家電選び
March 14, 2017
こんにちは。キノイエブログも3回目の投稿になりました。
昨年末、洗濯機の排水ができなくなり買い替えるべく、ネットであれこれ調べていました。結論としては、排水管が凍結しただけだったので買い替えずに済みましたが、このときに家電を選ぶって大変だなぁと改めて考えてしまいました。
予算5万円前後、5~7kg。これが私の探していた洗濯機条件。満たされるものは多いのですが、ここにデザインが加わると俄然難しくなる。高級感を出すためかパール調になっていたり、水をイメージさせるブルーがアクセントカラーになっていたり。洗濯コースだけでも5つくらいあり、操作部の説明書きも盛りだくさん。結局、気に入るものは見つからずでした。
私の家電を選ぶポイントは、ありきたりですが「見た目も機能もシンプルなもの」。インテリアアイテム選びと同一線上で選んでいます。それは使われている素材の質感や説明書きのグラフィックデザインも含めて。いくつか実際に使っているものを挙げてみますね。
ダイヤル周りの表記もシンプルこの上なし。機能を選んで、温度を決めて、スイッチを入れる。それだけです。
最初はデロンギのコンベクションオーブン。よく見る赤いダイヤルのものは、庫内の高さが低めなので並行輸入のものを選びました。3つのダイヤルはそれぞれ、温度調節/機能選択(グリルや保温など)/オン&オフ。温度が華氏表記なのとタイマーがないので、温度計とキッチンタイマーは必須です。オート調理機能がないので、すべて手動。でも料理で火加減を調整することを思えば、それほど面倒くさくはありません。
最近買ったものは、クイジナートのマルチグルメプレート。これは朝食カフェをする際にも使えるかなと思いました。開閉できる両面プレート式なので、広げるとパンケーキ、閉じるとホットサンドやワッフルができます。こちらも機能は温度調節のみ。
ヘアライン加工のステンレスなので甘さはゼロ。広げると2面のホットプレートになります。
いま日本のメーカーが出しているホットプレートも随分変化していて、カラフルなキャセロール型というのもあるのですね。でも私はアメリカの家庭にありそうな武骨なデザインでこれを選びました。雑貨っぽさより道具っぽさ。これは好みの問題かなと思います。
そして最後は、トヨトミのファンヒーター。5年くらい使っています。Amazonなどで検索するとわかるのですが、ファンヒーターのほとんどは前面に操作部があるのですが、これは上部にあります。なので正面から見ると、運転時のランプのみが光ります。これはかなり珍しい。先日友人宅に泊まったときに、このファンヒーターの色違いを使っているのを見て、「おぉ、同志!これを見つけ出したのね!!」とうれしくなりました(言わなかったけど)。
このデザインが廃番になってしまったので、壊れないことを願うばかり。友人宅は赤色でした。
……と、ここまで書いて、たかが家電選びで面倒くさいやつだなと軽く自己嫌悪になりました。
デザインなど、もっともな理由は挙げてみたものの、結局は日本製家電特有の多機能を使いこなすには、説明書を読んで、操作部の使い方を理解しなくてはいけないというのが、面倒くさがりの私には億劫なだけなのかもしれません。多機能家電の操作部には「日本語の説明が理解できる」というユーザー前提があると思いますが、海外製のものはそれがほぼない。「柔軟剤の香りを残す洗濯コース」や「切身魚グリル」など、言葉を使わずに説明するのは難しいだろうなぁと。だから、必然的に海外製の割合が多くなっています。
でも、そんな面倒くさがりで選んだ家電は、機械に複雑な機能を委ねなくても、自分で操作すれば思った通りの機能を果たしてくれるし、デザインもすっきりする。わりと一石二鳥だなと思っています。願わくば、デロンギのオーブンはタイマーとスイッチが連動してくれるといいんだけどな。うっかりタイマーを忘れて、焦がしたこと数回……。これも愛嬌といえば愛嬌ですが。
<村岡利恵>
長年東京でインテリアやデザイン関連の雑誌編集に携わる。2016年に長野県大町市へとIターンし、2017年の初夏から高瀬渓谷の森のなかの別荘地で「HÜTTE muu muu」という朝食だけのカフェと編集&デザイン業を営む予定。キノイエスタッフと縁があり、雑誌編集者時代に触れたいろいろなもののことや、高瀬の森での新しい暮らしづくり、旅のことなど、当ブログで不定期に執筆。
