上越店まもなく完成
April 16, 2020
いよいよ上越店のリニューアル工事が今週末で完成します。
内部はご覧の通り、仕切りを斜めにふっており、視覚的な奥行きを生み出しています。また、仕切りは完全に塞がず、各ゾーンが緩くつながりながら、立ち位置によって視界のON、OFFが可能。本来は四角い店舗兼オフィスなのに、ここはまるで公園のよう。様々な「居場所」が存在する不思議な空間になっています。
設計コンセプトは「Walking Worker」。まるで公園のような空間に、お客様、ご近所様、働くスタッフたち、協力企業の皆様などが思い思いの居場所をつくれるようデザインされています。時にみんなでワイワイ、時に一人で集中&リラックスできたり・・・コミュニケーションのON、OFFのコントロールが可能な新しいお店兼オフィスのあり方を目指しました。設計を担当していただきましたマチカラさん、そしてコーディネートしていただいたコウダイ企画室さんに心から感謝の気持ちでいっぱいです。
現在内装工事が大詰めを迎えています。職人さんたちの丁寧できめ細かい仕事にいつも感謝の気持ちでいっぱいです。
オフィスエリアは、こんな感じ。工事の進捗に合わせて引越ししながらの業務でした(笑)
そして、ご報告です。かねてより、完成後のリニューアルオープンイベントとして、お客様ならびに協力企業の皆様に向けたお披露目を計画しておりましたが、この度の新型コロナウィルス感染症の拡大と、政府の緊急事態宣言等を受け、やむなく延期させていただくこととなりました。楽しみにされていた皆様には心よりお詫び申し上げます。時期につきましては、今後の状況を見ながら慎重に判断をさせていただきたいと思います。日程が確定しましたら、また皆様にご案内させていただきたいと思います。
|上越店|リニューアル|上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家をつくる工務店|新築・リフォーム|自然素材の注文住宅|キノイエ|カネタ建設|高気密高断熱|パッシブデザイン|新潟の家|
子どもたちを守ろう
April 14, 2020
先週、糸魚川市健康増進課ならびに教育委員会宛に次亜塩素酸水「クリーンファイター100ppm」440リッター(20L×22ケース)を無償提供させていただきました。今後糸魚川市内の公共施設や各学校に配布されます(うち2ケースは先行して糸中・糸小にお届け済み)。
当初は、自社のスタッフと家族、そしてお客様やお取引先企業の中で除菌水が不足して困っている方への支援としての調達でしたが、スタッフの子どもたちが通う学校の安全が気になり、提供を決めました。実際、聞いてみると除菌水不足で困っている学校がたくさんあり、タイミングとしてはここしかなかったと思います。
次亜塩素酸水の調達のきっかけは、先月、お隣朝日町の株式会社家印の坂東 秀昭社長からのご紹介で、クリーンファイターの製造販売元である株式会社石橋の石橋 隆二社長につないでいただいたことから。同業者でもあり、空き家対策をはじめ先進的な取り組みをされている坂東社長は、既に朝日町周辺の様々な関係各所に次亜塩素酸水を提供されており、いち早く地域の安全確保に動かれていました。この素早い行動力に本当に頭が下がります。また、今回弊社との直接取引に快く応じていただきました石橋社長は、弊社代表猪又と同じ経営者勉強会の富山塾に在籍されていたことで、経営に対する理念が近く、最初のコンタクトからとても親近感がありました。お二人とのご縁に心から感謝です。
