ロケーションに応じて、外壁に何を選択するのかということは、家づくりにおいて重要な要素です。
こちらは、上刈の家の外壁。天然の杉板を横張りするという選択をしました。天然無垢のよさは、何と言ってもその風合いにあります。人工製品がどれだけ再現力を高めても到底及ばない、自然素材だけがもつ本物の存在感があります。
そして何より、自然素材は、自然の風景の中で豊かにその表情を変えていきます。
経年変化という点でもとても素直。「古さ」を劣化と捉えるのか、年を重ねた味わいと捉えるかで受け取り方が大きく変わります。新築直後よりも、むしろ十年、二十年という年月の経過で、人工製品との差は際立ってくるのです。それは、私たち自身も年月の経過とともに人としての考え方が熟成され、老成していくのと同じかもしれません。
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