エコバッグあれこれ
June 2, 2017
こんにちは。HÜTTE muumuuの村岡利恵です。
前回のブログから引き続き、西海岸がらみのお話です。
ファーマーズマーケットのお話をしましたが、向こうではスーパーマーケットでの買い物も基本的に袋は有料。エコバッグ持参というのがスタンダートのようです。私の住む長野県でもレジ袋削減が推進されていて、今年3月の調査では66.8%が袋などを持参しているとのこと。
ファーマーズマーケットでいちばん見かけたエコバッグは、オーガニック食材などを扱うスーパーマーケット「WHOLE FOODS MARKET」のもの。いかにもなのですが、ここのエコバッグは地域オリジナルのデザインがあったりするので、旅行記念としてもつい欲しくなってしまいます。
いちばんポピュラーなのはこのグリーン×白のもの。何人も見かけました。
スーパーマーケットのエコバッグを複数持ちしていたり、それらをさらに専用のキャリーに引っ掛けて運んでいる人(なんせ買い物の量が多い!)もいるのですが、たまに普通のバッグをエコバッグとして使っている人もいます。女性はカゴを持っている人も多く、日本でもおなじみのL.L.Beanのトートバッグを持っている人もちらほら。ちなみにL.L.Beanのショップは東海岸に集中していて西海岸にはないのです。意外!
アフリカのブルキナバスケット。私も自転車通勤で使っていましたが、ざくざくものが入れられて楽ちんです。
色が褪せ、持ち手がほどけるまで使い込まれたトートバッグ。
私が初めてエコバッグを使ったのは、たしかDEAN & DELUCAが日本に上陸したとき。仕事柄、雑誌や重い資料を持ち歩くのにA4サイズのサブバッグとして重宝していました。適当にものを突っ込めるバッグはズボラな性格にあっていたのか、サブバッグからメインバッグに格上げ。それ以外にも買ったりもらったりして、気がついたらどんどん増え続ける一方。エコバッグの中にエコバッグを保管している始末。下の写真はそんなコレクション(?)の一部。
左から、今回の旅で買った養鶏所のバッグは最近のお気に入り。前回の滞在で買ったサンフランシスコの書店「GREEN APPLE BOOKS」のバッグは使いすぎて持ち手がほつれてきている。パリのパン屋「Poilâne」のリネンエコバッグ。パン屋ですがクッキーが絶品。ハワイ・カイルアのブティック「Muumuu Heaven」では買い物をしたときにヴィンテージアロハの生地で作ったバッグにいれてくれた。横浜元町「ユニオン」のバッグはミニサイズで財布と携帯だけで出かけるときに便利。青いバッグはベルリンで取材したアーティストの自作バッグ。草原のようなイラストがいかにもエコ!なベルリンのスーパーのバッグ。FEEDは折りたためるのでサブバッグに。これ1つを購入すると子供たち100食分の給食が提供(寄付)される。最後は洋服を買ったときについていたおまけ。
記事を書くためにクローゼットを点検したら、続々出てきてびっくりしました。軽くて、グラフィックもユニーク。自分で買うのもひとにあげるのも気楽な価格。その上ざぶざぶ洗える。最近ではキャンプやアウトドアでもギアや着替えを小分けにしたりと、出番が多くて助かっています。
そんな私のエコバッグですが、いちばんよく使っているものは、数年前に誕生日に友人にもらった「sea to summit」のウルトラショッピングバッグ。手の平に収まる超小型。そして重さはたった50g! 広げると大きなレジ袋サイズですし、生地が丈夫なのでワインなど重いものも平気。カギと一緒にS型カラビナにつけているので、携帯し忘れることもありません。
カギと大きさを比べても本当にコンパクト。ナイロン製なので多少濡れても平気なので、温泉に行くときなどにも使っています。
この夏から始めるお店でも、このあいだ西海岸で見つけてきたエコバッグをいくつか販売しようかなと思っています。里子に出すのが躊躇われて、また自分のバッグを増やしてしまいそうなのが悩みのタネ。でも糊のきいた帆布製のエコバッグは、使うたび洗うたびにくたっと馴染んでくる。どんどん自分だけのものに育っていく楽しみもみなさんに知ってもらえたらと思っています。ぜひヘビーユースで自分だけのバッグを育ててみてくださいね。
<村岡利恵>
長年東京でインテリアやデザイン関連の雑誌編集に携わる。2016年に長野県大町市へとIターンし、2017年の初夏から高瀬渓谷の森のなかの別荘地で「HÜTTE muumuu」という朝食だけのカフェと編集&デザイン業を営む予定。キノイエスタッフと縁があり、雑誌編集者時代に触れたいろいろなもののことや、高瀬の森での新しい暮らしづくり、旅のことなど、当ブログで不定期に執筆。
