年月とともに
May 8, 2019
ロケーションに応じて、外壁に何を選択するのかということは、家づくりにおいて重要な要素です。
こちらは、上刈の家の外壁。天然の杉板を横張りするという選択をしました。天然無垢のよさは、何と言ってもその風合いにあります。人工製品がどれだけ再現力を高めても到底及ばない、自然素材だけがもつ本物の存在感があります。
そして何より、自然素材は、自然の風景の中で豊かにその表情を変えていきます。
経年変化という点でもとても素直。「古さ」を劣化と捉えるのか、年を重ねた味わいと捉えるかで受け取り方が大きく変わります。新築直後よりも、むしろ十年、二十年という年月の経過で、人工製品との差は際立ってくるのです。それは、私たち自身も年月の経過とともに人としての考え方が熟成され、老成していくのと同じかもしれません。
|上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家をつくる工務店|新築・リフォーム|自然素材の注文住宅|キノイエ|カネタ建設|高気密高断熱|パッシブデザイン|
令和そして大型連休
May 5, 2019
いよいよ元号が令和に変わりました。今回のゴールデンウィークは、今上天皇の退位・新天皇の即位のタイミングが重なったこともあり、祝日法が施行されて以降日本初となる10連休という大型連休となりました。
それに伴い、キノイエブログもしばらくご無沙汰して申し訳ありません。弊社もこのゴールデンウィーク期間は、これまでがんばってくれたスタッフの皆さんの休養と家族サービス期間と捉え、一部の業務を除き、ほぼ暦通りの休日とさせていただきました。(連休中にお問い合わせいただきました皆様、お待たせして申し訳ありません。連休明けの7日にあらためてご連絡させていただきます)
そのゴールデンウィークも、いよいよ明日で最終日です。みなさんは、どのような連休を過ごされましたでしょうか?
私、猪又は古き良き日本の原風景に会いに、岐阜県は世界遺産で有名な白川郷、そして昔ながらの町なみが残る飛騨高山へ行ってきました。
白川郷は、さすが世界遺産登録ともあって、大勢の外国人観光客でにぎわっていました。
白川郷の素晴らしい点は、徹底した観光地としての整備が敷かれている中にも、そこに「暮らし」をしっかりと現存させていること。集落内には小さな自動車屋さんが営業していたり、保育園もあり、子どもたちが遊びまわる姿も自然な日常風景として見ることができます。
そして、飛騨高山。古い町並みには、当時の暮らしの面影を残す用水路、かつての町家風情がしっかりと保存され、老舗のお店が所狭しと軒をつらねています。
それにしてもご覧の通りの人、人、人! さすがです。
・・・有名な飛騨高山のラーメン屋さんはどこも1時間待ちの行列という人気ぶり。最大の大型連休は、混雑も最大級でした(笑)
|大型連休|GW|ゴールデンウィーク|令和|上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家をつくる工務店|新築・リフォーム|自然素材の注文住宅|キノイエ|カネタ建設|高気密高断熱|パッシブデザイン|
唯一無二のテクスチャ(その2)
April 26, 2019
前回のブログ記事に続いて、今度はフローリング材です。弊社では、地元糸魚川産の杉材を積極的に住まいづくりに取り入れています。
こちら糸魚川産の杉材を使用したオリジナルのフローリング材。黒心と呼ばれる黒身部分を含む材を上手にブレンドして加工すると、ご覧のように、他の輸入無垢フローリング材とは一線を画す独特の表情が生まれます。一種アートのようなテクスチャは、この住まいを訪れるお客様に新鮮な感動を与えてくれます。
このオリジナルフローリングは、ワイヤー線やナイロン線がついたホイールを高速回転させて、木材や金属を研削する電動工具サンダーを使って表面のやわらかい部分を削り落とす通称「カップ掛け」と呼ばれる技法で、表面に凸凹をつくる「浮造(うづく)り」調の仕上げになっています。裸足で歩くととても気持ちがいいです。
一見どこにでもありそうで、あまり注目されていなかった地元糸魚川産の杉材、意外にもまだまだ隠れた魅力が眠っていると私たちは考えています。
一生に一度の家づくり。せっかくなら、生まれ育った唯一無二の地元の素材、個性的なテクスチャを上手に暮らしのデザインに取り入れてみませんか?
