以前のブログ「これだけ違う強風下のC値」でご紹介した建物の隙間相当面積(C値)の再測定が先日の21日に行われました。遅くなりましたが、その後の結果ということでお伝えいたします。
この日は風もなく、非常に安定した環境の中での測定になりました。
早速ですが、3回測定したデータをどうぞ。
1回目:測定成功
測定された総相当隙間相当面積:αA=41㎠
C値= 総相当隙間面積(αA)41㎠ ÷ 延床面積 88㎡ = 0.46㎠/㎡
弊社の基準値C値=0.5㎠/㎡をクリア。下の段の「隙間特性値(n)」※1の値も n=1.46と安定。風による外部環境の影響が少なかったことが反映された数値になっています。
続きまして、2回目の測定。
2回目:測定成功
測定された総相当隙間相当面積:αA=35㎠
C値= 総相当隙間面積(αA)35㎠ ÷ 延床面積 88㎡ = 0.40㎠/㎡
こちらも弊社基準値C値=0.5㎠/㎡をクリア。下の段の「隙間特性値(n)」※1の値も n=1.33と安定しています。
そして、3回目の測定。
3回目:こちらも測定成功
測定された総相当隙間相当面積:αA=40㎠
C値= 総相当隙間面積(αA)40㎠ ÷ 延床面積 88㎡ = 0.45㎠/㎡
こちらも弊社基準値C値=0.5㎠/㎡をクリア。下の段の「隙間特性値(n)」※1の値も n=1.38。こちらも安定しています。
通常、C値の測定では、この3回の数値の中央値を採用することになります。すると、最終的なC値の測定結果は以下のようになります。
測定された総相当隙間相当面積3回の測定平均:αA=40㎠
C値= 総相当隙間面積(αA)40㎠ ÷ 延床面積 88㎡ = 0.45㎠/㎡
無事に、弊社の厳しい隙間相当面積(C値)基準 C値=0.5㎠/㎡ をクリアすることができました。ちなみに、もう少し分かりやすい例えでこちらの住まいの隙間のサイズを表現すると、ちょうど名刺サイズよりも一回り小さい大きさしかないという結果になります。本当に隙間が小さいということがご理解できるかと思います。
これで安心して次工程へ進むことができます。このように、1棟1棟丁寧にC値を測定していくことで得られる技術的な経験値は、他社にはない大きなアドバンテージになります。
※1:「隙間特性値(n)」とは、隙間の状態を表し、通気特性式を対数で表した場合の直線の傾きを表し、一般にnの値は1~2の範囲をとり、それぞれの隙間が極めて狭い場合は1に近づき、広い場合は2に近づくというものです。ちょっと分かりにくいかもしれませんが、要するに、1~2の範囲内でなければ測定エラーになり、複数回の試験で数値が上下に大きくブレるということは、何らかの外部要因による異常値であると言えます。
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