|上越・糸魚川・妙高の新築・リフォーム|工務店がつくる自然素材の木の家|高性能エコハウスの注文住宅|最高の地元ライフ~キノイエ|上越モデルハウス|塩屋新田の家|
一体感
June 1, 2017
先日、上越市内にて地鎮祭ならびに関係業者を交えてのスタートミーティングが行われました。
お施主様は、敷地内に足を踏み入れると、地縄と図面を頼りにしながら、玄関までの動線、玄関位置、リビングの配置など一つひとつ再確認。その周りでお子さんたちが無邪気に走り回っている姿を見ていると、既にここでの家族の暮らしの様子が垣間見えるようでした。
地鎮祭後、関係業者の皆様との顔合わせを兼ねたスタートミーティングを開催。
このスタートミーティングは、お施主様ご家族を含め工事に携わるチームメイトの顔とキャラクター(ここはとても大事)を共有すると同時に、工事の安全・衛生・マナーに関わるポリシーを再確認する場。最初の一体感をつくる上でとても大事なイベントです。
今回のスタートミーティングでは、最後に「皆様のご協力で素敵な家にしていただきたい」とお施主様からの言葉がありました。そこで全体の空気がさらに引き締まり、ひとつの共同体のような一体感が生まれたような気がします。
私たちの仕事は暮らしをつくること。数か月に及ぶ工事期間、この仕事に関わる全ての人が仕事の目的を見失わないよう、私たちの施工現場では、このスタートミーティングの集合写真を仮設事務所内に掲示し、毎日この日に原点回帰するように心がけています。
|工務店がつくる自然素材の木の家|上越・糸魚川・妙高の新築・リフォーム|高性能エコハウスの注文住宅|最高の地元ライフ~キノイエ|
もうすぐ1周年
May 29, 2017
キノイエのモデルハウスの完成から、間もなく1周年を迎えます。
気が付けばあっという間の1年間。でも、まだ1年?と思えるほど、この間にたくさんのイベントを通じてたくさんのお客様のとの出会いがあり、本当に充実した1年間を過ごさせていただきました。
そこで、この度、丁寧に丁寧に皆さまのお力をお借りしながら育った「上越モデルハウス 塩屋新田の家」で、6月18日(日)に1周年記念イベントを開催予定です。詳細はまだこれから詰めてまいりますが、現在計画中の内容はこんな感じです。
【ケータリング】
フードサロンやさいのひ
上越市在住の野菜ソムリエ・料理研究家の梅田みどり氏が提案する野菜のちからを最大限に引き出すカラフルで美しいメニューでキノイエにご来場してくれた皆さまをおもてなし。木のぬくもりに包まれつつ、心も身体も健康に!
【暮らしのワークショップ】
①押し花でしおりづくり
参加無料。お好きな時間にご参加いただけます。
②家族写真Workshop
kinoieで家族写真撮りませんか?参加無料。お好きな時間に受付、撮影できます。
③正香園の3代目から教わるおいしいお茶の淹れ方
糸魚川市に本店を置く茶業「正香園」の3代目で日本茶インストラクターの松木成徹(まつき よしゆき)代表による実演。上越地域唯一のお茶の製造元という歴史ある茶業を受け継ぎながらオリジナルスウィーツのブランド「雪の香テラス」を立ち上げるなど率先して新しいものを発信する松木氏、そんなこだわりのある彼から教わるこのワークショップは貴重。
【アトラクション】
紙芝居屋ガンチャン
大阪から汽車でやってくる?大人はちょっぴり懐かしい、子供はきっと初めて見る紙芝居屋。
開催日は、6月18日(日)を予定しています。今後、イベントコンテンツは変更になる場合もありますが、正式決定次第、イベント情報にアップいたします。楽しい催しの中、私たちと一緒に「キノイエ」をお祝いしていただけませんか。
皆さまにお会いできるのを楽しみにしております
|工務店がつくる木の家|新潟県上越市・糸魚川市・妙高市の自然素材の注文住宅工務店|高性能エコハウスの新築・リフォーム|小さな邸宅|キノイエ|
一足お先に
May 27, 2017
先日のブログでもご紹介させていただきましたが、上越地域で唯一のお茶の製造元「正香園」様が上越妙高駅前のフルサット(FURUSATTO)に新たにスウィーツの新ブランド「雪の香テラス」を出店予定です。そして、このほど、そのメイン商品となるプリンの試作品が出来上がったということで、私共の事務所にも届けてくださいました。
パッケージデザイン案は現在進行中のため非公開です。
写真左から、プレーン(通常のカスタード味)、抹茶、ほうじ茶という味のバリエーション。
お届けいただいた直後、早速一足お先にスタッフの口の中へ(笑)はたして、そのお味は・・・??
