老いと向き合う
October 4, 2018
昨日は、カネタ建設の「第14回 安全マナー品質大会」が開催されました。安全マナー品質大会は、上越地域で建築・土木関係を中心に80社以上の協力企業の皆様と共に安全・マナー・品質に関する学びを深める重要な一日。毎年1回開催しており、おかげさまで今年で14回目を迎えました。当日ご参加いただきました協力企業の皆様に、この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。
安全マナー品質向上に関する取り組みについては、別途ご紹介することとして、今回の基調講演の内容について、少しご紹介させていただきます。
今回のテーマは、ずばり『老いと向き合う』。講師は、地元糸魚川出身で、現在東京を拠点に介護技術講師としてご活躍されている渡邉みどり様。渡邉様は、地元の高校を卒業後、介護の学校にて介護福祉士を取得。約14年程施設・在宅介護・デイサービス等の介護の仕事に従事。結婚を期になんと生活の拠点をフランス カンヌに移し、一時は 映画祭や日本企業の現地コーディネーターの仕事に従事。そして、2011年に日本に帰国後、介護資格取得のための養成講座講師、あるいは技術講師として、現在は大手企業を含め数多くの事業所や養成機関にて、介護職を目指す人への教育や人財育成を行っています。
「老いは突然やって来る」、「老いは20代から既に始まっている」・・・まず冒頭にこう切り出し始めた渡邉講師。そして、「老いの喪失感」を全員で疑似体験しつつ、一人ひとりが今この瞬間、どれだけ「老い」への対策を考えられているのかを自問するような流れに。
自分はどう生きているのか?どう生きたいのか?・・・徐々に参加者も自分自身の老後についてよりリアルで具体的なイメージができるようになっていきました。
渡邉講師の軽快でテンポの良い口調、分かりやすくユーモアに富んだお話に参加者もみんな釘付け。
後半は、参加者みんながそれぞれの「死生観」を考える展開に。老後、その先にある人生の終焉を真剣に考えていくと、私たちの「今」が有限であり、今から何をすべきなのか、多くの気づきを得ることができます。同時に、「自分はいつまでも人に必要とされる人間か?」という部分までが見えてきます。
QOL(生活の質)を上げ、その人らしい生活をおくること。同時に、QOD(死の質)を考え、その人らしい最期の迎え方を準備しておくこと・・・哲学的に深い一日となりました。
「人生は一生成長出来る。地元に根差した建設業で働く皆様が、いつまでも協力し合える関係を思い続けて欲しい」という渡邉講師のメッセージが胸に残りました。
素晴らしいご講演をいただきました渡邉みどり様、この度は本当にありがとうございました。
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