ご存知の方も多いかもしれませんが、文部科学省の平成30年度学校保健統計調査によると、新潟県の12歳児(中学1年)のむし歯数は全国で最も少なく、なんと19年間連続日本一と記録を更新中です。
また、全国的に見ても子どもの虫歯はこの20年ほどで急激に減少しています。同じく文部科学省の2018年度版学校保健統計(中学生の虫歯り患率の長期データ)を見てみると、1980年代は90%以上、つまりほとんどの生徒が虫歯になっていたのに対し、90年代に入ると一気に漸減傾向に転じ、直近では虫歯になったことがあるのはほぼ3分の1という水準にまで減少しています。
その中でも、特に新潟県が秀でている理由は、産学官の連携による取り組みが進んでいたことが挙げられます。具体的には、昭和56年に子どものむし歯予防に重点を置いた「むし歯半減10か年運動」を開始し、それから35年以上にわたり、県は県歯科医師会、大学、県教育委員会等と連携を図りながら、全国に先駆けて、学校等における集団フッ化物洗口や、学校と歯科医院が連携したむし歯予防対策を積極的に推進してきたことが大きな成果につながっています。
実はこのお話、上越市内の歯科医師の方よりお聞きした情報なのですが、ここまで聞いてふと疑問に思い、失礼ながらその歯科医師の方にこんな質問をしてみました。
「そこまで子どもたちの虫歯がなくなってしまえば、歯医者さんのお仕事も減ってしまいますよね?」
その歯科医師の方はこう答えてくれました。
「それが、そうでもないのです。お話ししたように、虫歯を予防するという国民の意識は高まっていますので、フッ化物洗口などの予防治療のニーズは増えていますし、口腔衛生の悪化が様々な病気の根源となっていることが理解されてきたことで、病気予防の観点からも歯科医師の役割は非常に重要であると考えています。歯医者は歯の治療だけでなく、人の命を守っているのです。ただ、これまでのように、“虫歯になったら治療をする”という仕事だけをしている歯医者は仕事が減っていくでしょうね。」
そのお話を聞いて、私たちの住宅業界にも当てはまる部分がたくさんあると感じました。家を建てる目的、またその先にある人々の暮らしと健康、生命にまで思いを巡らすと、私たちの仕事の可能性は無限にあると感じます。未来を見据えて変化し続ける会社でありたいと強く思います。
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