ベトナム訪問再び
September 17, 2019
ブログの更新が随分とご無沙汰になってしまいました。この場をお借りしてお詫び申し上げます。実は、6月に引き続き、またまたベトナムへ数日間訪問してまいりました。
前回は、経済発展が著しい南の都市ホーチミン市を中心にメコンデルタ地域を訪問しましたが、今回はベトナムの首都であり政治・文化の中心地と言われる北の都市ハノイに初訪問いたしました。
人口800万人のベトナムの首都ハノイは、旧フランス領。南の都市ホーチミン市とは雰囲気が異なり、100 年ほどの歴史がある建築物や、東南アジア、中国、フランスの影響を受けた豊かな文化が数多く混在。独特の歴史情緒と人々の生活感あふれる建物が密集しています。
中心部の旧市街は狭い道が入り組んで、建築的な魅力が詰まっています。通り一つひとつを歩くだけでもぞくぞくします(笑)
過去大きな地震を経験していない国でもあるため、建物の構造はとてもシンプル。かつ、大変失礼ながら耐震構造その他は極めて脆弱。最小限の鉄筋が入った非常に細いコンクリート柱、柱間の壁は中空のレンガを積み上げた上にモルタル等で左官仕上げした簡素なつくり。足場は竹が主流で、5~6階程度の建物は上記の写真のような作り方が一般的です。
さらに、その上に継ぎ足しのように少しずつテラスやペントハウスなどを加えている建物がまちなかに点在しています。マニアにとっては、とてもセクシーな建築です(笑)
まちなかにある市場は上のような感じ。とにかく屋根さえかかっていればOKというつくりが大半。
だから、建物内はご覧の通り、ドライブスルーのようにバイクに乗りながら買いものができます。なんとも豪快(笑)
昨年の実質経済成長率は7%強というベトナム。経済の発展と共に人々の生活水準がどんどん上がっていく過渡期。これから住まいのカタチもどんどん進化していくでしょう。
ベトナム訪問では、毎回様々な発見があります。また別の機会にご紹介できればと思います。
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未来の選択肢
September 11, 2019
先月、職場体験で弊社に来てくれた糸中2年生の生徒さんお二人からお礼の手紙をもらいました。
そのお手紙の中には、こんなくだりがありました。
「3日間の体験で印象に残った言葉は、「人の展示会」、「考え方×能力×熱意」という言葉です。最初に「人の展示会」と聞いたとき、どんなことだろうと思いました。楽しそうにやることでこの会社はいいなと思われるという意味を聞いて楽しく仕事をする大切なを学びました。「考え方×能力×熱意」という言葉は、その3つをかけたら最高になることがわかりました」
「そして、社長さんの「田舎娘のパリコレデビュー」の話にでてきたように、たくさんのことを挑戦していきたいと思います。」
「人の展示会」、「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」など、カネタ建設がとても大切にしているフィロソフィが、きちんと伝わっているようで嬉しかったです。
ちなみに、「田舎娘のパリコレデビュー」(?)のお話、弊社代表猪又がかれこれ15年以上語り続けている例え話。こちらの内容については、ぜひ機会があれば猪又の口から直接聞いてもらえればと思います。
中学生のみなさんにいちばん伝えたかったこと、それは、働くことはけっして苦役ではなく、人として成長するための大切な舞台であるということ。未来の選択肢は無限です。ぜひ将来に夢と希望をもって突き進んでほしいと思います。
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自立するまち
September 5, 2019
先日、岩手県にある人口約3万2千人のまち紫波町(しわちょう)にあるオガールという施設と周辺の視察に行ってきました。このオガールは、従来型の公共事業、補助金に頼らない公民連携で地域活性化を実現している数少ない成功事例として、今、全国から注目を集めています。
