あったかい冬
December 18, 2018
皆さま、こんにちは。冬の景色は好きでも寒さにはめっぽう弱い、スタッフのながさきです。
12月も半ばで、ようやく冬らしくなってきましたね。昨年は私の住む海沿いでも、生まれて初めて見る豪雪でした。今年は小雪との予報もありますが、去年のような豪雪でないことを祈るばかりです…
さて、毎年冬を迎えると思い出す出来事があります。今回はそんな思い出話に、一つお付き合い下さい。
私が小学生の頃。1年生か2年生くらいでしょうか?よく編み物をしていました。
私の家が祖母の家の隣にあることから、私の編み物の先生は祖母でした。きっかけは、姉たちが祖母から教わっていたのを見ていたことから。何ともありがちでつまらない理由ですが、幼い私にとってはどんどん形作られていく様が、まるで魔法のようでとても面白かったのです。
私が小学校に入り、姉たちも編み物に飽きてきた頃、祖母から教えてもらえるようになりました。
近所の手芸屋さんに行き、道具を買い揃えているときは、とてもわくわくしました。正直、何色の毛糸を買ったかすら覚えていない程に、テンションが上がっておりました。
初めて作ったのは何だったか。記憶違いでなければ、毛糸のたわしだったような…
教えてもらってからはどんどんハマっていき、学校から帰っては祖母の家に通いつめ、マフラーや手袋を編んでいました。
こんな思い出話を誰かにすると、「なら、何か作ってよ!」と、言われます。
…とても困ります。
だって、何一つ覚えていないのです。編み棒の持ち方、糸の掛け方、などなど。人間の記憶とは薄情なもので、楽しかった記憶意外、まったくと言っていいほど残って居ないのです。
そこに加え、あんなに作ったもの達もどこへやら…思い出とは儚いものですね。
しかし、物は無くとも幼い頃のこの思い出は冬になると思い出します。手に残るものは何も無くても、記憶の中には暖かい当時の思い出があります。
毎年迎える、寒い冬。けれどそんな寒い中でも、どこかほっこり温まる思い出があると、どんな寒い冬でも乗り越えられる気がします。
そんな幼い頃の思い出とともに、今年も私は寒い冬を迎えました。
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まちの隠れた名工房
December 16, 2018
先日、知り合いのメガネ屋さんをお邪魔しました。こちらのメガネ屋さんは、メガネの販売・修理の他、腕時計等の貴金属類の販売・修理全般を行うお店ですが、実は、お父様の代から隠れたオンリーワンの特殊技術を持ち合わせたお店です。
その特殊技術とは、スピーカーの修理。実はこのメガネ屋さんのオーナーさん、親子二代にわたって、スピーカーエッジ修理を請け負っている珍しい存在。その仕事はあまり知られることはないものの、地元の音楽愛好家やバンド演奏者の皆さんに喜ばれています。
スピーカーは電気的な音声信号を磁石の働きで振動に変換し、コーン紙と呼ばれる「円錐型」の振動板を振動させることにより音を出しています。少しマニアックな話になりますが、1970年代を境に、スピーカーのコーン紙と本体をつなぐエッジ部分の素材が、コストダウンや生産効率の都合で、多くのメーカーによってウレタン素材に変更されていきました。しかし、このウレタン素材のエッジは、使用環境によっては、音声の再生の際に発生する激しい振動によって3年もしないうちに劣化してしまうという弱点と、音質にこだわる音楽愛好家にとっては、満足のいく音質に届かないという弱点を持っていました。実際、劣化したウレタン素材のエッジには無数の亀裂が発生し、明らかに音が割れ始めます。
こちらのメガネ屋さんのオーナー親子は、そのエッジ素材にこだわり、耐久性と音質再現性で非常に優れているといわれているセーム革を使用し、一点一点手作業で丁寧に修理しています。セーム革とは、鱈油で油なめしをした鹿革のことで、繊維の細かさからみがき革としての性質に非常に優れています。やわらかく手触りもよいので、メガネ拭きにも使用されています。
