上下のつながり方
June 27, 2018
7月にカネタ建設にて完成見学会を予定している糸魚川市能生の住まいについて、本日は、上下階の関係性、つながり方の一例について少しご紹介します。
1階はリビングダイニング+お風呂・トイレなどサニタリー機能などをまとめたシンプルな空間。2階は、寝室、キッズ・フリースペース、物干しなどの機能スペースを設けてあります。住まいの機能としては比較的ベーシックな配置とも言えます。
ただし、空間のつながり方は個性的。まず上下階は玄関から頭上に伸びる吹き抜けと、そこを回遊するように伸びる階段と南面の廊下、そこに絶妙な「透かし」がアクセントの木柵が上下の分断をゆるやかにつないでいます。吹き抜けは吹き抜け、階段は階段、廊下は廊下と独立分離されてしまいがちな総二階プランも設計次第では大きく表情を変えるという一例です。
そして、1階はほぼ1フロアとして開放的に使うことを主眼に設計してあるのと相対的に、2階は遮断と開放をゆるやかに組み合わせてあるのが特徴。隙間から流れ込んだり、淡く反射する光の柔らかな表情や、「視界の抜け感」を私たちはとても大切にしています。開くところは開き、閉じるところは閉じる。2階に和室を設けてありますが、これも案外使い勝手がいいのです。
上下の関係もゆるやかにつなぎ、2階スペースにもさりげない「開く」と「閉じる」が上手に組み合わさっている空間。こうすることで、生活の時間帯によって織りなす家族の居場所やくつろぎ方もしなやかに変化。「いい距離感」や「いい関係性」に少しでも貢献できるのではないかと考えています。子どもたちの成長、家族の行事、様々な出来事・・・これから、ここでたくさんの思い出が重ねられていくことを想像すると私たちもワクワク。
こちらの住まいの完成見学会は、7月7日(土)・8日(日)の2日間、糸魚川市能生地内で開催予定です。詳しくは、カネタ建設のウェブサイトをご参照ください。
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真剣に家づくりを考えた結果
June 25, 2018
少し前になりますが、「西本町の家」のお引渡し式を行いました。
お引渡し式では、出会いからお打合せ、プランニング、ご契約、着工、お引渡し等、これまでの時間を振り返ります。
また、その他にいつくかのセレモニーがあります。
そして、私たちから感謝の気持ちをお伝えします。
お引渡し式の内容はこの他にもいくつかのプログラムがあるのですが、ここでは若干非公開(笑)ここでは、いつもお施主様ご家族の感動的なシーンが溢れています。ご紹介できないのが惜しいくらいです。
その代わり、ここでは、お施主様からいただいたお言葉の中から、とても嬉しかった言葉を一つだけご紹介します。実は、当初なんとなく家づくりを考え始めて、いちばん最初にキノイエのモデルハウスに足を踏み入れた時、玄関を開けたらすぐに広い土間とリビングが広がる空間を見て、なんと旦那様は「こんな家ありえない!」という第一印象を抱かれたのだそうです。最悪の出会いでした(笑)
しかし、その後しばらくして奥様がご懐妊され、本格的に家づくりを考えるようになり、数多くのハウスメーカー・工務店のモデルハウスや展示場を回り始めます。しかし、どれもしっくりくるところがなく、これから生まれてくる子どものために必要な環境と暮らしとは何かを真剣に考え始めた頃から、ふと、以前に訪れたキノイエの考え方が少しずつ共感できるようになり、再び私たちのもとへ足を運ばれるようになりました。その後キノイエのセミナーにも参加していただき、様々なやりとりをしていくうちに、将来の家族の幸せな暮らしを考えたら、ここしかないと思うようになっていったのだそうです。
「キノイエのスタッフさんは変人ですね(笑)」・・・そういって笑うお施主様の言葉には、エコで健康な暮らし、末永く愛着を持てる本物志向の暮らし、小さくつくって大きく暮らす住まいの設計コンセプトなどに対する深い共感とともに、私たちスタッフに対する信頼と愛を感じることができます。本当に嬉しい瞬間です。
本当に素晴らしい出会いに感謝の気持ちでいっぱいです。これからもたくさんのご家族との感動的なシーンを想像しながら、日々精進してまいりたいと思います。
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上刈の家 木の壁
June 23, 2018
糸魚川市内で建築中の「上刈の家」、いよいよ外壁の施工が始まりました。
今回、キノイエとしては初の横板張り仕様。より自然に溶け込み、経年変化の中で風景とよく馴染んでいくデザインとなっています。
今回、採用された外壁塗料は「キシラデコール」と呼ばれる保護塗料。この塗料を選択したポイントはいくつかあります。まず、最大の特徴は浸透性の保護塗料であるという点。文字通り、塗布すると木の中に浸透していくため、保護塗膜(皮膜)を作るタイプの塗料のようにいずれ表面が剥がれてしまうという心配がなく、美観とともに高い耐久性と持続効果が期待できます。ただし、浸透型塗料は塗膜を作らないため、物理的な摩擦に弱く、比較的メンテナンスサイクルは短くなるというデメリットはあります。その代わり、キシラデコールはとても入手がしやすく、近くのホームセンターにほぼ必ず置いてあるといってもいいほどの定番商品。DIYにおける入手のしやすさは住まいのメンテナンスにとってとても重要。入居後、業者さんに依頼しなくても、ご自身の手でいつでも簡単に塗布が可能です。
