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ウィルスと換気


March 24, 2020

March 24, 2020

連日報道が続く新型コロナウィルスですが、未だ終息の兆しが見えません。ウィルスの全容が解明されていないこともあり、感染を防ぐ方法についても様々な情報が飛び交っておりますが、せきやくしゃみによる飛沫感染と接触感染をどう抑えるか?という点については多くの皆さんが共通の関心事として捉えているようです。

 

 

画像:国立感染症研究所より引用

 

 

そんな中、今月17日、アメリカ国立衛生研究所などの研究グループ(NIH)は、新型コロナウイルスについて、霧のように空気中に漂ういわゆる「エアロゾル」という状態でも、3時間以上生存できるとする論文をアメリカの医学雑誌に発表しました。「エアロゾル」とは、5マイクロメートル以下のウイルスが含まれた液体の粒のことを指します。普通のせきやくしゃみで出る飛沫のほとんどは、粒が大きく重さがあるため、短時間で地面に落下していきますが、このエアロゾルのように小さい粒子は長時間、空気中に漂うため、ウィルス感染のリスクが上がります。

 

 

また、日本では、2月28日に厚生労働省から「新型コロナウィルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項(日本環境感染学会とりまとめ)」というものが発表され、そこには感染予防対策として「換気」の記載があり、日中2~3時間ごとに窓や扉を開け、部屋の空気を新鮮に保つことが必要と訴えています。

 

 

 

 

クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス号」では、乗客が長期間に渡り密閉状態の船内での待機生活を余儀なくされましたが、その多くは窓のない客室でした。その間、内部の通風は外循環系統と内循循環系統を含めたセントラル空調で調整されていました。接触感染も含め、一説では、このことが感染被害の拡大につながった要因の一つでもあるといわれています。

 

 

以上のことからも、私たちの住居や職場における換気の重要性は無視できない状況といえるでしょう。

 

 

ところが、今の時期は、外が寒く花粉が飛散する季節でもある上、小さなお子さまがいる家庭などは、防犯や安全上の理由からも頻繁に窓を開けて換気すること自体が難しいという側面もあります。

 

 

 

 

 

そうした背景からも、感染の不安を少しでも解消し手軽に室内換気を行う方法として、「24時間換気システム」への関心が高まっていると考えられます。

 

 

24時間換気システムは、住宅建材や家具などの接着材に含まれる、ホルムアルデヒドなどが原因で起こるシックハウス症候群を防ぐことを目的に2003年の建築基準法の改正によって住宅をはじめ全ての建築物の居室に設置が義務付けられているものです。具体的には、換気口から外気を取り込み、2時間ごとに居室の空気を入れ替える設備で、ちょうど厚生労働省が推奨する「2~3時間ごとに窓や扉を開け、部屋の空気を新鮮に保つこと」という内容に合致します。

 

 

マーベックス

 

 

吸気口

 

 

ただし、この24時間機械換気を回すと寒くなるという理由でスイッチをOFFにしている家庭も多いという話を耳にします。24時間換気システムは大きく「第1種機械換気」・「第2種機械換気」・「第3種機械換気」の3種類に分類されますが、弊社はキノイエを含む多くの住宅で換気性能の高い「第1種機械換気」を採用し、さらにその中でも、換気による熱のロスを最小限に抑える、つまり「換気しても寒くならない」という「全熱交換式」というシステムを採用しています。室内換気についての詳しいメカニズムとそれぞれの換気システムの違いについて、詳しくは過去のブログ記事「住まいの呼吸法」でご紹介していますので、ぜひこちらをご参照ください。

 

 

 

 

熱交換換気

 

 

PM2.5対策

 

 

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