あるものを生かす
June 10, 2019
先日、糸魚川市内で開催された「いといがわバル街」。バル街とは市街地の飲食店を舞台に、バルチケットを片手に、食べ歩き・飲み歩き・まち歩きをしてもらい、お店と街の魅力感じながら、店主とのコミュニケーション、参加者同士のコミュニケーションを楽しんでもらうイベント。2004年に函館で初めて開催されてから、現在では国内各地で開催されるようになりました。近年糸魚川市でも開催されるようになり、年々大きな賑わいとなってきています。
そのバル街に、一風変わった「一日限定」のお店が登場しました。場所は田町とよばれる古くからの雁木通りが残るまちなかの小路の一角にある空き家。元は美容室だったそのままの形をほぼ手を加えずに、若手有志がほとんどお金をかけずに簡易的な装飾で出店したのが、この「OneRoof」という名前の一日限定店舗。
きっかけは、以前のブログでもご紹介しました、糸魚川市の主催で開催された「リノベーションスクール@いといがわ」。糸魚川大火からの復興をテーマに、実際に糸魚川駅北エリアに存在する遊休不動産を題材に、スクールの受講生が、対象案件となる遊休不動産の再生を通じた新しいビジネスを計画するというもの。
その中の一つ、雁木通りの元美容室の空き家をリノベーションして利活用を試みる若手有志のチームが、今回、この取り組みと雁木通りの再生の可能性(「雁木と寺と路地の家 One Roof」)を多くの市民の皆様に知っていただこうと企画されたのが、今回の一日限定店舗の試みだったのです。
作業はほとんどが素人集団の手作業。ですが、その取り組みに弊社を含む地元の建築関係者もアシストしながら、少しずつ建物に命が吹き込まれていきました。
当日はおかげさまで、話題を耳にしたたくさんの市内外のお客様にご来場いただきました。
「ほしい暮らしは自分たちでつくる」その思いの連鎖がまちに再びにぎわいを呼び起こすのではないかと思います。
こうした動きに、私たち建設関係者としても積極的にかかわり、できることを提供していきたいと考えています。
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