度は実施されていなかったことも明らかにしました。これらの工場については、それ以前にも同様に検査の未実施があるものと推測されています。越後杉のブランドに対する信用を著しく傷つける結果となってしまったことで、花角英世知事が8日の定例記者会見で、「ブランドを信用して購入した利用者に大変申し訳なく、おわびする」と謝罪声明する事態に発展しました。
現在、糸魚川市内には、4つの認証工場がありますが、残念なことに、2工場が県の立ち入り検査対象となってしまいました。これらの工場で不正、あるいはずさんな検査実態が確認された場合は、今後認証工場としての存続が厳しくなることが予想されます。ちなみに、私たち弊社カネタ建設が出資参加している製材・建材会社に株式会社三和という会社がありますが、こちらも越後杉の認証工場の一つ。キノイエに使用されている越後杉もここから納入しています。では、はたしてこの工場は・・・!? ご安心ください。長年品質管理をはじめ検査のプロセスも厳格に実施してきたおかげで、県からも厚い信頼を得ており、今回の立ち入り検査対象からも外れています。むしろ、自社に最新の乾燥設備を有しており、含水率など品質の安定化に定評があることから、今回の一連の報道を受け、越後杉を取り扱う多くの工務店・建設会社から問い合わせが増えている状況です。どんな仕事でもそうですが、ブランドとは、見た目のパフォーマンスではなく、誤魔化さず、省略せず、真面目に取り組み続けることに勝るものはないのではないかと思います。
ちなみに、地域特性もありますが、越後杉には切断面のテクスチャに特徴があり、通常の白身、赤身の他にやや黒ずんだ部位があります。この黒身を品質のばらつきとして美しくないと嫌う方もいる一方で、この風合いを自然素材の味として好まれる方も多く存在します。
写真左:黒身の混じった集成横剥ぎ板/中央:赤・白身のみで構成した横剥ぎ板 それぞれに味わいがあります。
品質がよく安心して使用できる越後杉・・・キノイエでは、建物のデザインと用途、そしてコストバランスに応じて使用する部材を厳選し、越後杉の赤身、白身、黒身の配合バランスを変えています。木を扱う住宅会社は数多く存在しますが、キノイエ特有の唯一無二の美しいデザインの背景には、こうした地元材の厳選方法にも秘密があるのです。
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エアコンの効果は「すき間」次第
August 27, 2018
キノイエでは、隙間相当面積(C値)の測定検査(気密測定)を全棟標準で2回(完成前/完成後)行っていることを以前からお伝えしておりますが、今回はあらためて住宅の隙間についてのお話をしたいと思います。
おさらいですが、C値とは、家の延床面積に対する 「 隙間面積 」 の割合を示す数値で、床面積1㎡当たりどれ位(何㎠)の隙間があるのかを表した数値です。この値がゼロに近いほど、隙間が少なく、気密性が高いことを意味します。
C値 = 家全体の隙間の合計(㎠) ÷ 延床面積(㎡)
ここに、来月完成見学会を予定しています「上刈の家」の完成前のC値測定結果がありますので、こちらを例に見てみましょう。
気密測定試験は、正確性を担保するために原則3回測定を行い、その中間値から総面積を割って隙間相当面積(C値)を算出します。
まずは1回目。赤線で囲んだ数字「総相当面積:αA=32㎠」 つまり、「この住まいの隙間面積は全部で32㎠でした」という結果になります。これは、名刺サイズに例えると、その6割強のサイズしか隙間がないという結果です。
続いて2回目の測定結果。総相当面積:αA=29㎠。1回目よりも良い値が出ました。名刺で例えると、ほぼ6割の大きさしか隙間がないという数値。
続いて3回目。総相当面積:αA=29㎠。2回目と同じ好スコアです。
さて、これを全3回の中の中間値を取り出し、全体面積で割るのですが、後半2回が同スコアでしたので、今回はあえて値の悪い方の αA=32㎠ を使って割り出してみます。その結果は、
C値 = 家全体の隙間の合計 32㎠ ÷ 延床面積 143.955㎡ = 0.22229・・・㎠/㎡
ほぼC値=0.2㎠/㎡、切り上げ値でも C値=0.3㎠/㎡ という好スコアになりました。現在、日本の既存住宅の9割以上は、気密測定されていない上、推定C値も5.0㎠/㎡以上(大半は測定不能レベルの無気密住宅)と言われていますので、この上刈の家の気密性能がいかに高いかということがお分かりいただけるかと思います。
