環境に配慮した家づくりを
June 24, 2022
国府の家の工事がいよいよ始まりました。
まずは建物を軟弱地盤から守るための地盤補強、地盤改良工事です。
最も多く行われているのが杭による地盤改良ですが、杭も種類が様々ありコンクリート、砕石、木杭などがあります。
中でも昔から行われているのが木杭を打ち込む方法です。
国府の家の地盤改良では、間伐材を利用した杉杭での地盤改良を行いました。
「杭が木材で大丈夫か?」と心配な方もいらっしゃるかと思います。
木杭の歴史は古く、水の都・ヴェネツィアも木杭を利用した町としても知られています。
近年では東京駅・丸の内駅舎復元工事の際に、その地盤からは多くの松杭が見つかり、
そのほとんどは腐ったり割れたりせず、しっかりと機能を果たしていたそうです。
1万本以上の松杭が100年以上も東京駅を支え、関東大震災などの自然災害からも建物を守ってきました。
木杭は建物解体後も簡単に撤去、処分できるため、環境に配慮した工法として住宅などの小規模建築でも、今後増えていくと思います。
セメントや鉄を用いた地盤改良を木材に置換することで、1棟当たりのCO2を約10t削減でき、
施工材料による六価クロム等の環境汚染の心配もありません。
また、地場の木材も利用できるので地産地消への貢献が可能です。
国府の家のオーナー様はいくつかの改良工法の中から、メリット・デメリット・環境の事等考え木杭を選ばれました。
昨今、長期的な目線で自然に配慮し、住まい自体の長寿命化を考える家づくりの情報が多く発信されています。
環境問題について考えなければならない今、建築に際しても資源を消費し、
解体でも廃棄物を発生させ負荷を与える事をしっかりと理解し、
配慮することはサスティナビリティな考えとしてより浸透していくことでしょう。
国府の家ができるまで ~はじめましての日~
June 17, 2022
これから上越市国府にて始まる11棟目のキノイエ、国府の家。
今日はオーナー様と初めてお会いした日の事を書きたいと思います。
オーナー様と初めてお会いしたのが2020年の12月末。
4棟目の西本町の家のオーナー様とお知り合いとのこともあり家作りの相談に来られました。
キノイエ「西本町の家」ウッドデッキ
キノイエ「西本町の家」LDK
ですが、初めはキノイエを建てたい・・・というよりは
温熱環境とランニングコストのかからない普通の家を希望しており、
当然、建売や規格住宅、中古住宅での暮らしも検討していました。
転勤の可能性や、ご夫妻の地元が上越でない事・・・
上越にずっと住み続けるかは分からないので子育てをする家をと考えての家づくりの相談でした。
住まいの考え方は人それぞれですし、様々な住まいの形があります。
住まいにかかるランニングコストを抑えたいならば、将来かかるコストにも注目するべきでしょう。
私たちはこれを「トータルコスト」といい、ご相談に来られたお客様に考えていただいています。
人生100年時代といわれる今、健康な20代・30代に考えた家が健康寿命(健康寿命とは
日常生活に制限のない期間)の最長と言われる70代後半を迎えた時の住み心地はどうだろうか?
様々な情報が飛び交う世の中、住まいについてもたくさんの情報が発信されています。
私たちのお話が、少しでも家づくりを考えている人の参考になれば幸いです。
7年目を迎えるキノイエ
June 3, 2022
いつもキノイエブログをご覧いただきありがとうございます。
上越モデルハウス「塩屋新田の家」はこの6月に誕生から7年目を迎えます。
今日までたくさんのお客様にお越しいただきました。
糸魚川・上越にて今まで生まれたキノイエは10棟、
間もなく11棟目の「国府の家」が着工となります。
この6年の中で住宅に対する考え方・基準、世の中のを取り巻く情勢など大きな変化がたくさんあります。
その中でも変わらず私たちが持ち続ける、「家」に「暮らし」に対する考えと、家づくりを考え始めた皆さんに知ってほしい事。
住まいに対する考えは千差万別。
なぜ、杉板の外壁なのか
なぜ、無垢の床なのか
なぜ、外に開く設計なのか
住宅ローンを組み、家を建てればその場所は切っても切れない地域となり、子供達には故郷となります。
地元が好きになる暮らしをこれからも私たちは提案します。
7年目のキノイエもよろしくお願いします。