動画の力
February 27, 2021
昨年秋以降、ずいぶんと投稿が滞ってしまいました。
こちらを楽しみにされていらっしゃった皆様には、この場をお借りしてお詫び申し上げます。これから少しずつ再開していきたいと思います。投稿のペースは緩やかになるかと思いますが、着実に皆様のお役に立てる内容、読んで心が暖かくなるような投稿を心がけたいと思います。
同時に、これからは、ブログという手段に加え、映像という手段でも少しずつ皆様にお伝えしていこうと思います。まずは今回手始めに、上越モデルハウス「塩屋新田の家」の紹介動画を自前で制作してみました。こちらはカネタ建設のYouTubeチャンネルで公開しています。見様見真似の撮影・編集ですが、文字と静止画ではお伝えしきれていなかったキノイエの心地よい暮らし方、その空気感を少しでも感じてもらえたらと思います。
カネタ建設のYouTubeチャンネルもこれから少しずつ更新していきます。よろしければ、こちらのチャンネルの登録、いいねをお願いいたします。
県産材PRツアーin糸魚川
October 9, 2020
先日ご紹介しました通称3M(さんえむ)「緑でつなぐ未来創造会議」の取り組みが決め手となり、新潟県で事業予算を組んで実施される県産材のPRツアー事業の実施場所が、このほど糸魚川市に決定しました。
題して、「糸魚川地区から学ぶ、県産材の現場視察ツアー」
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/rinsei/itoigawatua-.html
実施日は、10月29日(木曜日)で、今回のツアーは、県内マスメディア・雑誌社・プレス関係者・建築家・工務店等対象のツアーとなります。
このツアーでは、元BSNアナウンサーの伊勢 みずほさんがツアーガイドとして同行し、普段なかなか見学する機会のない、木材の生産から家ができるまでの全行程を視察するプログラムとなっています。森林伐採現場、製材工場、そして県産材利用の住宅見学という流れになっており、現場見学とガイド講師による説明を通して、県産材の利用の重要性、メリットをご紹介いたします。
そしてなんと、今回見学対象の住宅に弊社のキノイエの施工事例(南寺町の家)が採用されました。
また、先日ご紹介した「緑でつなぐ未来創造会議(3M)」糸魚川地区のSDGsの取組も紹介し、地域が一体となって森林資源活用に取り組む糸魚川市の特徴が大きくクローズアップされます。糸魚川地区の取組を通して、県産材の供給と利用の重要性について理解を深めるよい機会となります。
ご興味を持たれた業界関係者の皆様のご参加をお待ちしております。
※参加無料、昼食付きです!
※先着30名
※チラシ及び申込用紙はコチラ↓
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/236740.pdf
緑でつなぐ未来創造会議
October 7, 2020
新潟県糸魚川市は総面積の約87%が森林資源で構成されており(約64,600ha /約74,600ha)、新潟県内でも有数の森林保有自治体です。しかしその大半が活用されないまま放置されているのが現状です。
一方、糸魚川市には、林業、製材業、集成材加工業、建設業といった川上から川下までの産業が一気通貫で揃っていることに加え、ペレット工場やバイオマス発電所等、森林資源に関するあらゆる産業が集約されているという大きな特徴があります。
̶ 豊富な森林資源と地元産業の特色を活かし、新たな価値創造で地域経済が循環する仕組みをつくりたい ―
そんな私たちの思いから、2020(令和2)年6 月に発足した糸魚川産業創造プラットフォーム※内の研究部会として、「緑でつなぐ未来創造会議(Midori Mirai Meeting Itoigawa/通称:3M(さんえむ))」が誕生しました。
この部会は、糸魚川商工会議所、糸魚川市、新潟県糸魚川地域振興局の協力の下、森林資源に関わる川上から川下までの関連企業が一堂に会した初の組織です。私たちカネタ建設もこの会の中心的な役割を担っています。
これにより、企業連携の下、民間課題解決への事業化、行政課題の整理、政策へのスピード反映、対外発信力など、様々な相乗効果が生まれます。
3M は、糸魚川杉を生かした家づくり、伐採箇所を生かしたグリーツーリズムの開発、幼少の頃から地元森林資源の大切さを学ぶ教育プログラムなど、地域の豊富な森林資源活用のための専門的な研究と課題解決、価値創造に向け、既にいくつもの精力的な活動をスタートさせています。
※糸魚川産業創造プラットフォーム
