緑でつなぐ未来創造会議
October 7, 2020
新潟県糸魚川市は総面積の約87%が森林資源で構成されており(約64,600ha /約74,600ha)、新潟県内でも有数の森林保有自治体です。しかしその大半が活用されないまま放置されているのが現状です。
一方、糸魚川市には、林業、製材業、集成材加工業、建設業といった川上から川下までの産業が一気通貫で揃っていることに加え、ペレット工場やバイオマス発電所等、森林資源に関するあらゆる産業が集約されているという大きな特徴があります。
̶ 豊富な森林資源と地元産業の特色を活かし、新たな価値創造で地域経済が循環する仕組みをつくりたい ―
そんな私たちの思いから、2020(令和2)年6 月に発足した糸魚川産業創造プラットフォーム※内の研究部会として、「緑でつなぐ未来創造会議(Midori Mirai Meeting Itoigawa/通称:3M(さんえむ))」が誕生しました。
この部会は、糸魚川商工会議所、糸魚川市、新潟県糸魚川地域振興局の協力の下、森林資源に関わる川上から川下までの関連企業が一堂に会した初の組織です。私たちカネタ建設もこの会の中心的な役割を担っています。
これにより、企業連携の下、民間課題解決への事業化、行政課題の整理、政策へのスピード反映、対外発信力など、様々な相乗効果が生まれます。
3M は、糸魚川杉を生かした家づくり、伐採箇所を生かしたグリーツーリズムの開発、幼少の頃から地元森林資源の大切さを学ぶ教育プログラムなど、地域の豊富な森林資源活用のための専門的な研究と課題解決、価値創造に向け、既にいくつもの精力的な活動をスタートさせています。
※糸魚川産業創造プラットフォーム
企業の連携を基にした市内経済の持続的発展を目的に2020(令和2)年6 月設立。人材確保、生産性向上、シェアリングエコノミー、地域資源活用、ブランド力向上など、多くの地元企業共通の課題を産官連携で解決をはかり、価値向上を目指します。糸魚川商工会議所内に事務局を置き、課題別にいくつかの研究部会に分かれています。各ワークグループには関連する企業の他、必要に応じ、糸魚川市担当課や地域振興局、各種専門家などがジョイントして情報交換を行い、素早い事業立案や政策反映につなげていきます。