プレーン味は、スタンダードな正統派プリンの魅力を余すところなく再現した間違いのない一品。カラメルの濃厚な味が後を引くおいしさ。抹茶味は、正香園さん肝煎りの自信作。とにかく抹茶の豊潤な香りが口いっぱいに広がる濃厚な味が最高。スタッフ曰く「すっごくおいしい!!」という究極の食レポ(笑)そして、ほうじ茶は、最初プリンの甘さが口に広がった後、後からほろ苦いほうじ茶の香りが鼻から抜けていく感覚がとても新鮮。これは非常に期待できます。
完全に仕事を忘れています(笑)
正香園様、この度はごちそうさまでした。
なお、6月に予定していますキノイエの1周年記念イベントに、正香園様とコラボ企画を開催予定。現在計画が進行中です。ぜひ、そちらもお楽しみに。
正香園3代目 松木成徹(まつきよしゆき)氏
(一社)日本茶業中央会認定 日本茶インストラクター(認定番号06-1588)
|新潟県上越市・糸魚川市・妙高市の家づくり|自然素材の注文住宅工務店|木の家|高性能エコハウスの新築・リフォーム|小さな邸宅|キノイエ|
今年のオレンジフェアは・・・?
May 26, 2017
少しずつ気温が上がり、夏の気配が見え隠れする今日この頃、スタッフが社長の元へある企画書を提出してきました。
書類の左上に小さく書かれていたタイトルは、「~2017年テーマ~」という言葉。そう、今年もこの季節が近づいてきました。カネタ建設ファン感謝祭「オレンジフェア」。すべてが若手スタッフの手づくり企画、社員総出の運営で行われる夏のイベントで、今年で13年目を迎えます。昨年はなんと4,000名の来場を記録!まさに糸魚川市を代表する夏のモンスターイベントに成長しています。
オレンジフェアは、若手スタッフを中心にプロジェクトチーム(実行委員会)が構成されています。テーマは毎年趣向を凝らして全員で考え、ご家族にとって、ここでしか味わえない最高の夏の思い出の一日を提供します。各ブースリーダーを中心に毎年この時期から「仕込み」が始まりますが、まずはその前段として、社長に企画の承認を得る作業が入ります。決済の判断基準は実にシンプル。「本当にみんなが心から楽しめるか?」、つまり「どれくらいワクワクするか?」中途半端な企画であったり、単なる前例踏襲の企画では、木っ端微塵に却下されていまうため、スタッフたちもギリギリまでテーマを練り、意を決して社長の元を訪れます。
今回のテーマは、見事一発承認。その気になるテーマは・・・!?こればかりはまだ公表できません(笑)
今年のオレンジフェアは、8月11日(祝)開催予定です。過去のオレンジフェアについて詳しくお知りになりたい方は、ぜひこちらのリンクをご参照ください。
|上越・糸魚川・妙高の工務店がつくる自然素材の木の家|現代町家の新築・リフォーム|高性能エコハウスの注文住宅|小さな邸宅~キノイエ|
雁木のある暮らし
May 24, 2017
現在、上越市内で着工準備が進んでいる新しいキノイエの住まいの模型を初公開します。
テーマは「雁木のある暮らし」。
この地域では、かつて多くの家に当たり前のように備わっていた、まさに暮らしの必需機能であった雁木。それは単に必需機能であっただけでなく、この地域で生まれ育った私たちにとって、幼少期の暮らしの記憶を象徴するアイデンティティのような存在といってもいいかもしれません。それを現代の暮らしにカタチを変えて取り入れているのがこの住まいです。
夏の夕暮れ時の帰宅、赤く染まる我が家の庭木を眺めながら雁木を歩いて外玄関の扉を開ける。そして土間のある中玄関を開けて「ただいま」、「おかえり」といつもの言葉を交わす・・・この写真からそんなことをイメージしてもらえると、キノイエの様々な暮らしのシーンがちょっとだけ垣間見えるかもしれません。住まいはコンパクトですが、ソトをナカをつなぎ、とても贅沢な時間と空間を生み出す設計になっています。
小さくつくって大きく暮らす。こちらの住まいは11月の完成予定。詳細については、今後少しずつご紹介していきたいと思いますので、どうぞお楽しみに。
|上越・糸魚川・妙高の工務店がつくる自然素材の木の家|現代町家の新築・リフォーム|高性能エコハウスの注文住宅|小さな邸宅~キノイエ|
母になる
May 23, 2017
キノイエスタッフでもあり、長年弊社のモンスターベント「オレンジフェア」の企画実行リーダーを務めていた藤田さんが、この度お母さんになりました。本当におめでとうございます!