なお、次亜塩素酸水については、政府が10日の閣議で「現時点においては、手指の消毒に活用することについての有効性が確認されていない」と示した答弁書を決定したという報道が出ましたが、コロナウィルスに関して除菌効果を明確に検証できている除菌水はまだ存在していません。この次亜塩素酸水は、あくまでもノロウィルスやインフルエンザウィルスなどに対して優れた除菌効果があり、アルコールのような手荒れの心配がない除菌水として使用されています。巷には「新型コロナウィルスに効く」と明言する誤解を招きやすい業者もいるようなので、注意が必要です。
クリーンファイター資料より
ちなみに、こちらの次亜塩素酸「クリーンファイター」は、次亜塩素酸水の最大の弱点である保存期間の短かさ(通常、製造日から3~6ヶ月で効力がなくなる)に対し、富山県立大学との共同開発による特殊製法(パテント取得済み)で、最大18ヶ月と非常に長期間保存できるので助かります。
糸魚川市内の新型コロナウィルスの感染者は現在のところゼロ。隣接の上越市、富山県朝日町は感染者の報告があり、糸魚川市内でも非常に緊張感が高まっています。一人ひとりの行動が未来を変えていきます。
<4/15追記>
4/15付地元紙『糸魚川タイムス』の1面に掲載していただきました。
|新潟県上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家をつくる工務店|新築・リフォーム|新潟|自然素材の注文住宅|キノイエ|カネタ建設|高気密高断熱|パッシブデザイン|
初めての試み
April 10, 2020
今月開催を予定しておりました「南寺町の家」完成見学会ですが、昨今のコロナウィルス感染症の広がりを考慮し、現地でご案内する見学会を中止とさせていただき、代わりに新たな試みとして、オンライン限定見学会を開催させていただくこととなりました。
この見学会は、ウェブ会議システム「zoom」を利用したオンライン見学会。ウイルス感染の心配がなく誰にも干渉されずに見学できる上越地域初の取り組みです。政府より緊急事態宣言が発令され、首都圏の大手企業を中心に、自宅待機、テレワークへの移行がさらに加速していますが、今や地方の中小企業にもその流れが押し寄せてきています。そこで、今回はこうした流れにあえて身を任せ、新しい時代のコミュニケーションのやり方で見学会もトライしてみようということになりました。
お客様は、事前にご予約いただくと、私たちの方よりzoomのオンラインミーティングアカウントのURLを送らせていただきます。ご指定の時間に、ご自宅からお客様のパソコンもしくはスマートフォン・タブレットでアクセスしていただきますと、現地にスタンバイしているスタッフが丁寧に家の中をご案内いたします。
<イメージ画像>
「画面の向こうからで、キノイエの良さなんて伝わるの?」
「実際に手に触れたり、体感できなければ見学会の意味がない」
そういうご意見も当然あると思います。ですが、今回私たちの判断は、第1に集団感染リスクの徹底排除、お客様とご家族、関係者の皆様の安全を守ることを最優先とさせていただきました。それでも、せっかくのキノイエの力作を多くの皆様に見ていただきたい・・・そんな思いで、今回はスタッフが画面の向こうで精一杯気持ちを込めてお一組ずつご案内いたします。ご自宅やお好きな場所からぜひ私たちと南寺町の家を探訪しましょう。
受付日時:4/18(土)・19(日) / 25(土)・26(日)
<各日3組様限定> ❶10:00~ ❷13:00~ ❸15:00~
事前予約制となります。詳しくは、こちらのイベントページをご参照ください。
「家時間」を見つめ直そう。
不要不急の外出を控えて、家で過ごす時間が長くなってくると、普段忙しくしていた時にはあまり意識していなかった「快適な家時間」の大切さに気付くのではないでしょうか。家は単に寝るだけの場所でも、手短に食事を済ませる場所でもありません。こんな時代だからこそ、やすらげる「居場所」があり、大切な家族との時間が愛おしくなる住まいのあり方を私たちキノイエと一緒に真剣に考えてみませんか?