ちなみに、キシラデコールと同じような機能を持つ浸透性保護塗料の代表格に、「ウッドロングエコ」という塗料があります。キシラデコールは、顔料が含まれているので、木材に好みの色をつけることができるのに対し、ウッドロングエコは、天然成分を染み込ませるだけで、その木材そのものの劣化色を引き出す方法を採用しています。より自然な経年変化色にこだわる人にとっては、ウッドロングエコの方がより適していると思いますが、反面、樹種や現場状況により、どのような色味に変化するのか、乾燥してみないとわからないというリスクがあります。また、キシラデコールが防カビや防腐性能を保持するために多少の化学成分を含んでいるのに対し、ウッドロングエコは、天然成分だけで防腐・防蟻性能を実現しています。安全性の高さでは、ウッドロングエコに軍配が上がります。
色を選べるという点と入手のしやすさという点では、キシラデコールが。また、色味、成分共により自然に近いものを求めるならウッドロングエコといった具合に、求めるメリットによって選択をしていくことがベストでしょう。今回は、総合的な判断でキシラデコールをチョイスしました。シルバーグレーの味わいのある色味が、周囲の風景によく馴染むと思います。
外壁はこの後、設置が全て完了した段階で二次塗装に入ります。
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男の茶道
June 21, 2018
地元の関係者の方からお誘いいただいて、初めての茶道を体験してきました。
素人男性を中心とした軽い入門編ということで気軽に参加しましたが、非常に奥が深く、見方が変わりました。市内では、女性の方が中心に活動されているようですが、もともと茶道は、荒々しく力を鼓舞したがる武士たちの品格を養う必須科目でもあったようで、現代の仕事にも様々な応用が利きそうなヒントが満載です。
茶道の体験が行われた会場は、糸魚川市の翡翠園。1978年に開園。お城のような石垣の横の石段を上り、玄関をくぐると、正面にコバルト色の70tのヒスイ原石が目に入ります。造園家の巨匠 中根金作氏が手掛けた素晴らしい庭園を眺めながら過ごす時間はプライスレス。こちらの施設はまだまだ利用価値がたくさんあります。皆様もぜひ足を運んでみてはいかがですか。
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環境デー
June 19, 2018
先日の日曜日は糸魚川市の環境デー。各地区が一斉に周辺の草取り他環境美化に携わります。
弊社は、毎回その前日に本社のスタッフで敷地周辺の環境美化を行いますが、今回は弊社の敷地周辺から少し離れた糸魚川駅アルプス口前の歩道の美化を行いました。
この通りは、「まちの顔」ともいうべき南側のメインロード。毎朝多くの地元高校生や市役所に通勤される方などが利用されています。
雑草は逞しく、様々な隙間からスクスクと・・・
特に視覚障碍者用誘導ブロックはこのような状態に。
夕方1時間ほどの作業で、南口の大通りはこんなにスッキリ。
ほんのささやかな地域貢献活動でした。
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子どもたちに「ふるさと」をつくりたい
June 17, 2018
7月にカネタ建設にて完成見学会を予定している糸魚川市能生の住まい。先日、お施主様を交えて竣工撮影を行いました。
「子どもたちに“ふるさと”をつくりたい」・・・そう語っていたお施主様ご夫婦の家づくりは、以前に転勤で長く地元から離れた生活を続けた経験から、子どもたちには、しっかりと自分たちのふるさとの暮らしを味わい、楽しい思い出を記憶に留めてほしいという思いがとても強くありました。
親子の絆、特別な意味が込められた記念樹を毎日眺め、畑の土に触れ、自然の恩恵を直に感じる暮らし・・・
私たちにできること、それは、そのご家族が思い描く「暮らし」の各シーンを一つずつ丁寧にカタチにするお手伝い。デザインの奥にあるオンリーワンの暮らしを考える。設計とは何かという思想の違いこそが、住宅会社の違い。皆様にはぜひその違いを直接その目でお確かめいただければと思います。
こちらの住まいの完成見学会は、7月7日(土)・8日(日)の2日間、糸魚川市能生地内で開催予定です。詳しくは、カネタ建設のウェブサイトをご参照ください。
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地味な努力の積み重ね
June 14, 2018
先日は、新年度のスタートとなる上期の方針発表会が開催されました。
弊社の方針発表会は毎年上期・下期の2回に分けて行われ、全部門の社員が集まって一日かけて行います。写真ダイジェストで雰囲気ををご覧ください。
今年のテーマは“シゴト・カイカク”。私たちが掲げる“シゴト・カイカク”とは、単なる働き方改革、業務革新ではなく、1.自分を幸せにする、 2.お客様をファンにする、 3.会社を強くする・・・といった3つの明確な動機と目的をもっています。この目的を達成することで、地域でいちばん進化する魅力的な建設業の姿を目指していきたいと考えています。