「冬あたたかい家にするためには、隙間がない方がよい」ということは、なんとなく皆さんもご理解されていると思いますが、それは真夏も同じ。むしろ、連日猛暑が続いた今年のような状態で、家の中をエアコン1台で涼しく保つためには、断熱性能はもちろんですが、この隙間相当面積(C値)をいかに小さくするかということがとても重要になってきます。隙間を極力少なくした高気密の家にしなければ、エアコンの冷気が家の中で均一に循環されず、1階と2階の温度ムラはもちろん、各部屋に冷気が行き届かず、結果としてエアコン代がかさむ家、夜寝苦しい家になってしまいます。それどころか、家の壁の中で室内の冷気と外の暖気がぶつかり、そこから結露が発生し、気づかないうちに家中カビだらけになってしまう恐れがあるのです。良い断熱材を使えば使うほど、一箇所に指一本分の隙間があれば結露します。ところが、今でも「すき間がないと息苦しい家になりますよ」とか、「多少すき間があった方が風通しがよくなりますよ」などと説明する住宅営業マンもいるようです。家の光熱費、建物寿命、そして皆様の健康や命を守る観点から全く正反対のとても危険な説明ですので十分ご注意ください。
このブログで繰り返しお伝えしている、いちばん重要なことですが、家の断熱性能には国の基準がありながら、不思議なことに、この気密性能については、国の基準もなければ、測定義務もありません。「高気密高断熱」をうたう住宅会社はたくさん存在しますが、その中で、全棟気密測定を標準化し、お客様に実測値をお示ししている会社はそう多くはありません。また、「当社のC値は○○㎠/㎡です」と宣伝する会社の中にも、過去の計測値をそのまま自社の標準値のように謳っているだけで、一棟一棟実測をしていない会社も存在します。裏を返せば、実測値を都度公開するということは、その自信がなければ簡単にはできないことでもあるのです。ぜひ、皆さんの目で、本物の高気密高断熱住宅を正しく見分けていただきたいと思います。
※なお、C値を取りまく日本の事情や詳しい内容について触れた過去のブログ記事も併せてご参照ください。
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最高の1ショット
August 25, 2018
弊社感謝祭「オレンジフェア2018」のwebフォトコンテストの結果発表が先日カネタ建設のブログ上で行われました。エントリーされた写真点数は今回なんと91点!本当に大勢の皆様にご参加いただきましたことを、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
今回のテーマは『最高のなつやすみ』。このテーマに照らし合わせ、参加された子どもたちの最高の表情を映し出した様々な写真から、カネタ建設スタッフが悩みに悩み抜き、最優秀作品1点並びに入選作品4点を選ばせていただきました。その作品につきましては、ぜひ、カネタ建設のブログをご参照いただくこととして、ここでは、惜しくも選考に入らなかった作品の中で、特にキノイエスタッフが気に入った写真を数点ご紹介させていただきます。
投稿者:lisa_ai_kaeさん
姉妹でしょうか?この二人の表情の対比がとても絶妙です。お箸の使い方も上手になってきた中での流しそうめんだったみたいですが、たくさん食べられてよかったですね。
投稿者:kimuraisuさん
やられました(笑)この表情とポーズが半端ないって! 2歳9ヶ月で、巨大プールで遊ぶには少し早かったみたいですが、来年は思いっきり楽しめそうとのこと。「これからもずっと毎年やってほしい」というコメントも嬉しいですね。来年もお待ちしています!
そして、究極の一枚はこちら。
投稿者:aya.s777さん
今回最優秀作品を投稿していただいたaya.s777さんのもう一つの投稿作品。写真のHちゃん、今年で3回目の参戦とのこと。本当にありがとうございました。去年は怖がっていたプールに、今年は泳げてよかったものの、社長扮する宇宙人は怖かったみたいです(笑)フィナーレの風船飛ばしまで楽しんだ後は写真のようにぐったり。その愛らしい表情に私たちスタッフもすっかり虜になりました。
全てが社員の手づくりによって企画運営されるオレンジフェア、今年もたくさんの皆様に楽しんでいただけてスタッフ一同本当に嬉しく思います。地元を愛し、この地域で暮らす大勢の皆様の笑顔に出会えるこの仕事を私たちは誇りに思っています。
来年のオレンジフェアもどうぞお楽しみに!