素材としての強さも抜群なこのセーム革の素材を使用したスピーカーエッジの耐久性はほぼ半永久的。一度張り替えると、10年以上経ってもずっと音が劣化しないという特性があります。そして音質も格段に向上します。音楽が趣味でご自身もギターの演奏を行っている息子さん曰く「修理前の音と比べたら、全く別物と分かるくらいに音が変わるよ」とのこと。
大量消費社会で製造された製品の弱点をしっかりと理解し、手づくりでなければ再現できない本物の付加価値を追求する職人としての姿勢、身近なまちの商店の中にもたくさんのきらりと光る名工房があることを知り、少しうれしくなりました。
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忘年会その2
December 13, 2018
先日に引き続き、忘年会の模様をフォトダイジェストでお送りします。豪華景品がどんどん競り落とされていく中、なおもビンゴ大会は盛り上がりを見せました。
取締役は、新潟のお米「新之助」をゲット・・・しかし、この後、男気を見せて、景品を放出しました(笑)
景品の中には、こんな変わり種も。このチュッパチャッパプスタワーは、どうやら山男の集団の手に渡り、石灰石の鉱山の現場事務所に置かれるようです(笑)
ビンゴに当たらなかった人たちには、ささやかな「夢(宝くじ1枚)」を進呈。年末、いい夢を見てください(笑)
スタッフのみなさん、今年一年間、本当におつかれさまでした。今年も残りあともう少しですが、最後までよろしくお願いいたします。
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忘年会その1
December 11, 2018
先日ご紹介しました方針発表会の後に開催されました忘年会の様子をフォトダイジェストでお送ります。それはそれは大変盛り上がった忘年会、その様子をお伝えする写真がたくさんあり過ぎるので、2回に分けてお届したいと思います。
役者揃いの互助会幹事のみなさんによる素晴らしい進行で忘年会はスタート。今年はカネタ建設創業85周年ということもあって、豪華景品を用意しての大ビンゴ大会も開催。特別賞の社長賞はなんと3万円分の旅行券!
一番にビンゴカードを完成させるのは果たして誰か!?会場は徐々にヒートアップしていきます。
旅行券を見事ゲットしたのは、こちらキノイエブログでも少しずつ執筆を始めた建築部スタッフ長﨑さん!持ってますね!デキレースではありません!念のため(笑)
そして、社長賞のボードが無くなると、その裏からなんとサプライズでダイソン掃除機が登場!こちらを見事ゲットしたのは、入社間もない介護事業部の大西さん。おめでとうございます!
次々に豪華賞品が・・・
今回幹事の介護事業部小林さんもちゃっかり3等賞をゲット(笑)
続きは後日・・・
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回を重ねて30回
December 9, 2018
先日、カネタ建設の2018年度下期方針発表会が開催されました。
発表会に先立ち、まずは永年勤続表彰から。写真右側の建築部杉本さんは、勤続満20年。なんと表彰状を手渡す猪又社長(左)よりも勤務年数は先輩です(笑)
先日の投稿でもお伝えしましたが、方針発表会は毎年6月と12月に上期・下期の2回ずつ開催しており、今回で記念すべき30回を迎えました。
年数にして15年の歳月。最初はOHP(知らない方も多いかも(笑))という投影機を使っての発表でしたが、今では、全員パワーポイントを使ってのプレゼンが必須。この間にスタッフ一人ひとりの発表レベルは格段に上がりました。
成長を感じる点は様々。一人ひとりの発表内容は、単に会社の数値目標についてだけではなく、自己実現のための目標設定や、自身の働き方、そして仲間に対する日頃の感謝の言葉など、様々な「思い」が込められたものに成長しています。
方針発表会は、丸一日かけて、各部門の代表者が発表します。そして、各発表の後には、スタッフたちからの意見・質問が飛び交いますが、そのスタッフの言葉にも、労いや感謝の言葉がたくさん聞かれるようになりました。最初は余裕がなかったスタッフたちも「場数」を重ねて、大きく成長しました。