3,500グラムを超えるとっても元気な女の子。よほどお母さんのお腹の中の居心地がよかったのか、予定日を少し遅れての誕生。
「毎日が発見。一つひとつのしぐさや動きがとにかくかわいくて仕方がない。」藤田さんにとっては初めて授かる命。これまで、たくさんのご家族の幸せな暮らしのお手伝いをしてきた彼女が今度は母親として、新しい家族と共に幸せな家庭を築いてもらう番です。これからの成長がとても楽しみですね。
そんな藤田さんは、産休と育児休暇でしばらくの間お休みとなりますが、いずれ再び職場に復帰する予定です。弊社にはたくさんの優秀な女性スタッフが活躍していますが、その多くが産休・育休を経て職場復帰した経験を持っています。実は、キノイエのブランドディレクターであり、弊社上越支店長でもある杉ノ上も、そして建築スタッフである栄も産休・育休を経験して復帰しています。キノイエの最大の強みは、なんといっても母親の気持ちを誰よりも理解し共感できる設計スタッフがたくさん在籍しているところにあります。
|工務店がつくる自然素材の木の家|上越・糸魚川・妙高の新築・リフォーム|高性能エコハウスの注文住宅|最高の地元ライフ~キノイエ|
カタチを変えていく勇気
May 22, 2017
この度、上越地域で唯一のお茶の製造元である「正香園」様が新たに挑戦する新店舗のお手伝いを弊社でさせていただくことになり、店舗新設工事のご契約を調印させていただきました。
新潟県上越地域は日本有数の豪雪地帯。その気候と風土に育まれた銘茶をお届けすることをモットーに様々な取り組みを行っているのが正香園様。過去にモンドセレクション銀賞を受賞するなど、その味と品質の高さには定評があります。また、近年では、(社)氷温協会認定『氷温熟成 雪室緑茶』など、他にはない逸品を揃えています。
その正香園様が新たに挑戦するお店は、なんと「スウィーツ屋」さん。上越妙高駅に展開する商業施設「FURUSATTO(フルサット)」に新ブランド「雪の香テラス」として、抹茶を使用したオリジナルのプリンやソフトクリームなどを製造販売するお店を出店することになったのです。
コンテナユニットを配置し、飲食、物販の新テナントが入居する「FURUSATTO」の三期工事イメージ。この一角に「雪の香テラス」が出店します。
正香園を経営する松木社長の考えは実にシンプル。「ペットボトルのお茶や缶コーヒー、紅茶などの嗜好飲料が普及・進化した現在、急須で丁寧にお茶を入れて飲む人は非常に少なくなり、高齢化も進んでいます。もちろん、この文化は大事に守っていきたいが、こうしたお客様を増やす努力は一企業の取り組みだけでは無力です。」多くの老舗のお茶屋さんが、「(毎年茶葉をたくさん買ってくれる)おじいちゃん、おばあちゃんが今年も元気でよかった」と胸を撫で下ろしている姿を見て、とても危機感を覚えたそうです。
「回顧主義を貫くだけでは、何も変わらない。今、本物のお茶に触れていない若い世代の人たちに私たちの方から寄り添って、その人たちの口に入れていただけるものを自から提案していくことで、少しずつ私たちの商品や考え方に触れてもらう機会を増やしていきたい。そんな中から、いつか本物のお茶の味にたどり着いてもらえたら。」現在、雪室推進プロジェクトの代表もされている松木社長の取り組みは、単なる若い世代への商品アピールに留まらず、雪室貯蔵のお茶という地域ブランド品の育成と地元振興への熱い思いが込められています。
『新潟日報』(5/9)の記事より
皆さんもよくご存じのブランド「エルメス」は、1837年に馬の鞍とハーネスを製作する職人集団としてスタートしました。当時、唯一の交通手段となっていた馬車を装飾するための馬具が珍重されたことで、多くの馬具職人たちが活躍し、一時代を築いていきました。エルメスはその中の一つの会社だったのです。