岩手県紫波町は、盛岡市と花巻市からそれぞれ車で30分圏内という立地にある、もともとは果物を中心とした農業のまち。そこにJR紫波中央駅前の町有地10.7haを中心とした都市整備を図るため、町民や民間企業の意見を集約し、議会の議決を経て紫波町公民連携基本計画が策定されました。この基本計画に基づき、平成21(2009)年度から紫波中央駅前都市整備事業(オガールプロジェクト)が始まっています。
オガールの名前の由来は、フランス語で駅を意味する「Gare」(ガール)に、紫波の方言で「成長」を意味する「おがる」を合わせた造語。このエリアを出発点として、紫波が持続的に成長していく願いを込めてつけられたとのことです。
敷地内には、官民複合施設「オガールプラザ」と、オガール広場を挟んで真向かいに「オガールベース」という施設が建っています。ホテルやバレーボール専用体育館、図書館、カフェ、産直マルシェなどが入居する施設が相次いでオープン。
オープン当初から県内事業者を中心とした民間テナントの入居率は100%。また、2011年4月には岩手県サッカー協会が運営する「岩手県フットボールセンター」が盛岡市からオガールプラザ近くに移転しています。こうした相乗効果により、オガールプラザと合わせて、人口わずか3万人強のまちに、なんと年間80万人が訪れるというから驚きです。
また、サッカーや野球に比べ競技人口の少ないバレーボールに特化して建設したバレーボール専用体育館がオガールベース内にあります。ここには、V・プレミアムリーグのチームや全日本ユース、全日本中学選抜などが練習試合会場として訪れるようになっています。オリンピックでも正式採用されている床材を採用しており、東京オリンピック出場国のナショナルチームの直前合宿場にと問い合わせが来るほどの人気。当然、オガールベース内のホテルは平日も合宿の選手たちで賑わっています。ニッチな市場に特化した「ピンホール(針の穴)マーケティング」の成功事例ともいえます。
オガールの敷地内には、オガールタウンと呼ばれる全57区画の町営分譲地があり、現在は完売となっています。ここにも循環型地域経済を実現する大きな特徴がありました。まず、住宅建築にあたっては「紫波型エコハウス基準」というものを設けています。
「紫波型エコハウス」は、紫波町産木材を80%以上使用していることや、暖房エネルギーの消費量の抑制などに厳しい性能基準を設け、環境と健康にやさしい住まいを規定しています。しかも、この分譲地で建設できるのは地元紫波町の建設会社・工務店のみ。紫波型エコハウスの設計基準をクリアし指定された18社の中から選んで依頼します。大手ハウスメーカーや県外ビルダーではなく、地域内で経済を循環させるという紫波町の徹底した考え方が反映された特徴的なニュータウンです。
なお、紫波型エコハウスのフラッグシップとなるモデルハウスの設計は、建築設計事務所「みかんぐみ」共同主宰であり、エコハウスの研究で知られる東北芸術工科大学教授の竹内昌義氏が担当。最新のパッシブデザイン、町産木材をふんだんに使用し、素材や気候を熟知した地元工務店が施工するという理想的な地域経済の循環。この地で育まれてきたモノ、技術を取り入れ、地域経済の循環を目指す。地域の「これからの住宅」の姿がここに示されているようでした。
そして、その分譲プロジェクトによって、大きく成長した地元工務店も出現しました。同町の作松建設さんは、家族と職人さんの6人で構成される小さな工務店。当初はエコハウスの知識も実績もなかったものの、後継者として入社した社長の娘さんである設計士の作山さんが積極的にエコハウスの勉強と普及に取り組み、分譲地ではなんと14棟を受注し飛躍的な成長を遂げました。現在もエコリフォーム、断熱改修を中心に2年先までオーダーが埋まっているという人気工務店に成長。やればできる!を地でいく地元工務店さんの取り組みにもとても刺激を受けました。
また、紫波町では、木質バイオマスボイラーを熱源として熱供給を行う「エネルギーステーション」が設置されており、このエネルギー供給も地元資本の出資による民間会社が運営しています。町役場やオガールタウンへの冷暖房・給湯用の熱を供給しています。木材が豊富な紫波町ならではのエコタウンがここに実現しています。
チップの原料となる間伐材の加工は、紫波町農林公社が行い安定供給しています。原料の調達から加工、販売まで、全てが紫波町内で経済が循環しています。