介護事業部の運動認知機能訓練デイサービスを担当する「らっくねす」チームの発表では、オフィスでも自宅でも簡単にできる健康維持のワンポイントアドバイスも。カネタ建設は、地域の住生活ワンストップサービス企業を目指して、お互いの仕事をよく理解し合い、シナジー効果が出せるように創意工夫を重ねています。
方針発表会の後は、お楽しみの忘年会。こちらの模様は、また後日のブログにてご紹介したいと思います。
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方針発表会
December 6, 2018
明日は、弊社の下期方針発表会。ここ数日はスタッフみんなが資料の追い込みで、事務所内の複合機がフル稼働でした。
毎年6月と12月に上期・下期の2回ずつ開催している方針発表会は、今回で記念すべき30回を迎えます。
今から15年前の方針発表会の資料をあらためて開いてみると、その内容の幼稚さに恥ずかしくなってしまうほど。でも、そこから一歩ずつ進化して今日があります。地味な努力を一歩一歩。これに勝るものはありません。社員みんなが作り上げる方針書。今回の方針発表会では、少し新しい取り組みの発表も予定されています。
今年6月に開催された2018年度上期(第29回)方針発表会
その模様は、後日またブログでご紹介したいと思います。
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肩寄せ合うも
December 3, 2018
以前、出張で横浜を訪れた時の1コマ。この日は、知る人ぞ知るディープな飲み屋街がひしめく「野毛」というエリアに足を運んでみました。
桜木町駅から徒歩7~8分ほど歩くと、大岡川沿いに面して横に長く湾曲した2階建ての集合ビルが目に飛び込んできます。ここは「都橋(みやこばし)商店街」と呼ばれ、野毛のランドマークともいえる建物です。見るからに昭和のレトロな雰囲気を醸し出しており、ともすると常連さんの巣窟のようにも見えますが、近年は地元、観光客、老若男女を問わず、多くの人たちから愛される野毛の人気ハシゴ酒スポットになっています。
建物内には約60店も肩を並べて軒を連ねており、その一つひとつのお店は3坪ほどの広さしかありません。カウンター越しに7、8人も座ればほぼ満席のような状態になります。お店によっては立ち飲みオンリーというところも多数。もちろん、各お店にトイレはなく、ビル内に設置されている共用のトイレを使用しますが、その扉を開けるには、各店内に掛けてある共有の鍵を借りなければ開けられないようになっています。
そんな小さなお店に足をひとたび足を踏み入れると、その日初めて出会った人たちばかりなのに、なぜか10分後には、みんながカラオケマイクを手に仲良しになるという不思議な雰囲気があります。狭い空間だからこそお互いに譲り合いながら身を寄せ、カウンター越しのママさん(バーテンさん)とのさりげないキャッチボールから違う席のほろ酔い気分のお客様にパスが流れ、そこから気の利いたジョークが返ってくる・・・まさに、昭和の懐かしい人情劇が建物内のあちこちで繰り広げられています。
そんな楽しい時間を過ごしながら、実はあらためて建築の役割の重要性を感じました。清潔感あふれる開放的な空間創造も建築の仕事であるなら、人と人とが肩をぶつけあい、自然と気心を交わせる仕掛けを創造することも建築の重要な仕事・・・この都橋商店街を見ていると、その原点を思い起こさせられたような気がしました。
ちなみに、その都橋商店街ビル前の通りを1本入った裏通りに、「日の出理容院」と書かれた廃墟のような怪しげな建物がありますが、これもれっきとした立ち飲みバー。その名の通り、昔理容院だった場所をほぼそのまま再利用して使用している、知る人ぞ知る隠れ家バー。うっすらと灯る照明だけが営業しているかどうかを見分けるサイン。まともな看板すら立てていませんので、初めての人は勇気が試されます(笑)気になる方はぜひ、野毛のディープな世界をぜひ覗いてみてはいかがですか?
