見えない品質
February 3, 2020
昨日開催されました「南寺町の家」構造見学会は、たくさんのお客様にご来場いただきました。この場をお借りして心より厚く御礼申し上げます。
構造見学会は、午前と午後の部に分け、それぞれ住まいの構造、性能、健康と住まいの関係について詳しく解説をさせていただいた後、実際にこちらの住まいの気密測定(隙間の大きさを実測する測定)を行い、キノイエの高い気密性能がどれほどなのかを実際に確かめていただきました。
結果は、最良値でC値=0.24㎠/㎡。この家全体の総面積から割り出した隙間の大きさは、名刺のたった6割程度しかないということになります。ちなみに、試験毎に測定結果には多少の誤差が現れますが、この日は悪い値でもC値=0.29㎠/㎡でした。この数値は上越地域でもトップクラス。ちなみに、この気密測定は、現在日本の法律では義務項目ではありません。とても大切な性能値でありながら、測らなくてよいわけです。従って、気密測定を行わない住宅会社の方が多いというのが現状です。また、一度試験的に気密測定を行い、優良値が出たことをもって「我が社の気密性能は○○です」と宣伝する住宅メーカー・工務店もいくつか存在しますが、弊社のようにお客様の住まいの気密性能を一棟一棟測定し、その数値を開示する会社はとても少ないのです。
なお、この隙間の測定に関するコラムについては、過去のブログ記事をぜひ参考にお読みください。
ちなみに、今回はあえてわかりやすく、数センチ角の具体的なすき間をつくり、測定値にどの程度の違いが表れるか実験してみました。
午前午後でそれぞれ、C値=0.44㎠/㎡と0.35㎠/㎡という計測結果。結果は見事に、開けた分の面積が計測値に反映されました。ちなみに、キノイエの場合、数センチの穴を開けてもなお、非常に高い気密性能を維持していることも同時に証明されたことになります。
弊社では、全棟毎回2回ずつ測定(内装前・完成後)し、C値=0.5㎠/㎡以下にならなければ次工程に進まないという厳しい基準を設けています。こうした見えない品質、地元工務店ならではの丁寧な家づくりにも理解を深めていただけるよう、今後も工夫していきたいと思います。
|南寺町の家|構造見学会|C値|全棟気密試験|新潟県上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家をつくる工務店|新築・リフォーム|自然素材の注文住宅|キノイエ|カネタ建設|高気密高断熱|パッシブデザイン|