「町は、循環型社会の構築を担うのは町民一人ひとりであり、今の暮らしを見直し、変えていくことが何よりも大切である」・・・環境と福祉のまちの実現を目指した前町長が「新世紀未来宣言」として掲げた突き抜けたビジョン、そこに情熱的なキーマンとブレーンが参画したことによる優れたエリアマーケティングで19年の歳月をかけ、地域循環経済を実現した人口3万人のまち。糸魚川とは置かれた環境も条件も違いますが、学ぶべきヒントがたくさんありました。
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ダイジェストムービー完成
September 1, 2019
「オレンジフェア2019~冷たいなつやすみ」のダイジェストムービーが完成しました。当日の様子が伝わる3分間のムービーをご覧ください。
「オーホッホッホッホ!!」と甲高い声で氷の城から登場する魔女の役は代表猪又。若手スタッフからの罰ゲーム的な役の割り当てで、もうすでに毎年お約束になりつつあります(笑)そして、今年新登場したミニ観覧車やグレードアップしたウォータースライダーなど、盛りだくさんのアトラクションを楽しむ子どもたち、そして全力で楽しむスタッフたちの笑顔も合わせてご注目いただければと思います。
ご来場いただきました皆様、本当に有難うございました!来年のオレンジフェアでまたお会いできることを楽しみにしております。
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新潟日報に掲載されました
August 29, 2019
昨日8月28日(水)付の『新潟日報』の上越地域面に、「手作りフェア 愛され15年」と題して、なんと弊社感謝祭「オレンジフェア」の記事が大きく掲載されました。
「プールやウォータースライダー、流しそうめんにはしゃぐ子どもたち—。糸魚川市の市民会館前で今月上旬、「オレンジフェア」が開かれた。アトラクションは全て、カネタ建設(糸魚川市中央2)や協力企業の社員ら約70人が仕事の合間に手作りした。」という書き出しから始まり、「建設業界が苦境に立たされた2000年代。その中で「皆で楽しめる感謝祭を開きたい」と若手社員のアイディアで05年に始まったフェアは、今夏で15回目を迎えた。」と、この感謝祭がどのような背景から生まれたのか、そしてそのことで会社がどのように変わっていったのかということも含め、記者の方が熱心に取材された内容が克明に記事となっています。
単独企業のイベントがこうして新潟日報さんの地域面の記事として大きく掲載されることは非常に珍しいことです。それもひとえに、「人の展示会」を標榜するこのオレンジフェアが純粋に地域の皆様に対する還元事業として15年間貫いてきたこと、そしてなにより地域の皆様に糸魚川の夏の代表的なお祭りの一つとして受け入れていただいたことが大きいと思います。地域の皆様に支えられ、15年間という歴史の中で私たち自身も成長させていただいたことに心から感謝の気持ちでいっぱいです。
新潟日報をご購読の方は、ぜひ8月28日(水)付朝刊の上越地域面[20]をご覧ください。
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医者の不養生
August 27, 2019
ここのところ随分と暑さが和らいできました。
先日は、糸魚川市内で集中豪雨が発生し、市内各地で一時的に冠水する箇所もたくさん発生しました。
こちらの写真、実は先日(8月22日朝)の弊社本社の敷地内の様子です。私たちの事務所周辺も一時的にこんな状態になっていました。
本社のある糸魚川市中央2丁目エリアは、その昔は「三反田(さんたんだ)」という地名で呼ばれていました。昭和時代はこの周辺一帯が水田、そして一部は合板などを製造する工場の貯木場などがありました。水はけが悪いこともあり、豪雨の際は周辺の家屋や作業小屋が床上まで冠水することがよくあり、ひどい時は、ボートで移動する必要があったともいわれています。「「水」に関係ある地名は、水害が多い」という俗説にぴったりはまる地域です。
そんな場所に会社の事務所を構えて早86年。未だに「医者の不養生」です(笑)
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新たなキノイエが続々と
August 24, 2019