オーナーご夫婦ご家族
|南寺町の家|完成見学会|web見学会|オンライン見学会|糸魚川杉|新潟県上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家をつくる工務店|新築・リフォーム|新潟|自然素材の注文住宅|キノイエ|カネタ建設|高気密高断熱|パッシブデザイン|
南寺町の家 まもなく
April 5, 2020
糸魚川市内で建設中の「南寺町の家」が間もなく完成します。それに伴い、先日スタッフによる「キヌカ」塗りが行われました。
キヌカについては、過去のブログでも度々登場しますが、キノイエの無垢の杉フローリングに標準で採用されていますオイル系の自然塗料。主成分は私たちの主食のお米(ぬか)が原料。「赤ちゃんが舐めても大丈夫」というのがキャッチフレーズになっています。
塗布作業にあたっては、今年春から入社されたIさん、Mさんの2名も参加。お引き渡し前のお客様の建物を自らの手で丁寧に・・・
木目が際立ち、木になじみやすくしっとりと仕上がる100%天然塗料。無垢材の特徴を失わず裸足で暮らす日本人の生活に最適な素材をキノイエでは厳選して使用しています。本物の安心・安全を追及した結果の選択です。
そして、いよいよ「南寺町の家」の完成見学会の開催日程が決定しました。期間は、4月18日(土)〜26日(日)の9日間を予定。新型コロナウィルスの感染予防の観点から、全日程時間1組ずつ限定による完全予約制を予定しております。現在、糸魚川市内の感染者はありませんが、今後の感染被害拡大の状況や政府方針を注視しながら慎重に判断して参りたいと思います。
開催にあたってのスタッフによる事前ミーティングを念入りに行い、万全の体制でお客様をご案内させていただく予定です。
開催内容につきましては、イベントページにて適宜更新しながらお伝えして参りますので、こちらを都度チェックしていただければ幸いです。
|南寺町の家|完成見学会|糸魚川杉|新潟県上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家をつくる工務店|新築・リフォーム|新潟|自然素材の注文住宅|キノイエ|カネタ建設|高気密高断熱|パッシブデザイン|
今できることを
April 1, 2020
全世界で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大。欧米の各都市で医療崩壊が発生し、世界中が震撼しています。次はいよいよ東京がロックダウン(都市封鎖)宣言を発令するのでは?という噂までがメディアを駆け巡るなど、国内にも大きな不安と緊張が走っています。それが現実にならないことを祈るばかりです。
感染はしたものの症状が出ない、いわゆる無症状感染者数の実態が分かっていません。自分を含めた周囲に感染者がいるかもしれないという危機意識の下、まずは目の前の感染リスクを防ぐ手段を私たち一人ひとりができる限り考え、一つでも多く行動に移すことが大切になってきます。
そんな中、弊社では先日、関係者の方のご協力をいただき、除菌用の次亜塩素酸水を大量に分けていただくことができました。次亜塩素酸除菌水とは、塩酸または塩化ナトリウム水溶液を電気分解することにより得られる、次亜塩素酸(HClO)を主成分とする水溶液で微酸性に調整した除菌水で、食品加工等の分野において洗浄・消毒用途などで使用されているものです。アルカリ性で毒性の高い「次亜塩素酸ナトリウム」とは違い、人体への影響も少なく、アルコール消毒液のような臭気や手荒れの心配もない、環境にも優しい新型除菌水でありながら、ノロウィルスやインフルエンザウィルスなどを数十秒で死滅させる高い殺菌力(ppm/濃度にもよります)と消臭効果が特徴です。
ちなみに、通常この次亜塩素酸水の最大の弱点は、保存期間が短い(通常製造から3ヶ月~6ヶ月ほどで効果がなくなる)ことで、粗悪な商品の場合、納品後に成分を分析したら「ただの水(=0ppm)」になっていたという事例も報告されています。しかし、今回私たちが調達した次亜塩素酸水は、製造元企業が地元の大学と共同研究で考案した独自の製法により、最大18ヶ月間除菌効果が持続するという優れもの(特許取得済み)。安心して長期保存が可能な製品です。
そこで、まずはこの除菌水を入れたスプレーボトルを社内全事業所並びに建設現場の必要箇所に設置し、全社員と関係者に接触感染防止策を徹底するよう情報共有すると共に、従業員の各家庭に必要な分を小分けにして配布することにしました。この他にも社内でわずかですが従業員向けのマスクの調達も行うなど、できる限りの安全策を模索中です。
