ぼくのつくった家は、10年ぐらいたってから喜んでくれるのです。
それはぼくが家を流動的にとらえているからじゃないかとおもうのです。
欲しいのは光であって、器具じゃない。
昔の下町では、隣の人がこうやったから、自分の家もこうやろうっていう気持ちがあったんだよ、そういうエチケットが。
建築家として、もっともうれしいときは、建築ができ、そこへ人が入って、そこでいい生活がおこなわれているのを見ることである。
日暮れどき、一軒の家の前を通ったとき、家の中に明るい灯がついて、一家の楽しそうな生活が感じられるとしたら、それが建築家にとっては、もっともうれしいときなのではあるまいか。
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これは、日本を代表する建築家の一人、吉村順三氏の言葉です。
キノイエが最も大切にしている家づくりの原点がここにあるといってもいいほど、明快な言葉で表現されています。
ここに共感していただけるお客様との出会いが、私たちにとって最高の喜びであり、つくり手としての存在意義でもあると思っています。
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