企業の連携を基にした市内経済の持続的発展を目的に2020(令和2)年6 月設立。人材確保、生産性向上、シェアリングエコノミー、地域資源活用、ブランド力向上など、多くの地元企業共通の課題を産官連携で解決をはかり、価値向上を目指します。糸魚川商工会議所内に事務局を置き、課題別にいくつかの研究部会に分かれています。各ワークグループには関連する企業の他、必要に応じ、糸魚川市担当課や地域振興局、各種専門家などがジョイントして情報交換を行い、素早い事業立案や政策反映につなげていきます。
いとしごと
September 28, 2020
”糸魚川で自分らしい仕事と暮らしを手に入れよう”
そんなメッセージを込めた「いとしごと」のサイトに、弊社の求人募集の記事がアップされました。
「いとしごと」は糸魚川市内の熱いおもいを持つ企業や経営者の声を、求職者に届ける求人メディアサイトです。サイトの説明には、こんな一文があります。
「糸魚川には働ける場所が少ない」
「地元の人材はみんな出ていって、糸魚川に残っていない」
そんな声を聞くことも少なくありません。
本当にそうでしょうか。
知るだけで働きたくなる、関わりたくなる、応援したくなる。そんな企業が糸魚川にはあります。
市民がいきいきと働け、糸魚川が魅力ある街であり続けるために。
このサイトでは、これまで発信されてこなかった企業の魅力を存分に伝えていきます。
ちなみに、この記事は、東京の印刷会社を経営するクリエイターさん、ライターさん、カメラマンさんのタッグでつくられれたもの。外の目から私たちの会社をよく観察し、じっくりとスタッフとヒアリングを行い、素直に書き綴られた企業紹介記事。後日談で、制作に携わった皆様から以下のようなコメントをいただきました。あまりにも嬉しい内容でしたので、勝手ながら、こちらに転記させていただきました(笑)
「外部向けの記事を書く場合も、社長や社員の方がお互いの想いや考え方を知り、存在をより近く感じられる機会にしたいと思っています。さりげなさすぎるインナーブランディング。でも、カネタ建設さまはそんな画策不要でした。素晴らしい会社です。」
「経営者が地域を愛し、地域を盛り上げることで、あとから自社の利益につながる。そんな地に足の着いた資本主義が素敵だなって思う。」
「仕事柄大小いろいろな会社にお伺いすることが多いです。その経験値からかその会社の状態を感じ取ることができます。好調なのか、閉塞感あるのか、活気があるのか、うまくいっていないのか等いい会社っていうのは雰囲気でだいたいわかるし、スタッフの表情もいい。結果いい仕事に繋がることが多いです。(中略)(カネタ建設について)社長、スタッフの方の表情から会社の雰囲気が伝わればと思っています。間違いなくいい会社です!」
私たちの会社の社是の中に、「自分はこれでよいかどうか」という一文があります。
今回、求人募集用として取材・執筆していただきましたこちらの記事は、もちろん制作側の配慮で持ち上げていただいている面も多々あると思いますが、同時に私たち自身も気づかない魅力やスタッフたちの仕事に対する姿を客観視できた、とても良い機会をいただいたと思っています。
自分たちの仕事、あるいは人としての行動について、客観的な目を持ち、常に反省と改良改善を重ねることを意識していきたいと思います。
ちなみに、いとしごと このネーミングには3つの意味が含まれています。
糸魚川市内で営まれている仕事
経営者が愛情深く育てているいとしい仕事
地元の「いとし子」に地元企業について知ってもらい、ともに発展したいという思い
糸魚川で経営者が愛情深く育てている仕事を、いま仕事を探してる人だけでなく、これから社会にでる子供たちにも届けたい。そんな思いを込めた名前です。
何かに挑戦する姿は美しい
September 8, 2020
「オレンジフェア 2020〜挑戦するなつやすみ」のダイジェストムービーが完成し、今月1日よりYouTubeによる配信がスタートしました。
まずはこちら2本のムービーをご覧ください。
【野球(飛距離対決)編】
【サッカー(ストラックアウト)編】
今年の夏は、子どもたちにとっても特別な夏となりました。部活の大会で優勝目指していた人も、最後の試合に全てを賭けていた人も・・・この企画は、そんな子どもたちのために、今大人ができるほんの小さな「場」の提供でした。
ゲーム感覚で参加できる簡単なルールのイベントでしたが、参加する子どもたちの表情は皆とても真剣そのもの。記録を出せて大喜びする選手もいれば、思ったように力を発揮できず、悔しさをにじませる姿も・・・そんな子どもたち一人ひとりの姿を見て、「純粋に何かに挑戦する姿は美しい」とスタッフの誰もが感じ、大人である私たち自身がたくさんのことを学ばせてもらったような気がします。