今できること・・・まずは、私たち従業員とその家族の安全を守ることが、ひいてはお客様や関係協力企業の皆様を守ることにつながると考えて、一つひとつ行動に移していきたいと思います。
※今回、このブログをご覧になった弊社のお客様、お取引先の皆様の中で、もしご家庭や職場に除菌水がなくお困りの方がいらっしゃいましたら、弊社の各担当者まで直接ご相談ください。少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
|ウィルス対策|次亜塩素酸水|新潟|上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家をつくる工務店|新築・リフォーム|自然素材の注文住宅|キノイエ|カネタ建設|高気密高断熱|パッシブデザイン|
完成間近「南寺町の家」
March 27, 2020
糸魚川市内で建築が進んでいます「南寺町の家」の工事が大詰めになってきました。
シャープな片流れの屋根、地元糸魚川産杉を使用したファサードの板張りのテクスチャが印象的な外観。エコで上質なエッグウォールと杉材のちょうどよい内装バランス、美しい木目と超湿性、吸音性に富んだ二階のすのこ天井など、存在感のあるデザインはキノイエならでは。
また、開放的な三枚引き戸の向こうには、南に長く伸びたウッドデッキが居室空間以上の広がりを生み出しています。天気の良い日は本当に気持ちいい第二のリビングになります。
自然素材をふんだんに使用し、細部に職人の手のぬくもりが伝わる造作が、隅々まで上質な空間に仕上げています。
「南寺町の家」の完成見学会は、来月4月下旬の週末を予定しています。詳細が決まり次第、皆様にお知らせいたします。
どうぞお楽しみに。
|南寺町の家|完成見学会|糸魚川杉|新潟県上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家をつくる工務店|新築・リフォーム|新潟|自然素材の注文住宅|キノイエ|カネタ建設|高気密高断熱|パッシブデザイン|
ウィルスと換気
March 24, 2020
連日報道が続く新型コロナウィルスですが、未だ終息の兆しが見えません。ウィルスの全容が解明されていないこともあり、感染を防ぐ方法についても様々な情報が飛び交っておりますが、せきやくしゃみによる飛沫感染と接触感染をどう抑えるか?という点については多くの皆さんが共通の関心事として捉えているようです。
画像:国立感染症研究所より引用
そんな中、今月17日、アメリカ国立衛生研究所などの研究グループ(NIH)は、新型コロナウイルスについて、霧のように空気中に漂ういわゆる「エアロゾル」という状態でも、3時間以上生存できるとする論文をアメリカの医学雑誌に発表しました。「エアロゾル」とは、5マイクロメートル以下のウイルスが含まれた液体の粒のことを指します。普通のせきやくしゃみで出る飛沫のほとんどは、粒が大きく重さがあるため、短時間で地面に落下していきますが、このエアロゾルのように小さい粒子は長時間、空気中に漂うため、ウィルス感染のリスクが上がります。
また、日本では、2月28日に厚生労働省から「新型コロナウィルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項(日本環境感染学会とりまとめ)」というものが発表され、そこには感染予防対策として「換気」の記載があり、日中2~3時間ごとに窓や扉を開け、部屋の空気を新鮮に保つことが必要と訴えています。
クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス号」では、乗客が長期間に渡り密閉状態の船内での待機生活を余儀なくされましたが、その多くは窓のない客室でした。その間、内部の通風は外循環系統と内循循環系統を含めたセントラル空調で調整されていました。接触感染も含め、一説では、このことが感染被害の拡大につながった要因の一つでもあるといわれています。
以上のことからも、私たちの住居や職場における換気の重要性は無視できない状況といえるでしょう。
ところが、今の時期は、外が寒く花粉が飛散する季節でもある上、小さなお子さまがいる家庭などは、防犯や安全上の理由からも頻繁に窓を開けて換気すること自体が難しいという側面もあります。
そうした背景からも、感染の不安を少しでも解消し手軽に室内換気を行う方法として、「24時間換気システム」への関心が高まっていると考えられます。