先日、上越市内にてまた新たなキノイエの住まいの地鎮祭が執り行われました。
先日の豪雨をはじめ、ここのところ雨の日が続きましたが、この日は奇跡的に晴天。幸先の良いスタートとなりました。
地鎮祭の後は、関係業者の皆さんも集合して、お施主様を囲んでのスタートミーティング。いわゆる着工式を上越店にて執り行いました。
スタートミーティングでは担当者よりお施主様のご紹介、建物設計コンセプトや工事の概要説明、現場での注意事項、そして各協力業者の皆さんとの顔合わせ、自己紹介など様々な情報を共有します。
「歳をとった時の暮らしがイメージできた」と語るお施主様。まとまりのある木のデザイン、コンパクトで上質なくらし、温熱性能など、様々な角度からじっくり検討を重ねキノイエを選んでいただきました。時を重ねるほどに味わいが深まる自然素材の住まい。ソトとナカをつなぐ心地よい暮らし。お施主様ご家族の幸せづくりのお手伝いができることを本当に嬉しく思います。
現在、上越市内ではひと月おきほどの時間差で複数のキノイエの住まいの建設が始まっており、糸魚川でも計画が進んでいます。今後、その様子を少しずつご紹介していきたいと思います。
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仕事を通じてまちを見つめる
August 21, 2019
先月下旬、地元糸魚川高校の2年生の夏休み課外活動として、「サマーキャリア学習Ⅱ(WORK2 CO-MACHI(ワクワク小町)」というものが開催されました。これは、糸高2年生の生徒が、地元糸魚川の地域課題について自分たちで仮説を立て、その解決策について市内企業の経営者・幹部と議論するという画期的なプログラム。この日は、弊社に3名の生徒さんたちが来社され、代表猪又、総務担当藤田と共に約90分間のディスカッションを行いました。
糸魚川市の課題と解決策・・・人口減少、若者の流出、イベントや施設などまちの魅力の不足(?)、立地やハード、自然などの地域資源を生かした特色あるまちづくり、魅力ある大学の誘致など・・・高校生の皆さんもいろいろと下調べをして私たちのもとを訪れてくれたことがうかがえる質問シート。まさに未来の金の卵です。代表猪又も慎重にかつ真剣に言葉を選びながら質問に回答、同時に彼らにもあらためて考える時間をつくりながらディスカッションを進めていきました。
自分たちのまちの魅力って? 本当はどれくらい可能性があるんだろう? 都会のくらしと故郷のくらしは何が決定的に違うの? 「人と人のつながり」は? 今目の前にある「当たり前」は他地域の人たちから見てどれくらい当たり前? 鳥の目・虫の目。世間の言葉ではなく、まずは、自分たち自身の目で確かめ、自分たちの足元をよく知ること、そして、自分たちの「考え方」次第で、まちの未来はワクワクすることだらけだと気付くことが重要なのではないか?・・・話している間に高校生たちの目の輝きが変わっていく様を見て、私たち自身もたくさん学ぶことがありました。
そして、何より、私たち地域の企業が、仕事を通じて夢づくり、人づくりなど、その地域のまちづくりの重要な役割を担っていることに気付いてもらえたのではないかと思います。
そして本日。今回は糸魚川中学校の生徒さんが3日間の職場体験で参加中。学生時代に地域で働く大人たちとの接点が多いことはとても素晴らしいことだと思います。
続きはまた後日に。
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涼を楽しむ暮らし
August 16, 2019
二十四節気では、立秋。8月13日~17日頃は七十二候では、寒蝉鳴(ひぐらしなく)と言います。この時期になると、ひぐらしが鳴き始めることが、この名前の由来。「寒蝉」は秋に鳴く蝉のことで、「つくつく法師」をさす場合もあります。しかし、実際の「ひぐらし」は夏の蝉。そして、夏の代名詞であるミンミンゼミやアブラゼミより早く鳴き始めるのに、なぜ秋の季語になるのかというと、朝夕の涼しいときにに鳴く、その涼しげで少し淋しい声が秋を連想させるからともいわれています。古の日本人の季節を捉える表現の美しさがここにあります。お盆の後半もまだまだ暑い日が続きますが、その暑さの中にも涼を楽しむ心が暮らしを豊かにしてくれます。
