昨日、糸魚川市がまちぐるみで大火からの復興を目指し、まちやどの可能性を考える「まちやどシンポジウム」が開催され、多くの糸魚川市民、関係者で会場が熱気に包まれました。
「まちやど」とは、まちを一つの宿と見立て、まちぐるみで宿泊客をもてなすことで地域価値を向上していこうという取り組み。糸魚川大火からの復興において、まちやどの可能性について考えることをテーマとして開催されたものです。
パネラーとして参加したのは、日本まちやど協会の代表理事でもあり、株式会社HAGI STUDIOの代表取締役でもある宮崎晃吉氏をはじめ、同理事を務める株式会社ブルースタジオの大島芳彦専務取締役、NPO法人アースキューブジャパン代表理事の中村功芳氏、設計事務所岡昇平の岡昇平代表の錚々たる4名。まちやどのエースメンバーが大集結し、4氏からそれぞれ熱いプレゼンテーションが展開されました。
4名のパネラー各氏のお話は、それぞれに鋭い視点と独自の考察から、まちやどの可能性、そして糸魚川のもつ魅力について実に多くの気づきと示唆を与えてくれました。内容については、とてもまとめきれなかったので、ここでは省略させてください(笑)
その代わり、いちばん印象に残った岡昇平代表のまちぐるみ旅館の取り組みに関する目からウロコの「大切にしたいこと6つ」をご紹介したいと思います。地元のまちづくりに関わっている私たちにとって、これは本当に横腹をぐさりとやられたような衝撃でした。その6つとは、
①にやにやできること。
②みんなをまきこまない。
③補助金を使わない。
④まちをもりあげない。
⑤観光地にしない。
⑥日々の暮らしのなかからまちがよくなる。
・・・いかがでしょう。これを読んで、みなさんはどう感じましたか?その意図するところについては、ぜひウェブ上に数多くUPされている岡昇平氏の様々なプレゼンアーカイブをご参照ください。一応、少しだけ解説しますと、とかく地方のまちづくりにおいて、「行政は何をしてくれるのか?」「補助金はいくらくれるのか?」という他力本願の世論が形成されやすいものですが、全国各地で成功しているまちづくり事業の中には、岡氏のように「決して背伸びをせず」、「自らの感性を大切に」、「自ら楽しんで行動」している中心人物(プレーヤー)の存在があるということです。最初から誰かの助けをあてにしたり、誰かによく思われようとしたり、考えもなしにお手軽な人マネをしない・・・そして、何気ない「普段」から目をそらさず、自らの価値に自信と誇りを見出している・・・その生き方が格好良過ぎです。
にやにやできる仕事・・・とても眩しいですね。私たちも、このマインドをキノイエ、そして母体であるカネタ建設の経営においても意識していきたいと素直に思いました。
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