毎回少しずつ新しい試みを繰り返しながらの方針発表会も気がつけば29回。次回で30回目を数えます。最初は何もかもが手探りで、試行錯誤の連続でした。あらためて当時の第1回目の方針書と見比べてみると、気が付かないうちにここまで変われるのかと思うほどに中身の充実と発表者のプレゼン内容の進化を見ることができました。やはり、時代がどのように動こうとも、地味な努力も一歩一歩の積み重ねに勝る成長戦略はないと実感します。もちろん、私たちが目指している理想の姿はまだはるか遠くの世界ですので、日々精進が必要です。
これからも、できないことを嘆くより、「できるように繰り返しがんばってみる」という精神を忘れず、地味な努力を一つひとつ積み上げていきたいと思います。
方針発表会の後は、恒例の社内コンパ(懇親会)。普段は、建築、土木、介護など、各セクションに分かれ、なかなか顔を合わせない仲間たちもここでコミュケーションを深めます。地域で唯一の「暮らしワンストップ企業」を目指して、チームワークづくりもしっかりと構築していきたいと考えています。
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もうすぐ2歳
June 11, 2018
キノイエのモデルハウス「塩屋新田の家」が上越市内にグランドオープンしたのは、2016年6月17日。そう、まもなくキノイエは誕生2周年を迎えます。
・・・でも、まだ2歳なんですね。とても長いようで短かった2年間、これまでにたくさんのお客様との出会いがありました。デビュー当初は馴染みの少なかった広い土間玄関スペース、小さくつくって大きく暮らす、コンパクトでハイクオリティな木の家での暮らし方・・・「住まう・暮らす」というキノイエ独特の考え方に馴染みの少なかったお客様に対し、正直なところ、私たちも最初はその魅力の全てをうまくお伝えすることができていませんでした。
しかし、こうして2年の月日の経過と共に、徐々にキノイエの魅力に気づき始めたお客様からの反応が変わり、少しずつお問い合わせの件数も増えてまいりました。そして、私たちの中にも、2年前のデビュー当時と比べて強い確信をもつことができるようになりました。キノイエにしかない魅力、キノイエだからこそ実現できる暮らしについて自信をもってお伝えすること、そして、30年後もその住まいに誇りを持てる暮らしを提供することこそが私たちの使命でもあり、働く喜びだと考えています。
まだまだ2年。これからも素直に向上心をもって研究開発に取り組み、私たちキノイエは進化を続けてまいります。ぜひ皆様からの応援をよろしくお願いいたします。
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キノイエのエッセンスを継ぐ
June 9, 2018
キノイエをプロデュースしているカネタ建設では、キノイエのエッセンスを生かしたもう一つのラインを開発しています。
開発コードネーム:通称「Mライン」と名付けられているこちらの住まいは、キノイエで培ったコンパクトかつハイクオリティなパッシブ設計、木のぬくもりを最大限に生かしたデザインを踏襲しながら、お求めやすい価格帯で上質な暮らしを実現する新カテゴリー。
コストパフォーマンスに優れ、断熱気密性能はキノイエと全く同等。地域トップクラスの性能を標準化し、全てのお客様に住宅本来の機能で後悔させないことが、私たちカネタ建設としてのポリシーです。
こちらの住まいは、現在糸魚川市能生地域で建設中。7月7日(土)・8日(日)の2日間に完成見学会を予定しています。詳しくは、カネタ建設のウェブサイトにて。詳細はこれからになりますが、お時間のある方はぜひこちらもチェックしてみてください。
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お引渡し その前に
June 6, 2018
先日、「西本町の家」のお引渡しをさせていただきました。
お引渡しにあたり、前日は建物並びに敷地周りの最終チェック、清掃、お引渡し式の準備その他の作業を行います。この時期は、敷地内の雑草も伸びるのが早く、スタッフが手分けして綺麗に取り除きます。
キノイエでは、敷地全体を暮らしの空間と捉え、土地と建物を切り離すような設計ではなく、敷地と建物を一体とした設計をしています。
住まいのお引渡しに際して、壁や床に小さな傷や汚れがあっても許されません。それと同じように、敷地内もスギナ一本ですら残してのお引渡しはできないのです。
建物の完成直後は綺麗だった敷地内も、この時期には既にスギナ等も伸び盛りに。
水仙は来年も綺麗な花が咲くように、残しました。
キノイエでは、いつもほんのちょっぴり工夫をして感動のお引渡し式を行います。お施主様にとって、思い出に残るお引渡しの瞬間をどのように演出するか、毎回スタッフも真剣に考えます・・・ちなみに、上の写真は、音声ケーブルがうまく接続できず立ち往生しているところでした(笑)
感動のお引渡しの様子はまた後日、お見せできる範囲でご紹介できればと思います。
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