(つくつく法師 wikipediaより)
さて、そうは言うものの、今年のお盆。台風10号の影響によるフェーン現象で14日から15日にかけて記録的猛暑が続き、なんと糸魚川市では15日の最低気温が31.3度(午前5時17分観測)と、全国統計史上最も高い記録を更新するというニュースが流れました。暑さもここまでくると、住まいのあり方や暮らし方を真剣に考える方が増えていくのではないかと思います。これまでは、冬の寒さを基準に高気密高断熱性能や暖房の省エネ性能を中心に家づくりを考えていたものが、夏の暑さを基準に住まいの性能を考える必要があることを私たちに語りかけているようです。
断熱・気密性能は正直です。じりじりと照り付ける太陽の熱を防ぐにふさわしい屋根断熱を施していない住まいは、真冬の寒さの中では気付かなかった住環境の厳しさに遭遇することになります。エアコンの使用電力が下がらず、常に天井から異様な熱を感じる住まい。意外かもしれませんが、現在の最新住宅においても屋根裏や天井が異様に高温になり、熱がこもるというケースは十分あり得ます。今では、夏にこそ高気密高断熱化が進んだ住まいの性能差を見比べるチャンスと言えます。
最高性能断熱材フェノールフォームのパネルを使用したキノイエの断熱基本構造
全棟気密(C値)測定を行うキノイエの住まい
さて、そうした性能面で一定基準をクリアした住まいを手に入れるとどんなメリットがあるでしょうか。例えば、照りつける強い日差しと蒸し暑さが特徴的な上越地域の夏でも、屋根裏や天井に熱がこもらない住まいであれば、少し気温の上昇が和らぎ、心地良い風が南北を通る時間帯には、住まいをほんの少しソトに開いて、自然が運んで来るやわらかい心地よさを楽しむことも可能になります。
冷暖房機器の存在しなかった時代の日本の住まいには、家の中を抜ける風の心地よさ、ちょうどよい軒の出がつくり出す陰影、障子に映る木漏れ日に加え、すだれや風鈴、打ち水など住まい手のひと手間が加わり、「やさしい快適さ」が存在していました。
キノイエは、次世代基準を上回る高い断熱・気密性能を持ち合わせながらも、ナカとソトをつなぎ、光と風を操るパッシブデザインの住まいを追求しています。この地域で賢く暮らしてきた先人たちの知恵と工夫を上手に取り入れた「新しくて懐かしい」住まい。その魅力をぜひあなたの五感で感じ取っていただければ幸いです。
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ちいきのたより(掲載2回目)
August 13, 2019
四季の移ろいを楽しみ、地域とのつながりを大切に住まう人を応援するウェブマガジン『住まいマガジンびお』の「ちいきのたより」のコーナーに、弊社のコラムがまた掲載されました。今回が2回目の掲載。前回(No.27)では、「ヒスイと日本最古のラブソング」と題して、奴奈川姫とけんか祭りにフォーカスしましたが、果たして今回のテーマは・・・?
このコーナーは、地域の記者として登録されている全国各地の個性的な工務店の担当者が、自分たちの地域を独自の目線で紹介するコラム。読み物としてのクオリティも非常に高いものになっています。
今回カネタ建設がお届けするのは、「譲り合うまちなみ」と題し、昔から日本屈指の豪雪地帯として知られているこの上越地方が発祥ともいわれている「雁木通り」をテーマに、代表猪又が寄稿しています。
江戸時代、城下町であり宿場町としても栄えた上越市高田の中心街には、総延長約13kmに及ぶ日本一の雁木通りが今もなお現役で存在しています。
雁木は、それぞれの家主が自分でお金を出して作ります。そこに暮らす住人たちが私有地を歩道として提供し合ってつくられた公共の通路。雪国の厳しい生活に共に譲り合い、助け合って生きていこうとする地域の人々の思いやりとやさしさを象徴するような建築物です。
読めば必ずこのまちが好きになる・・・そんな気持ちで執筆しています。ぜひ、他の地域のコラムと読み比べてくみてださい。
※なお、今回の記事執筆にあたり、写真提供などご協力いただきました越後・高田雁木ねっとわーくの髙野会長、上越写真連盟の宮内代表世話人をはじめ、関係者の皆様、本当にありがとうございました。
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