|糸魚川産杉|オリジナルフローリング|ダイニングテーブル|上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家をつくる工務店|新築・リフォーム|自然素材の注文住宅|キノイエ|カネタ建設|高気密高断熱|パッシブデザイン|
唯一無二のテクスチャ
April 23, 2019
私たちは家づくりと同時に、お客様のご要望に応じて、家具の製作も手掛けています。
例えば、こちら。糸魚川産の杉材を使用したダイニングテーブル。
糸魚川産の杉には独特のテクスチャがあります。杉は、赤と白の木目に、点在する味わい深い節が特徴ですが、糸魚川産の杉には、やや黒ずんだ部分が混ざっています。黒心とも呼ばれ、比較的含水比率も高く、見た目が美しくないという理由から、一般的に市場ではあまり評価が高くありません。しかし、どうでしょう?この色味は見方を変えると実に味わいが深く、デザイン的に見てもアクセントになり得る要素です。そこで、修正材を加工する際にその黒心部分の配合割合をうまく調整すると、写真のように、テクスチャが際立つ独特の風合いをもった板材に生まれ変わります。
この地域独特の個性をデザインとして受け入れた瞬間、このダイニングテーブルは唯一無二の個性的なオリジナル家具として存在感を放ちます。
無垢の杉は、削り立ての時点では比較的淡い色をしていますが、年月を重ねるときれいなあめ色に変化していきます。樹種としてはやわらかい杉は、固い食器や手が触れるなど使い込むほどに表面が磨耗され、自然な美しいツヤが生まれてきます。それはまるで高級な革製品を使用しているのと似ています。
いかがですか。一生に一度の家づくり。せっかくなら、生まれ育った唯一無二の地元の素材、個性的なテクスチャを上手に暮らしのデザインに取り入れてみませんか?
|糸魚川産杉|オリジナル家具|ダイニングテーブル|新潟県上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家をつくる工務店|新築・リフォーム|自然素材の注文住宅|キノイエ|カネタ建設|高気密高断熱|パッシブデザイン|
双方向で語り合える関係を目指して
April 20, 2019
先日は、弊社カネタ建設の協力業者会「三丸会(さんまるかい)」の定期総会並びに懇親会が開催されました。三丸会は、上越・糸魚川地域の関係協力企業約60社によって組織されています。
三丸会の会則には、「会社と全会員が一体となり、安全、マナー、品質、工程、コストに配慮したものづくりを通じて、顧客、地域、本会が三位一体の共感を創りだし、共に発展することを目的とする。」と明記しています。つまり、元請会社が下請け会社に対して厳しい要求事項を満たすよう命じる上意下達のような関係ではなく、お互いが本当の意味で目的を共有し協力し合うことで、お客様に最高の仕事を提供しようと考えてつくられた会なのです。
年間の活動には、定期パトロールや、安全マナー品質大会の開催、地域還元型感謝祭「オレンジフェア」の運営協力など、様々なメニューが盛り込まれています。そして、今回の定期総会をはじめ、納涼会や新年会といった会社行事の中で、会員企業の皆様と私たちカネタ建設の社員との交流を図っています。
形に捉われず、お互いが心を通わせ、地に足の着いた活動を・・・双方向で語り合える関係を目指して発足し、今年で4年目を迎えた三丸会。この三丸会の考え方については、過去のブログ記事でも詳しくご紹介していますので、ぜひご参照ください。
「三丸会」についての過去の関連ブログ記事:
|協力業者会|三丸会|上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家をつくる工務店|新築・リフォーム|自然素材の注文住宅|キノイエ|カネタ建設|高気密高断熱|パッシブデザイン|
『のどかに暮らす家。』完成見学会
April 17, 2019
カネタ建設の商品ライン(コードネーム:Mライン)として、キノイエで培ったコンパクトかつハイクオリティなパッシブ設計、木のぬくもりを最大限に生かしたデザインを踏襲しながら、お求めやすい価格帯で上質な暮らしを実現する自社標準化モデルの第2弾が今週末の4/20(土)・21(日)の2日間、上越市板倉地区内にて完成お披露目になります。
性能はキノイエと互角でありながら、キノイエ以上に取捨選択を明確にした潔いデザインと価格構成。「住まう選択肢を多くの人に」という思いで生まれた、まさにキノイエの「洗練された弟分」といえる存在です。
忙しいけれど、家族の時間もお金もそしてこれからの暮らしもどれも大切にしたい・・・そんなご家族のために、性能・デザイン・健康・価格をバランスよくまとめた全提案型住宅 。もちろん、わが家らしさを加えるアレンジ施工も可能です。
詳しくは、こちらのリンク、または下の画像をクリックしてください。
以前の関連ブログ記事:
|のどかに暮らす家|完成見学会|上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家をつくる工務店|新築・リフォーム|自然素材の注文住宅|キノイエ|カネタ建設|高気密高断熱|パッシブデザイン|
お昼休みの一コマ
April 15, 2019
ある日の上越支店。お昼休みの一コマ。