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作り手が自らつくるチラシ
August 23, 2018
「上刈の家」の完成見学会開催にあたり、今回は糸魚川市内を対象に折込チラシが入ります。・・・ということで、「社長、出番です!」と、いつものようにチラシの原稿制作依頼が代表猪又の下へ・・・(笑)
実は、弊社は広告物の多くが「自前主義」。「こんなことに時間をかけずに・・・」と考える企業は多いかもしれませんが、広告制作は作り手としての自分たちの考えを整理し、表現する術、伝え方を磨くという意味では、自前で制作するプロセスを残しておくことは重要なことだと考えています。もちろん、ケースバイケースで外注もします。
ということで、今回仕上がった原稿がこちら。
よい写真が撮れると、広告のレイアウトもぐんと締まっていいものになります。
ちなみに、チラシ制作の中で地味に面倒な作業が地図の制作。土地勘のない方や場所をよく知らない方にも一目でわかる地図をつくるというのは、意外と難しいものです。道路を描き過ぎてもダメですし、情報が少な過ぎてもダメ。毎回試行錯誤しながらつくります。「同じ地域でたくさんお仕事できれば、ココが楽になるんだけどなぁ」と思ったりしています(笑)
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「上刈の家」撮影
August 20, 2018
先日、糸魚川市で建設中の「上刈の家」の撮影を行いました。
夕暮れ時のマジックアワー、最高のタイミングで撮影された外観がこちら。
マジックアワーの淡い光の中に、キノイエ特有の薄くてシャープな片流れの屋根、今回初の横板張り仕様の外壁のテクスチャが見事に溶け込んだそのシルエットは、美しいの一言。周囲の自然環境と調和し、つつましくも存在感が光る家。そんな佇まいがこれから何十年とこの地域で息づいていきます。家はまちの顔・・・そんな当たり前のことを思い出させてくれる存在になってくれたら、作り手としてはとても嬉しい限りです。
南面は全開放型の完全引き込み窓。そのリビングの両サイドには、2つの畳空間。今回もソトとナカをつなぐ心地良い空間に仕上がっています。
今回はお施主様にも撮影に加わっていただきました。どんなプロモデルよりもリアリティとストーリーを感じる、絵になるシーンの数々に、カメラマンも私たちもうっとり。
上刈の家では、二階の寝室をコーナー出窓にしました。窓の向こうに映し出されるのは、周囲の田園風景、明星山をはじめとする山々の景色。季節の変化を楽しむことができます。また、近隣にはセメント工場が大きな存在感を放っていますが、その建物の夜景がこれまた何とも言えない幻想的な美しさ。一時は工場夜景ツアーがブームにもなり、今なお根強い人気がありますが、こちらの工場もまた知る人ぞ知る全国有名夜景スポットにも選ばれています。
ちなみに、弊社のカメラ女子Iさんもカメラマンに同行。「必要とあらばジャングルの奥地でも!」という意気込みだけは十分伝わります(笑)
「上刈の家」完成見学会は、9月8日(土)・9日(日)の開催予定です。ゆっくりご覧になりたい方は、ぜひ早めのご予約を。
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超わかりやすい高断熱住宅の解説本
August 18, 2018
新建新聞社さんから、『だん』という名前の季刊雑誌が発刊されました。
この雑誌、みなさんにお勧めです!この本は、これまで一般の方にとって分かりにくかった、住宅の高断熱化に関するメリットや未来への影響などをコミックや連載、事例など、あの手この手で解説。断熱化の重要性を簡単に理解できるように編集されています。つまり、住宅を建てる上で知っておかなければならない断熱、冷暖房費、省エネ、空調手法、健康との関係について、この一冊で要点をばっちり押えられます。私たちキノイエが日々みなさんにお伝えしている住まいの高断熱高気密化の重要性(日本の家はけっして高性能じゃない・見た目の安さで生涯コストで損をしてはいけない・等)を見事なプレゼン手法で代弁してもらっているような本です。
これまで、ありそうでなかった、住宅エンドユーザー向けのとても優しい解説本。価格も400円と非常に良心的。新建新聞社さんの意気込みが感じられます。この『だん』は、現在全国の書店並びに、Amazon等のネットショップで販売中ですので、みなさんもぜひ手に取ってみてはいかが?