24時間換気システムは、住宅建材や家具などの接着材に含まれる、ホルムアルデヒドなどが原因で起こるシックハウス症候群を防ぐことを目的に2003年の建築基準法の改正によって住宅をはじめ全ての建築物の居室に設置が義務付けられているものです。具体的には、換気口から外気を取り込み、2時間ごとに居室の空気を入れ替える設備で、ちょうど厚生労働省が推奨する「2~3時間ごとに窓や扉を開け、部屋の空気を新鮮に保つこと」という内容に合致します。
ただし、この24時間機械換気を回すと寒くなるという理由でスイッチをOFFにしている家庭も多いという話を耳にします。24時間換気システムは大きく「第1種機械換気」・「第2種機械換気」・「第3種機械換気」の3種類に分類されますが、弊社はキノイエを含む多くの住宅で換気性能の高い「第1種機械換気」を採用し、さらにその中でも、換気による熱のロスを最小限に抑える、つまり「換気しても寒くならない」という「全熱交換式」というシステムを採用しています。室内換気についての詳しいメカニズムとそれぞれの換気システムの違いについて、詳しくは過去のブログ記事「住まいの呼吸法」でご紹介していますので、ぜひこちらをご参照ください。
|換気|24時間換気|ウィルス|第1種熱交換換気|新潟|上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家をつくる工務店|新築・リフォーム|自然素材の注文住宅|キノイエ|カネタ建設|高気密高断熱|パッシブデザイン|
鵜呑みにしてはいけない日本の「高気密高断熱」住宅
March 20, 2020
以下のデータは、世界の住宅のサッシに使われている素材別の普及率を表したものです。
画像出典元:YKK AP
上記のデータをご覧の通り、断熱性能の高い樹脂窓の普及率は、アメリカで65%、ドイツで64%(断熱性の高い木製サッシも19%)であるのに対し、日本ではその普及率はわずか17%。日本サッシ協会が2年後の2018年に再調査したデータを用いてもその普及率は未だ20%に留まります。
この間、お隣の韓国は樹脂窓普及率がなんと80%。明暗がはっきり分かれています。そして、中国でも30%と日本との普及率を上回っています。さらに、実はこの数値も厳密に分解してみると、国土が広く人口の大半が南の温暖な地域に集中している中での30%ですから、寒冷地においては日本よりも格段に樹脂窓の普及が進んでいるといえます。
その反対に、日本は極めて断熱性能の低いアルミサッシの普及率が未だに40%以上を占めています(オール樹脂サッシに断熱性能レベルが劣るアルミ樹脂複合サッシの普及率も同じく40%超)。つまり、日本の住宅の断熱性能は、欧米先進国や中国、韓国の平均レベルからは完全に引き離されているという悲しい事実が見えてきます。
この要因はいくつかありますが、その一つに、国が定めている住宅の温熱環境基準が世界レベルから見てかなり低い(あまい)ということがあげられます。もちろん、それは窓だけに限った話ではありません。例えば、日本では現在、私たちが自主的に全棟実施している気密測定検査(家全体のすき間の大きさを測る重要な検査)も国として義務付けられてはいません。業界の様々な思惑も見え隠れしますが、これにより、住宅メーカー各社が(世界レベルで比較した際に)低性能で低価格な住宅を「高気密高断熱」として大量販売しやすい市場がつくられ、これが結果として消費者のマインドに影響し、日本の住宅の高性能化の遅れにつながっているのです。断熱気密性能が低いと、エアコンなどの設置数量や電気消費量も増え、表向き「省エネ」をうたっている様々な業界が喜ぶ構図になっています。
日本の住宅会社が謳う「高気密高断熱」をそのまま鵜呑みにしてはいけません。世界からみて恥ずかしくない「高気密高断熱」住宅を日本で建てるためには、残念ながら現時点では、ユーザーの皆様お一人おひとりが見分ける目を養う必要があるのです。
|樹脂窓|普及率|新潟|上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家をつくる工務店|新築・リフォーム|自然素材の注文住宅|キノイエ|カネタ建設|高気密高断熱|パッシブデザイン|
新看板がお披露目
March 17, 2020
リニューアル工事中の新上越店の外装足場が外され、新しい屋上看板が姿を現しました。
国道8号線を走ると、東は栄町交差点のはるか手前からカネタ建設のトレードカラーであるオレンジイエローの看板がはっきりと視認できるようになっています。
