日本は春夏秋冬と四季折々の変化に富んでいます。昔から日本人はとても繊細な感性を持ち合わせており、この季節の移ろい、情緒を様々な言葉で表現してきました。実は、その日本の季節には、春夏秋冬をさらに細かく分けた24の分類、その先にはさらに繊細な表現の区分けがあるのをご存知でしたか?
本日は、日本の「二十四節気」と「七十二候」についてお話をしたいと思います。
まず、「二十四節気(にじゅうしせっき)」とは、太陰太陽暦で季節を正しく示すために設けた暦上の点です。一太陽年を24等分し,立春から交互に節気・中気を設け,それぞれに名称を与えたものを表します。
10月23日~11月6日の間は、二十四節気では「霜降(そうこう)」といいます。この時季、北国では早々に地表が0度以下になり、霜が降り始めることに由来しているようです。ただ、私たちの暮らす上越地域は、一部の山間部を除き、霜が降るのはもう少し先の話になります。
そして、その二十四節気の各節気を、さらに初候・二候・三候に三分したものを「七十二候(しちじゅうにこう)」 といいます。二十四節気の霜降の末候にあたり、11月2日~11月6日ごろに相当するこの時期を七十二候では「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」といいます。文字通り「もみじやつたが黄葉する」という情景を表現しています。一般的な季節の表現では「晩秋」ですが、二十四節気、七十二候がもつなんとも美しい季節の表現は、日本人ならではのもの。この国に生まれてよかったと素直に感じます。
写真は、代表猪又の愛娘三姉妹が、地元の西海地区文化祭で描いた絵手紙。上の写真は長女(小5)、下の写真は次女(小3)の作。まさに七十二候の「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」にふさわしい季節を感じる挿絵が続きます。
三女(年長)の作品(下)もなかなかの力作。
しかし、代表猪又のいちばんのお気に入りは、小3の次女が特別に描いた下の作品・・・
二十四節気よりも七十二候よりもこの言葉にやられました(笑)
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