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田園風景という資産価値
August 16, 2018
お盆休みに北陸地方のとある温泉旅館へ行ってきました。写真は、早朝に部屋の窓から見た、一面に広がる田園風景。これが秋であれば一面が黄金に、冬は白銀に輝く天然の絨毯に変わります。
場所は、温泉街の入り口付近で、付近は住宅街。つまり、周囲に広がる田園風景は、近隣の住宅街に暮らしている家庭の窓からも眺めることができる、この地の住民の皆さんにとっては、ごく当たり前の風景でもあるのです。
ちなみに、夕方この付近を自動車で走った際に撮影した動画がこちら。
・・・田園風景を左右に拝みながら、まっすぐに伸びる道をこうして走るだけでも、何とも言えない贅沢な気持ちにさせられます。
しかし、よく考えてみると、私たちが暮らす上越地域にも、まだまだこうした日本の原風景を残した地域がたくさんあります。私たちは日々、お客様の土地探しのお手伝いをしていますが、時々、土地の価値って何だろうと考えることがあります。土地の評価・選定にあたっては、学校・職場との距離、スーパー・コンビニの立地、駅からの距離、敷地形状、ライフライン、そして価格・・・様々なパラメーターを評価基準に考えます。しかし、こうした視界に広がる田園風景のように、無形の資産価値について語れる専門不動産業はほとんど存在しません。実は、この評価が難しい資産価値についてしっかりと語り、購入の判断材料をお伝えすることこそが、一生に一度の買い物となる土地購入におけるとても重要な仕事ではないかと私たちは考えます。
ここに家が建つと、どんな風景を手に入れることができるのか、敷地とどうつながることで、どんな暮らしを手に入れることができるか、何を捨て、何を得るのか・・・土地から考える家づくりについて、お客様としっかり話し合いができる住いのつくり手でありたいと私たちは考えています。
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お盆
August 13, 2018
皆さんは今年どのようなお盆を過ごされていますか?
私たちが子どもの頃は、お墓参りは3日間続けて行われ、甚兵衛や浴衣姿で提灯を手に持ち、夕方から夜にかけて暗くなる頃を見計らって実家並びに親戚関係者のお墓、そして親戚宅の仏壇のお参りに何ヶ所も回っていた記憶があります。・・・しかし、今はその頃に比べるととても簡略化され、お墓参りは1日のみ、あとは家族や友人との旅行や食事会などのレジャーや同窓会などを楽しむという方も多いのではないでしょうか。
今年は日本でもっとも有名な盆踊りの一つ「阿波踊り」が存続の危機というニュースが流れるなど、日本古来の風習であるお盆の在り方にも地殻変動が起きているような気がします。そんなきっかけから、ふと、そもそも「お盆」というものは、どんな歴史的背景があるのか?・・・ちょっと気になりましたので、神社庁のサイトにあるお盆の解説を覗いてみました。
“一般に盆とは、盂蘭盆(うらぼん)の略語とされ、あの世で苦しんでいる死者を供養し救う仏教行事とされています。しかし、祖先の霊を迎えてお祭することは、日本の古来からの習俗でした。古くは1年に2度行われていたとされますが、このうち初秋のみたま祭りが仏教の盂蘭盆と習合したものが盆であると考えられています。”
もう少し詳しく調べてみると、お盆は正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と呼び、インドの言葉の一つ、サンスクリット語のウラバンナ(逆さ吊り)を漢字で音写したものなのだそうです。そして、お盆のはじまりについては、「盂蘭盆経」の中の親孝行の大切さを説いた教えが元になっています。お釈迦様の弟子の中で、神通力一番とされている目連尊者が、ある時、神通力によって亡き母が餓鬼道に落ち逆さ吊りにされて苦しんでいると知り、どうしたら母親を救えるのか、お釈迦様に相談したところ、「お前が多くの人に施しをすれば母親は救われる」とお釈迦様に言われ、目連尊者はその教えに従い、夏の修行期間の明ける7月15日に多くの僧たちに飲食物をささげて供養した・・・すると、その功徳によって、母親の極楽往生がとげられたというのが始まりとされています。
原点は、親・先祖への感謝。私たちが今こうして暮らせていることは当たり前なことではなく、先祖からの命のリレーがあり、親からの無限の愛情があったからこそ。お墓参りを形式行事とせず、しっかりと感謝の気持ちをもって手を合わせたいと思います。
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パパはかっこいい宇宙人?
August 11, 2018
代表猪又の三女まおちゃん、なつやすみの宿題で描いた8月6日の絵日記。
素直に嬉しいですね。こういうピュアな気持ちのまま、大人になってほしいと願うばかりです。
・・・それにしても・・・
パパがまさかの憎き宇宙人のボスだったことは、この絵日記を描いている頃はまだ知らなかったようです・・・(笑)
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