代表猪又が事務所に入ると、みんなでランチ後のアイスタイムでした。
「あっ、社長のはありません(笑)」
・・・次回は、予告してから立ち寄りたいと思います(笑)
|上越支店|上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家をつくる工務店|新築・リフォーム|自然素材の注文住宅|キノイエ|カネタ建設|高気密高断熱|パッシブデザイン|
お花見会&歓迎会
April 13, 2019
先日は弊社のお花見会兼新入社員歓迎会が開催されました。
「お花見会」と言っても、毎度のことながら、花はありません(笑)
建築部に配属の天然キャラの石井君、営業部に配属、体を動かすことが大好きで、歓迎開始早々日本酒でグイグイ攻める山﨑さん。他にも当日都合により参加できなかったお二人も含め、個性的なキャラクターが仲間に加わりました。
そして、いよいよ今年15週年目を迎えるオレンジフェアの予告も。テーマはまだ内緒だそうですが、着々と計画が進んでいる模様。今年は8月4日(日)開催予定。みなさんお楽しみに♪
|新入社員歓迎会|お花見会|上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家をつくる工務店|新築・リフォーム|自然素材の注文住宅|キノイエ|カネタ建設|高気密高断熱|パッシブデザイン|
復興のシンボル
April 11, 2019
弊社も含め、地元建設会社3社による企業共同体によって施工させていただきました「糸魚川市駅北復興住宅」の竣工式並びに見学会が先日行われました。
18の住戸+交流スペースに訪問診療所が併設された木造3階建共同住宅で、2016年12月22日に発災した糸魚川市駅北大火で被災された市民のための住宅として建設されました。
設計・管理を担当されたのは、スタジオ・クハラ・ヤギ+team Timberizeのチーム。
このチームのコンセプトによりますと、以下のような説明になります。
当時の中心街は古い木造家屋が密集してたことから、大規模な延焼によって被害が拡大した今回の大火ですが、糸魚川市の歴史や地域性を踏まえ、焼失した街の復興と連動しながらあえて木造で計画したプロジェクトです。木造準耐火の技術を正しく踏まえながら、糸魚川産スギを構造材から仕上材までさまざまな形で使っています。都市の記憶を埋め込み、地域復興の拠点になる開かれた共同住宅としてデザインしました。
周囲の住宅地の小さな面の集合体と呼応するように、面を小割りにし、明るい木の色と白、ベージュに挿し色的に黒を使用。周囲に溶け込みながらも、新しい明るい景観づくりを目指したデザインになっています。
また、モダンでモノリシックなデザインとは敢えて距離を置き、ある複雑性の中に、木や鉄の素材感、サンプリングされたカラーをちりばめる事で、建築の存在を町の風景の一部とし、人々の生活感や動き、その他生活用品の物などのプレゼンスと建築が溶け合っていく様態をつくることがテーマになっています。
厚さ120ミリの集成材厚板パネルは準耐火構造(床)の認定品。集成材のラミナと柱材には糸魚川産の杉(越後杉ブランド材)が用いられており、弊社の関連グループ会社である木材・建材会社の三和が担当しています。
復興のシンボルとして、永く市民の皆さんに愛されることを期待しています。
|糸魚川駅北復興住宅|最高の地元ライフ|上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家をつくる工務店|新築・リフォーム|自然素材の注文住宅|キノイエ|カネタ建設|高気密高断熱|パッシブデザイン|
米山を望む家
April 7, 2019
キノイエでは、現在上越市内、糸魚川市内で数件同時進行でプランが計画中ですが、本日はそのうちの一つ「米山を望む家(仮称)」についてご紹介したいと思います。
下の写真は、計画地から見える風景です。
ご覧の通り、この住まいは、四季折々の米山の表情と、眼前の桜堤、そして眼下に広がる水田の稲穂の成長を楽しむことができる最高のロケーションに建設予定。お施主様と私たちとの間で交わされたミッションは、「住まいがこの風景に溶け込む」ことです。けっして建物だけが主張するのではなく、この地元の素晴らしい風景と共生し、自然体で暮らせることが、この住まい計画の大きなミッションなのです。
そこで、プランにあたり、キノイエの設計アドバイザーであり、現代町家の提唱者である建築家の趙海光(ちょう・うみひこ)先生にもご協力いただき、弊社の建築スタッフと共にこの米山の風景をいかに取り込んでいくのかを細かくキャッチボール。その結果、道路に面した母屋と、米山を望む下屋部分を分け、建物を45度に振るという現代町家の手法を取り入れることになりました。
現代町家の手法「振る」の例
斜めに振った建物の外観イメージも非常に美しいです。
お施主様の大切なプランですので、今はまだチラ見せ程度に・・・大変申し訳ありませんが、プランが決定し、正式に着工が確定しましたら、あらためてこちらでご紹介したいと思いますので、今しばらくお待ちください。
どうぞお楽しみに。
|米山を望む家|現代町家|趙海光|最高の地元ライフ|上越・糸魚川・妙高の家づくり|木の家をつくる工務店|新築・リフォーム|自然素材の注文住宅|キノイエ|カネタ建設|高気密高断熱|パッシブデザイン|