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まちに「ひらく」アプローチ
November 30, 2018
家づくりを考える上で、特に新築の際、どうしても建物本体に気を取られ、後まわしにされがちなのが、外構部分です。特に玄関アプローチはお客様を迎え入れる際に第一印象となるとても重要な部分になります。
玄関アプローチの考え方は様々。防犯・プライバシーという側面の「かくす」という役割がある一方、外観と並んでまちに対して「ひらく」部分でもあり、美しいまちなみを形成する重要な要素でもあります。また、家族が毎日通る場所。その家ならでは趣や個性を主張すべき場所でもあると思います。
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嬉しいサプライズ
November 27, 2018
本日は、上越市内でお引渡し式がありました。
実はそこで、とても嬉しいサプライスが。
なんと、お施主様から私たちカネタ建設上越支店のスタッフに向けて、感謝状をいただきました。これには、上越支店のスタッフも思わず涙。同席した代表猪又にとっても、お施主様ご家族と支店メンバーみんなとの良い関係が伝わってくる本当に嬉しい瞬間です。
感謝状は、なんと書道師範の資格を持つお施主様直筆。早速、上越支店に飾らせていただきました。
いつお会いしてもとても仲のよいお施主様。親子二世帯で暮らす新しい住まいで、たくさんの思い出を紡いでいってほしいと思います。本当にありがとうございました。
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モノマネからの脱却
November 25, 2018
出張その他の業務が重なってしまい、しばらく投稿が途切れてしまいました。このブログを毎回楽しみにされていた皆様、大変申し訳ありませんでした。
先日、異業種の視察研修旅行で、都内のショッピングモール内にある「Una casita(おなかすいた)」という珍しい名前のお店にお邪魔しました。コンビニエンスストアよりも小さな店内に産直の野菜が市場の2~3割程度安い値段で販売されており、連日主婦を中心とした買い物客で賑わっているお店です。現在都内を中心に人気が高まり、破竹の勢いで出店が進んでいます。昨年には、 TV番組「カンブリア宮殿」でも取り上げられました。
このお店の強さには大きく3つの特徴があります。まずその1つは、品揃えを捨て、旬と安さに集中した点。旬の野菜は出荷量も多く値段が下がることに着目し、集中仕入れを行い、反対に、旬ではない野菜には極力手を出さないという戦略で、大型スーパーおよそ10分の1の種類の仕入れで勝負しています。何よりも、肉や魚の生鮮品の扱いをやめたことで、店内には冷蔵ストッカーの姿すらありません。
2つめは、とことん「鮮度」にこだわっている点。おなかすいたでは、その日の野菜はその日のうちに極力売り切ることに力を入れており、開店後から閉店までの間も、鮮度の変化に応じ、時間によって価格をどんどん下げていく方法をとっています。したがって、店内にはなんと冷蔵ケースがないのです。仕入れと販売に甘える隙をつくらせないので、自然にスタッフも背筋が伸び、全員が緊張感の中で店舗運営に関わります。その結果、他店よりも鮮度がよいという口コミが広がります。
そして、3つめは他にはない独創的な陳列。おなかすいたでは”匠チーム”と呼ばれる特別なチームが社内に存在しており、店舗の商品棚をほとんど自前で作っているそうです。資材の大半はホームセンターで購入し、そのお店にあったディスプレイやケースを次々に自作し、商品一つひとつがより魅力的に見えるように陳列してことで、より一層お客様の注目を集めているのです。
「Una casita(おなかすいた)」を運営する株式会社MongTeng(モンテン)の高品社長は40代半ば。ここに至る過程で、様々な挫折と失敗を繰り返し、人のモノマネでない本物の経営を追求することに目覚め、次々に新しい取り組みを展開する若き社長の姿に元気をもらいました。今後の活躍がとても気になります。
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