しかし、技術革新によって登場した自動車の台頭によって多くの馬具工房そのものが存亡の危機に貧してしまいます。そんな中、多くの馬具工房から「邪道」だと揶揄されながらもエルメスだけがファッションの分野に大きく舵を切っていきました。これにより現在のエルメスブランドは確立され、圧倒的な支持層をもち続けることができています。まさに、人々の暮らしと嗜好の変化に合わせ、しなやかに「カタチを変えていく勇気」を持っていた者だけが時代の変化の中で生き残ったわけです。
住まいにも同じことが言えます。頑なに回顧主義を押し通すような昔ながらの家づくりは、誰からも支持されません。昔の家と暮らしの中にあった普遍的な価値を大切にしつつも、より快適で現代の暮らし方に適合する技術とデザインを磨き続けていったものだけが、長く愛される住宅会社として世代を繋いでいくのだと思います。正香園様の挑戦を見習い、私たちも「変わる」勇気を持ち続けていきたいと思います。
|新潟県上越市・糸魚川市・妙高市の家づくり|自然素材の注文住宅工務店|木の家|高性能エコハウスの新築・リフォーム|小さな邸宅|キノイエ|
200年ぶりの新色
May 19, 2017
本日は、最近のニュースで、とても気になった夢のある記事のご紹介です。
2009年にオレゴン州立大学が電子機器用の新しい素材を開発している際に偶然、あるものが生まれました。それは、「新しい色」。実に鮮やかな青が特長の色素。研究室のオーブンで化学物質を加熱していた際に偶然発見されました。
新たな青い色素が生まれた歴史といえば、1802年にフランス人化学者のルイ・ジャック・テナールが「コバルトブルー」を発見して以来、つまり、青系の顔料としては実に200年ぶりの新色の発見ということなります。
最大の特徴は、同色系の顔料の中でも非常に「色褪せない」素材であるということで、既に多くの美術修復家らもこの顔料に注目が集まっているようです。この色によく似ているウルトラマリンというラピスラズリの石から採れる群青色の顔料がありますが、時間の経過に伴って色褪せてしまうという弱点を持っています。鮮やかで美しいこの新しい青の登場で、多くの現代アートや建築の未来が変わっていくのではないかと期待されます。
そして、この鮮やかな「新しい青」は、このほど大手クレヨンメーカーのクレヨラ(Crayola)から新色として年内に発売すると発表されました。子どもたちがこの新しい青色を使って描く海や空などの絵はどんな絵になるのでしょう。
新しく生まれたその青には、現在、仮の名前が与えられています。素材に使われている3つの元素「イットリウム(Y)」「インジウム(In)」「マンガン(Mn)」の名前をとって「YInMn Blue (インミン・ブルー)」。クレヨラ社ではこの新色にふさわしい名前を一般から公募するキャンペーンを実施しています。
もしかすると、あなたの考えた名前が200年振りの青色の本名になるかもしれません。
http://www.highsnobiety.com/2017/05/08/crayola-new-blue-crayon/
|新潟県上越市・糸魚川市・妙高市の工務店|最高の地元ライフ|自然素材の注文住宅|木のデザイン住宅をつくるハウスメーカー|高性能エコハウスの新築・リフォーム|小さな邸宅|キノイエ|
西海岸のファーマーズマーケット
May 17, 2017
こんにちは。村岡利恵です。
この4月は初夏に始めるお店の買い付けとリサーチ、というのは建前で、ヨセミテ国立公園や西海岸の街を数週間旅していました。
サンフランシスコは実は2回目。リピートするのには理由があって、やっぱり私にとっては暮らすように旅ができる心地よさがあるのです。そう感じる要素のひとつが、ファーマーズマーケットがあること。旅ではその土地の食文化を知るために、アジアでもヨーロッパでも地元の人が通う市場に向かいます。なぜそのなかでも西海岸かと言うと、オーガニックの食材が豊富。もちろん今回もいろいろなマーケットを訪ねました。
まず最も有名なのが、サンフランシスコの「Ferry Plaza Farmers Market」。
