先日、糸魚川市内にて上棟式がありました。
カネタ建設では、お施主様との合意の上で、上棟時に餅まきを比較的数多く行います。この日もご近所さんに大勢お集まりいただきました。
上棟式での餅まきの由来は「厄災払い」から始まっています。昔は、家を建てることは大きな厄災を招くという考えがあり、その厄災を避けるための儀式として、餅や小銭をまく「散餅銭の儀」によって他人に厄災を持ち帰ってもらうという意味があったといわれています。
また、そもそも家を建てる作業は、その地域の共同体による助け合いによって成り立っていました。家を建てることはその家族に富があるということを象徴しており、その富を共同体で分け与えることで、その共同体の中での人間関係をより円滑にする目的もあったといわれています。
上棟式・餅まきにはそれなりの時間と労力、ある程度の費用も伴うことから、ひと昔前と比べて餅まきを省略するケースも増えてきています。ですが、近隣、地域との人間関係が希薄になりつつある時代背景を考えた時、この儀式のもつ意義はむしろ大きくなっているのではないかとも思えます。
特に新たな土地で家を建てるご家族にとっては、この上棟餅まきの儀式が、ご近所とのつながりの最初の一歩になるかもしれません。笑顔で始まるご近所との関係。この日集まった近隣の皆さんとお施主様の笑顔から、そんなことを強く感じた一日でした。
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