「キノイエの最大の特徴は何ですか?」
こういう質問を受けた時、時々こんな答え方をします。
「歳を重ねる度に喜びが増す家です。」
住宅購入の適齢期は、一般的に30代といわれています。それは、最長35年という住宅ローンが組める期間と共に、返済能力もある30代のうちに購入しておくのが賢い選択だという考え方が多くを占めているからです。
また、近年は、将来の不安や月々の負担を軽くしたいという購入者のニーズと、住宅購入者のすそ野を広げたいハウスメーカーの思惑が影響し、「月々のアパート家賃で購入できる」という触れ込みで、20代を中心にローコスト住宅の販売が拡大し、住宅購入層の低年齢化が進んでいます。
そうなると、当然のように、20代~30代前半の消費者が好むデザインを住宅会社が競って取り入れるようになります。「○○スタイル」「○○風」の住宅トレンドは、そのスピードと変化の速さに拍車がかかっているともいえます。
若いうちに、子供たちが小さいうちにマイホームを持つということは、ある意味とてもよいことだと思います。しかし、同時に、一生の財産となり得る住まいを購入する際、20代の自分の感性だけですべてを決めてしまうということが、必ずしも幸せにつながるとは限らないのでは?と私たちは考えています。
家も私たちも一年一年歳を重ねていきます。身体的な変化はもちろんのことですが、精神的にも感性面でも少しずつ変化(成長)していきます。長年この地域で家づくりに関わってきた工務店の立場から強く感じることは、家がこの変化にしっかりとついてきてくれるかどうか?という視点に立った家づくりが大事だということです。もう少しかみ砕いていうならば、歳を重ねれば重ねるほど「この家にして本当によかった」と、喜びが何度もこみ上げてくるような家こそが、本当によい家なのではないかと私たちは考えています。
何十年経っても飽きのこないシンプルで普遍的なデザイン、使えば使うほどに深みを増す天然無垢の本物素材、引き算する無駄のない間取り、そして見た目の安さではなく、長期使用で安心できる高水準の断熱気密性能(価格差にも現れます)で、将来のメンテナンスコストを抑えたつくり等・・・一見して派手さがなく、お客様の目には最初なかなか届かない視点かもしれませんが、歳を追うごとにじわじわとその差が喜びとなって感じられてくる、非常に重要な要素であると思います。
私たちも工務店として、歳を重ねるたびにその重要性を噛みしめています。
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