西側は石橋交差点の手前からくっきりと。また、マクドナルド石橋交差点のマクドナルド様のドライブスルーからもはっきりと見えます。
現在、内部の作業も急ピッチで進行中。正面部分は開放的で、様々なエリアごとに自分の居場所を見つけられる、公園のような空間に変わります。
フロアを2ブロックに分け、半分ずつ改装をしながら営業中。概ね完成しつつある奥のオフィスフロアは、現在引っ越し作業でてんやわんわ(笑)
正式なリニューアルオープンは4月下旬に予定。コロナウィルスの騒動が1日でも早く落ち着いてくれることを願いつつ、状況を見ながら皆様へのお披露目タイミングを検討中です。
どうぞお楽しみに。
|上越店|リニューアル|上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家をつくる工務店|新築・リフォーム|自然素材の注文住宅|キノイエ|カネタ建設|高気密高断熱|パッシブデザイン|新潟の家|
地域循環を考える
March 9, 2020
糸魚川市は全国、県内でも有数の森林資源の宝庫。にもかかわらず、そのほとんどが活用されずに山に眠ったままとなっています。
特に多いのは、杉。私たちの暮らす上越地域では、建築資材として杉は非常によく利用される材料であるにもかかわらず、その大半は値段の安い県外産が使われています。このことは、地元の林業、製材業を含め多くの産業への経済的なマイナス効果であると共に、地域外への大量のキャッシュアウト(お金の流出)を生んでいます。また、森林の間伐が正しく行われないことにより、多くの土砂災害の原因にもつながります。また、糸魚川市の沿岸地域では海産物の宝庫。豊富な魚種に恵まれている理由の一つに、山から流れてくる豊富なミネラル分が挙げられますが、そのミネラル分を守っているのが、森林だと言われています。このことから言えることは、つまり「森を守る=地域経済を守る」ことなのです。
そこで、立ち上がったのが、私たち「次代を考える会(仮称)」。地元の森林組合、製材所、集成材メーカー、工務店、設計事務所、建材店の他、間伐材でペレット燃料を製造する工場など、木材に関連する川上から川下までの志ある異業種の仲間が一堂に会し、そこに糸魚川商工会議所、糸魚川市、地域振興局などの行政機関も仲間に加わり、糸魚川の森林資源を生かした経済循環を実現しようと立ち上がったチームです。実は、今までこうした関連業種が一つの場所で集まって話し合う機会が一度もなかったという事実を考えると、このチーム結成だけでもすでに化学反応が起こっているといってもいいのかもしれません。
現在、チームでは様々なことを定期的に話し合いながら、少しずつ課題を整理しています。その動き出しているいくつかの取り組みの中で、先日は、糸魚川杉を活用した「(接着)重ね梁」の強度試験を行いました。
(接着)重ね梁とは、構造用の梁材としてよく使われる「集成材」と呼ばれる小さく切り分けた木材を乾燥させ、接着剤で組み合わせた集成の木材とは異なり、芯となる無垢材を数本重ねる、もくしくは芯となる無垢材の上下に補強的に板材を重ね接着された部材で、重ね方によっては、表面がまるで無垢材のように見えるような美しさを兼ね備えた部材。地元の杉材を使用し、無垢材のような美しさと集成材の強度を兼ね備えた部材ができないかという挑戦です。
左右の杉材はどちらも重ね方が異なる「(接着)重ね梁」
左:4寸角を3本重ねたもの/右:芯材の両サイド2枚ずつ板を補強したもの
この開発にあたっては、市内の森林組合で伐採された杉材を市内の製材所で挽き、市内の集成材メーカーによって接着された、まさに「オールメイドイン糸魚川」のサンプル。こちらを富山県農林水産省総合技術センターに持ち込み、強度試験にかけてみました。
結果につきましては、後日出される分析結果を待ちたいと思いますが、接着面からの剥離もなく、今回チームで持ち込んだ試験サンプルの製品完成度は非常に高かったのではないかと思います。
いつの日か、オール糸魚川産の木の家づくりが市民にとってのスタンダードになる日がくることを夢見て活動していきたいと思います。
|糸魚川杉|重ね梁|強度試験|糸魚川産業創造プラットフォーム|SDGs|循環型社会|新潟県上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家をつくる工務店|新築・リフォーム|新潟|自然素材の注文住宅|キノイエ|カネタ建設|高気密高断熱|パッシブデザイン|