ちなみに、参加された選手のみなさんには、お一人ずつのオリジナルダイジェストムービーを制作したものを各ご家庭にお届け済みです。映像は、DVDと共に、専用URLをお渡ししてあるので、親戚やお友達にも簡単に視聴していただくことが可能です。(かなり手が込んでいます)
なお、こちらの企画運営にあたり、カネタ建設スタッフが経験値ほぼゼロの状態から、撮影~編集まで全て自前で行っています。実際の会場設営や当日運営も含め、壮絶の作業プロセスを知っているだけに、個人的には、こちらも涙なしでは見られません(笑)
ぜひこちらのスピンオフムービーもご覧ください。
『ちいきのたより』寄稿4回目
August 13, 2020
四季の移ろいを楽しみ、地域とのつながりを大切に住まう人を応援するウェブマガジン『住まいマガジンびお』。
その中のコーナーの一つ、全国の工務店の記者から日本全国四季折々の旬な話題をお届けする「ちいきのたより」コーナーに、弊社から4回目の寄稿をさせていただきました。
今回は8月初旬の記事掲載ということもあり、「オレンジフェア 」について詳しくご紹介。タイトルは「「人」の展示会」とさせていただきました。
「子どもたちに最高の夏の一日をプレゼントしたい」・・・そんなスタッフの思いから始まったこのイベントも今年で早16年目。地域の皆様に生かされているという心からの感謝の気持ちと、家族の夏の最高の思い出を提供したいというスタッフたちの強い思い、そして、部署や立場の垣根を飛び越えて仲間同士が結束する姿そのものが、このイベントのいちばんの価値であり、存在意義。イベント開催費用はすべて大事な社員研修費用と考えているからこそ継続性も生まれているのです。本記事では、そのあたりについても詳しく触れられています。
こちら「ちいきのたより」コーナーでは、他にも全国から地域の工務店記者さんから選りすぐりの旬の記事が定期的に届けられています。地域に密着した工務店の目から見たその地域や暮らしの魅力を擬似体験できる素晴らしいコンテンツです。
前段でも触れましたが、弊社からは今回の記事の他に過去3回寄稿させていただいています。テーマはそれぞれ「上刈みかん(甘酸っぱい北限)」「雁木通り(譲り合うまちなみ)」「奴奈川姫とけんかまつり(ヒスイと日本最古のラブソング)」といったように、新潟県上越・糸魚川地域の暮らしについて、独自の視点からご紹介しています。そちらもご興味がありましたら是非一度お読み下さい。
挑戦するなつやすみ
August 10, 2020
8/3〜7の5日間にわたり、オレンジフェア 特別企画「挑戦するなつやすみ」の競技・撮影が行われました。
今年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、部活の大会などが軒並み中止となり、活躍の場が少なくなってしまいました。しかし、それでもなお懸命に練習している子どもたちの姿に背中を押されたオレンジフェア スタッフが、子どもたちに今年限りの特別な活躍のステージとして用意した特別企画。
事前告知に市内在住の小中学生66名がエントリーしてくれました。
まず最初の2日間、8/3・4はサッカー(ストラックアウト)。会場は、糸魚川中学校のご厚意で同校のグラウンドをお借りしました。
ゴールポストにオリジナルのストラックアウトの的を設置します。
競技は、一人10球を蹴り、8つの的を何枚抜けるかを競うもの。参加してれた子どもたちの真剣な表情がとても印象的でした。
競技はサッカー・野球それぞれエントリー時間を予約制とし、競技は一人約10分間で終えられるように設営。子どもたちの競技時間が重ならないように配慮しました。また、ギャラリーも保護者のみ観戦可能とし、応援席はソーシャルディスタンスをしっかりと確保するなど、徹底した三密対策をとりました。
8/5〜7の3日間は野球(飛距離対決)。会場は美山球場のナイター施設をお借りしました。
バッターボックスに設置されたバッティング用のティーにボールを設置し、5球打って最長飛距離を記録する形式。計測にあたっては、建設現場での測量に使用するトランシットを使用し、なんとミリ単位まで計測。このあたりが建設会社ならではの設営(笑)
こちらも非常に盛り上がりました。参加者の中には野球チーム所属の強豪選手も大勢名を連ねていました。
中には大人顔負けのスラッガーも。3日間、美山球場では大きな歓声が響き渡りました。
こちらの競技の様子は全て映像記録を取り、9月にカネタ建設のYouTubeチャンネルにてダイジェストムービーを公開する予定です。今回の企画のためにゼロから映像編集を学んだスタッフ渾身の番組を是非お楽しみに!
