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一棟ずつ丁寧に正確に


September 5, 2018

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September 5, 2018

先日「上刈の家」の完成時の隙間相当面積(C値)の測定を行いました。

 

 

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前回のブログ記事でご紹介した通り、建築中のC値は、小数点第二位以下切り上げ値でC値=0.3㎠/㎡(0.22229㎠/㎡)でしたが、今回は玄関ドアやキッチンレンジフード、その他換気システム等の全貫通部分の施工処理完了後の検査となり、より実際のすき間の大きさが分かる重要な測定検査になります。

 

 

その結果はこのようになりました。

 

 

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<1回目測定結果>

総隙間相当面積(αA) = 49㎠

 

 

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<2回目測定結果>

総隙間相当面積(αA) = 58㎠

 

 

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<3回目測定結果>

総隙間相当面積(αA) = 64㎠

 

 

まとめると、計3回の測定結果は以下のようになります。

総隙間相当面積(αA)

1回目:49㎠/㎡

2回目:58㎠/㎡

3回目:64㎠/㎡

 

 

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C値は全3回の測定結果の中間値を採用することになりますので、計算結果は以下のようになります。

 

 

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C値 = 家全体の隙間の合計 58㎠ ÷ 延床面積 143.955㎡ = 0.4029036851・・・㎠/㎡

 

 

よって、最終的な隙間相当面積(C値)は、0.4㎠/㎡ となりました。

 

 

中間測定結果が、C値=0.3㎠/㎡(0.22229㎠/㎡)でしたので、今回の性能数値は若干低下した結果となりましたが、これにはいくつかの明確な要因があります。その一つは玄関ドア。今回はプランコンセプトに基づき、「横引き」タイプの玄関ドアを採用しました。この「横引き」タイプのサッシは、その製品特性上、「開き戸」タイプのサッシに比べて気密性能が弱く、「横にスライドする」という動作によって物理的に完全密閉が難しい構造になっています。従って、中間測定時には設置されていなかった「横引き」タイプの玄関ドアを施工した後の数値の変化はある程度の想定内。ある意味正直な結果であるともいえます。またこの他にも、同時吸排式のレンジフード(吸気と排気を同時に一台のレンジフードで行う方式)を採用したことにより、ベンチレーター(一方的な排気による気圧低下を防ぐための自動開閉式の弁)が、減圧法による測定の値に影響を与えていることが考えられます。いずれも、施工そのものによる数値変化というより、建材・器具による影響であるといえます。

 

 

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それにしても、今回のC値=0.4㎠/㎡という数値自体は、非常に優秀な値になります。この上刈の家に換算すると、その隙間の大きさは、名刺サイズよりわずか一回り大きいサイズしかないという結果になります。自画自賛のようですが、地域の中でもトップクラスの気密性能であることは間違いありません。

 

 

住宅会社がお客様にいちばんお見せしやすい断熱性能を表すUA値(外皮平均熱貫流率)は、設計上の数値で表現するすることが可能です。つまり、施工状態に関係なく、いい断熱材をたくさん使えば数値は良くなります。しかし、このC値(隙間相当面積)だけは、実測することでしか数値化することができません。つまり、一棟一棟丁寧に、かつ正確に測定することによってしかお客様にお示しすることができない生の性能値データなのです。この数字を正直に、丁寧かつ正確な測定手段を用いてお客様にご提示することの大切さを私たちはとても重く捉えています。

 

 

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“本物”だけが集まる糸魚川


September 3, 2018

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September 3, 2018

今年も盛大に開催されました!9月2日(日)、好天の下、「2018交通安全フェア 第27回日本海クラシックカーレビュー」に全国各地のオーナーが所有する200台の名車が糸魚川市のフォッサマグナミュージアム前特設広場に大集結し、大勢の来場客でにぎわいました。

 

 

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このイベントは、1992年に当時の社団法人糸魚川青年会議所の創立25周年記念事業として開催されたのが起源で、以来回数を重ねていく中で、様々なテーマ別のコンテストや市内パレード、特別展示車両やトークイベント、限定品グッズの販売や市内のグルメブースの拡充など催し物の付加・進化を続け、現在の形になっています。

 

 

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最大の特徴は、日本のクラシックカー関連イベントの中でも特に参加資格が厳しいという点が挙げられます。生産年度が1974年以前のオリジナル車両かつ現地まで自走参加が可能な車両に限られており、一切のレプリカ車の参加を禁じています。また、オリジナル車両であっても、一部の例外を除き、改造も認めらないことから、名車を愛するオーナーの手によって大切に維持管理されてきたクオリティの高い本物だけが集結することになります。結果、それに共感する感度の高い多くのファンに支持され、国内でも有数のクラシックカーイベントとして成長することができたといえます。住宅づくりにも当てはまる部分がたくさんあるような気がします。

 

 

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閉会式では、車両の希少価値や状態などを審査し表彰する「コンクールデレガンス」が例年通り行われ、今年度の日本海大賞には、京都市からエントリーされた清水さん所有の「ロータス・ヨーロッパS2」(1970年イギリス製)が受賞しました。バハマイエローのボディが美しく輝く名車。オーナーの深い愛情と共に丹念に手入れを施された古い車には、使い捨て消費社会から価値の転換を迫られている現代社会に向けての様々なメッセージを感じ取ることができます。住まいも同じく、暮らしの価値、建物としての価値をしっかりと伝えられる会社であり続けたいと、気持ちを新たにしました。

 

 

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おまけの写真を以下に。イベント当日早朝のスタッフミーティングの様子。このイベントを支えるスタッフの多くは糸魚川市民有志のボランティアたちです。弊社代表猪又もこのイベントに10年以上ボランティアスタッフとして参加していますが、毎年「糸魚川の皆さんは本当に温かいですね」とスタッフに声をかけてくださる大勢の参加者・ご来場者の皆様の言葉に、こちらも心が温かくなります。

 

 

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