建築家の趙 海光(ちょう うみひこ)先生の執筆による『「現代町家」という方法 ~ 家づくりで町かどの風景を変える』と題した著書が発刊されました。
「一軒の家から町の家へ・・・町の風景をつくっているのは建物自体よりも家と家の間を埋めている空地の方なのでしょう。その空地に向かってどんなふうに暮らしを開くかが、住宅の佇まいを決めており、それが集まった姿がまちの風景になります。」・・・そう語る趙海光先生は、私たちキノイエの外部設計アドバイザーとしても協力いただいている現代町家の提唱者。この本は、単なる住宅設計・デザインの指南書ではなく、街なかの「まちづくり」と、田園居住の二つの路線を進める上で、どちらにも通用する高いメッセージ性を持っている素晴らしい本に仕上がっています。
そして、実は、この書籍の随所に、私たちキノイエの作品写真が事例として採用されています。
No.16 厚板
No.19 箱パントリー
No.20 Mソファー
そして、後半の章には、「現代町家で町かどをつくる」と題し、趙先生が各地で工務店と共に取り組まれてきたプロジェクトの紹介があるのですが、その中に、なんと私たちカネタ建設との取り組み事例も紹介されています。
タイトルは「路地型の町かどづくり」。平成28年12月に発災した大火後の糸魚川駅北中心部の町かど再生を考えようと、趙海光先生と私たちで試行錯誤した一部を紹介しています。2軒の住宅で今後のまちなかの顔となる町かどのモデルを先行して建ててみてはどうか?ということで取り組んだ事例です。
この取り組みは、まだ実現に至っていませんが、今後この地域の町かどの在り方、賑わいを考える上で非常に試金石となるプロジェクト。いつかチャンスがあれば、この考え方をベースに具現化できればと考えています。もしご興味がある方がいらっしゃいましたら、ぜひ私たちにご相談ください。
※趙海光先生に関する過去のブログ記事
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