8/9付地元紙「糸魚川タイムス」の1面に記事を掲載していただきました。
風情のある暮らし
August 7, 2020
先日、上越モデルハウス「塩屋新田の家」の芝刈りを行いました。
短くなった芝からコオロギが顔を出しました。
日中はセミの鳴き声が聞こえますが、
日が暮れてくると、この子たちにバトンタッチをしているのでしょうか。
お盆を前にさっぱりしたお庭。
夏はビニールプールや、友人を呼んでバーベキューなどお庭での楽しみ方がたくさん。
窓を開けて、自然が運んでくるやわらかい風の心地よさを感じる。
ソトとナカをつなぐキノイエの住まいだからこそ楽しめる風情のある暮らしです。
素材にフォーカスする
August 5, 2020
住宅のデザインは千差万別。そして日々進化を繰り返し、時間の経過と共にユーザーの目も養われ、全体的なレベルはひと昔前に比べて洗練されてきていると思います。
ところが、1棟1棟その住まいに使用されている素材一つひとつにフォーカスしてみると、それとは違った視点で捉えることができます。
そこには、何十年と変わらず愛される王道の素材もあれば、商業主義、マスマーケティングにより省略と置き換えが繰り返され、誤解を恐れず表現するならば、退化(無機質化)した素材も存在します。
まずは、手頃で上質な自然無垢の素材をいかに取り入れるか?あるいは模造品で済ませるか?という点では、その会社の考え方、フィロソフィが如実に表れます。
今や住宅会社のインテリア写真はどれでもお洒落で洗練されています。遠目に見てもそれほど大きな違いに気づく人はまだ少ないかもしれません。しかし、間近で見れば一目瞭然。疑似プリントされた合板と天然無垢の生きた素材の存在感は雲泥の差です。
また、その差は時間の経過と共にさらに広がります。時間の経過と共に、使い込むことで美しくなっていく素材と、作ったその日が最高の状態で、それから日々劣化していくことで価値を失っていく素材。「古びる」という言葉は「古美る」と置き換えます。住宅は何十年と使われる究極の道具。そうであるなら、古美ていく過程を通して、いっそう愛着が深まっていくような素材を、できることならなるべく地元上越・糸魚川地域の素材を迷わず選びたいものです。
キノイエの住まいでは、ぜひその価値の違いを存分に味わっていただくことができます。
世界最大の無印良品 直江津に出店
August 2, 2020
2020年7月20日、上越市西本町3の直江津ショッピングセンター2階に「MUJI 無印良品 直江津」がついにオープンしました。コンセプトは「地域の“くらしの真ん中に”」。オープンにあたり、全国から公募した社員が事前の上越市内フィールドワークを実施。そこで生まれた様々な地域密着のアイデアを反映させた挑戦的なお店になります。
直江津ショッピングセンターは、2019年5月にキーテナントであったイトーヨーカドー直江津店が撤退していましたが、このテナント2階部分のワンフロアが無印良品で埋め尽くされています。売り場総面積は約5,830平方メートルで、同社の取り扱いブランドのほとんどとなる約7,000アイテムの商品が並び、無印良品としては世界最大級の広さになります。
新潟県補助事業である「令和元年度 ふるさと新潟木づかい事業」により、店内は雁木通りをイメージした梁をはじめ、至る所に上越産の杉がふんだんに使用されています。地元密着を意識した設計になっています。
店内のメインコンテンツともいえる「BOOKS & CAFÉ」コーナーは、MUJI BOOKSとスターバックスコーヒーで構成されており、ひときわ目を惹きます。
スターバックスコーヒーが無印良品内に出店するのは、この直江津店が初めて。というより、実は、無印良品自体がこうしたサブリースの形で外部企業に売り場内に出店させたのは、この直江津店が初めて。他にもカルディコーヒーファームや久世福商店(長野)などが参加しています。
