今年の夏、モデルハウス塩屋新田の家に行った際「庭で生まれた命」を見つけました。
家の前にはお客様を出迎える前庭があります。
常緑樹をメインに長寿桜・マユミ・アカシデ・モミジが植えられており、道行く人も季節を楽しめる庭となっています。
モデルハウスのある上越市塩屋新田は住宅街にあります。
現代の住まいは、高度成長期から四季の寒暖の変化から逃れるように、進化した機械設備と合成建材を好んで追い求めてきました。
やがて住まいは、外に開くことを忘れ、いつしか私たちの暮らし方までもが、小さな箱の内側に籠るような姿に変貌していったように思います。
キノイエでは、土間や軒下、フルオープンで外や庭につながる大きな窓等、今どきの家がなくした暮らしの場所があえて作られています。
写真:入居後4年の西本町の家
写真:入居後3年の頸城の家
そこには、家のナカとソト、家と町の風景をつなぐ暮らしの場がたくさん用意されています。
住まいで感じる暮らしの豊かさとはどのようなもでしょうか?
表面的な性能や見た目のデザインを良くしただけでは得られない心の豊かさや、窓際で過ごす気持ちよさ、移り行く四季の美しさではないでしょうか?
モデルハウスにあったセミの抜け殻を調べてみたところ、ニイニイゼミの抜け殻でした。
ニイニイゼミは土の中で4~5年過ごし成虫になるそうです。
卵は木に産みつけられた次の年の夏に孵化し、そこから土の中で過ごすのでちょうどキノイエが誕生したころに産み付けられたようです。
夏の終わり、庭からは秋の虫たちの声が早くも聞こえてきました。
「現代町家」という、家づくりで街角の風景を作り出すキノイエは「生き物達の家」にもなっているようです。
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