火曜・木曜・土曜に開催されていますが、土曜が出店数も多くて賑わっています。雑誌などでよく紹介されている西海岸の名店、例えばSightglass CoffeeやAcme Bread、June Taylorも出店しています。なのでそれらを買い周りするならここに来ればオッケー。
「今日の便で帰国するの」と話したら「デニッシュも美味しいけど、持って帰るまでに潰れちゃうわね」とfig newtosを勧めてくれました。
私はとても好きなオリーブオイルがあってそれを買うのが目的で行くのですが、今回は新しいお店もと思い、Downtown Bakery & Creameryというパン屋さんへ。並んでいた女性のおすすめでfig newtonsというイチジクのフィリングが詰まった菓子パンを買いました。地元の人におすすめを訊くと、みんな親切に教えてくれますよ。そのフレンドリーな感じもまた西海岸の心地よさなのです。
地域によって、来ている客層も微妙に違う。これはオークランドのファーマーズマーケット。
今回たまたま行くことができた、サンフランシスコの隣町・オークランドのマーケット。
この街はサンフランシスコとバークレーにはさまれた港湾都市で下町風情があります。ガイドには治安がよくないと書かれていたり、実際そういう面もあるのですが、住宅街を歩いていると誰もが挨拶したり声をかけたりし合う街でした。
このマーケットはチャイナタウンのそばで開催とあって、並ぶ食材もパクチーや中国野菜など特色が出ています。近くのお店も店先で野菜を売っていたりするので、何だかマーケットなのか店なのか、ボーダレスな感じも面白く、西海岸なのにアジアにいるような気分になります。
バークレーでは週3回、場所を変えてマーケットが開催されています。こちらは火曜開催のSouth Berkeley Market。
最後にご紹介するのが、バークレーのマーケット。
バークレーというとひょっとするとアメリカでいちばん有名かもしれない、Chez Panisseというレストランがある街です。その創業者で女性シェフであるアリス・ウォータースのことは、日本でもTV番組があったりレシピ本もあったりするのでご存じの方も多いかもしれませんね。今回も前回もChezPanisseで食事をすることを、いちばんの楽しみにしていました。
アリスが提唱しているのは、地元の新鮮なオーガニック食材を使ったシンプルな料理。ファストフードに代表されるアメリカの食事とは対極にあるものなのです。そのお膝元のファーマーズマーケットももちろん訪ねたいもの。
1ポンド(約453g)で6ドル。ルッコラ、ホウレン草、アスパラガスをミックスにして買いました。
今回は初めてAirB&Bを使って滞在したのですが、ホストの家のキッチンを使わせてもらい、マーケットで野菜やパンを買っての食事を楽しみました。マーケットは基本量り売りなので、少量で事足りる旅行者にはありがたい限り。
マーケットで買い物をして、料理をして。
外食で美味しいものを食べ歩くのもいいですが、こういう旅の楽しみ方はちょっとだけ地元っ子気分を味わえるのでいいですよ。
ある日の朝ごはん。マーケット以外にもWhole Foods Marketなどがあるので、ソーセージもバターもすべてオーガニック食材で揃うのです。
<村岡利恵>
長年東京でインテリアやデザイン関連の雑誌編集に携わる。2016年に長野県大町市へとIターンし、2017年の初夏から高瀬渓谷の森のなかの別荘地で「HÜTTE muu muu」という朝食だけのカフェと編集&デザイン業を営む予定。キノイエスタッフと縁があり、雑誌編集者時代に触れたいろいろなもののことや、高瀬の森での新しい暮らしづくり、旅のことなど、当ブログで不定期に執筆。
|上越・糸魚川・妙高の新築・リフォーム|工務店がつくる自然素材の木の家|高性能エコハウスの注文住宅|最高の地元ライフ~キノイエ|上越モデルハウス|塩屋新田の家|