地元上越産の杉材をふんだんに使用した本棚が渦を巻くように並ぶ同コーナーには、食と絵本を中心とした書籍と古本約3万5,000冊が並びます。本を買わなくても3冊までならスタバに持ち込んで読めるというのもうれしい仕掛け。
スターバックスコーヒー裏面の壁画コンセプトは、上越市出身の児童文学作家・小川未明の代表作と店のつながりを表す人魚のアートが描かれています。ここでも地元上越地域を意識した工夫がなされています。
店内には他にもフードコートとして「なおえつ良品食堂」があります。妙高名物「とん汁のたちばな」さんからつくり方を教わった豚汁など、随所に地元との共生を意識したメニューも並んでいます。将来的には地元企業が自ら出店・運営できるように促していくことで地域活性化に貢献しようという狙いがあります。
無印良品の住宅ブランド「陽の家」のショールームも全国で初めて店舗内に設置されました。
ここでは、住宅と暮らしに関する様々なアイテムが取り揃えられています。ハウスメーカーとは一線を画すシンプルで自然派志向の暮らしのイメージ。家づくりを考える人にとっては、暮らしのショーウィンドウとしての利用価値は大いにあるのではないかと思います。
写真:キノイエ「南寺町の家」(糸魚川市)
ちなみに、上の写真は私たちの「キノイエ」。実は無印良品さんのアイテムとの親和性も高く、実際にキノイエの住まいを建てられたオーナー様の中にも無印良品ユーザーがいらっしゃいます。また、反対に、木の家づくりを得意とし、地元産の杉をはじめ、自然素材にこだわり、ここちよい暮らしを設計する私たちの家づくりの価値など、無印さんとの比較を通じてより一層理解が深まるのではないかと私たちは考えています。
無印良品 直江津は、JAえちご上越の農産物直売所「あるるん畑」とも連携。上越産の野菜や米など約100品目を販売する「なおえつ良品市場」も地域連携の特徴的な例。下の写真の通り、ここまで潔く上越産杉材を取り入れる無印良品の店舗デザインの発信は、地元の杉材に対する肯定的なイメージを増幅させ、多くの上越市民のマインドに「地元×デザインがいい」というパラダイムシフトをひき起こしてくれたのではないかと感じています。
また、店内には、上越市の後援により自習や休憩スペースとして開放する「Open MUJI」と呼ばれるコミュニティースペースもあります。
今後、こちらのスペースでは、デザイナーの展示会や同店スタッフによるワークショップなどのイベントも開催する予定とのこと。また、オープンキッチン設備も充実。料理教室や関連イベント、キャンプ関連のワークショップも積極的に実施予定としており、ここからも地域との共生、土着化にかける無印良品の本気度が伝わってきます。
この他、「くらしの備え。いつものもしも。」をコンセプトに、普段から使っているアイテムを万が一の災害時に防災用品として活用できるよう提案する「MUJI CAMP TOOLS」コーナーを無印良品として初めて設け、無印の商品と合わせ国内外の20アウトドアメーカーの商品が並べられています。
コロナ禍でのオープンでありながらも、休日は特に隣県からの来場もあり、時間帯によっては入場制限がかかるなど、店内は大変なにぎわいで、アクセス道路もやや渋滞気味になります。
実はそこから車でわずか数分の通り沿いに私たちカネタ建設の上越店があります。店内は木をふんだんに使っていることから、無印良品 直江津を見てからご来店いただいたお客様から、「MUJIさんの別館みたい」という感想をいただくこともあったります(笑)
ちょっと便乗したような感じ(笑)に見えますが、私たちの店舗はそれ以前に完成していますのでそこに意図はありません。ですが、お客様のご要望に応じ、無印良品のアイテムや世界観からインスパイアされた暮らしのイメージを具現化するお手伝いもまた私たちの得意分野。一方で、地域密着の建築設計のプロとしてより有益な情報をご提供し、失敗しない家づくりをナビゲートすることも私たちの重要な仕事だと考えています。