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YKK APメディアレポート取材再び
March 13, 2017
YKK AP株式会社様が発行する業界誌『YKK APメディアレポート』の取材がありました。弊社は2016年4月号の掲載に引き続き2回目の登場となります。(前回の取材記事はこちら)
今回の取材は、この春完成を予定しているYKK株式会社様の社員寮「K-TOWN」二期工事を担当する現場監督松川君にスポットが当たりました。K-TOWNは、YKK株式会社様が黒部市のまちづくりに関わるビッグプロジェクトの一つ。弊社は、二期工事全14棟のうち6棟を担当させていただいています。
松川君は、上越エリアの工務店でいちばん最初に省エネ建築診断士を受験し、見事満点合格した一人。その後2015年11月に完成した「前沢パッシブハウス」の施工も担当しており、若手ながら今や弊社の高性能エコハウスの施工でナンバーワンの実績を持つ技術者。ドイツ認定の世界最高峰の省エネ住宅「パッシブハウス」の経験で一回り大きく成長し、今回の取材での堂々たる受け答え。入社した頃をよく知るスタッフたちは異口同音に「風格出てきたなぁ」と感心。
そんな松川君は上越市出身。「あとは伴侶だね」という先輩社員たちのアドバイスに、どんな回答をみせてくれるのか、今後の動きに注目です(笑)
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あれから6年
March 11, 2017
私たちの考え方、価値観に大きな影響を与えた東日本大震災。あれから6年が経ちました。
死者と行方不明者合わせて1万8,446人、依然、避難生活を余儀なくされている被災者の数は全国で12万人余り。震災から6年経った今でもその深い傷は癒えていません。あらためて、多くの犠牲者の皆様に哀悼の意をささげると共に、一日も早い本当の復興が実現することを願うばかりです。
震災当時、弊社代表猪又も何度か被災地を訪れていますが、その衝撃は今でも鮮明に焼き付いているそうです。4tトラックに仲間から集めた支援物資を積み、いちばん最初に被災地に向かったのは震災後の2週間後。物資受け入れ先として向かった仙台市の知人の話からは、当時のメディアでは取り上げられない様々な事情を耳にしました。同じ地域の中でもその人の置かれている状況は様々。「人にかける言葉は全て同じではない」が当時の口癖でした。
下の映像は、代表猪又がその年の7月に向かった石巻市の様子です。ビデオカメラを回すことすらためらったという状況が伝わるのではないかと思います。
当時テレビでも大きく取り上げられていましたが、石巻市の大川小学校は津波で児童と教職員合わせて84人が犠牲となりました。被災した校舎は震災遺構として保存されることになっています。
2015年には、弊社の旧協力業者会の視察研修として津波で大きな被害を受けたいわき市薄磯地区を訪れました。当時からの様子を知る地元語り部の会の方から説明を受けましたが、被災から4年7ヶ月経過した当時でも写真のような状況で、高台に計画している造成地の完成予定が2年後の今年。前述の通り、仮設住宅あるいは全国各地に散っていった被災世帯住民の多くがまだ戻れる状態には至っていなかった現状を目の当たりにし、復興までの道のりはまだまだ長いと実感しました。
私たちの地元糸魚川市も昨年暮れの大火で大きな被害を受けました。この痛みを後世の幸せのために、正しく生かしていかなければなりません。
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経験があるからこそ
March 9, 2017
木の使い方は様々。これは、弊社が10年以上前に手がけた、長野県の穂高町に建てられた住まい。らせん階段に使用している木は、オーナー様の敷地内に守り神のように存在していた貝塚息吹の木。貝塚息吹といえば、庭の植え込みによく見かけるものですが、これほどまでに大きく成長している貝塚息吹をまちなかで見かけることはほとんどないと思います。
当時、弊社の設計スタッフは、オーナー様からの「この貝塚息吹を何かに活かしてほしい」という要望を受けて、このような提案をさせていただきました。おそらく、合理化・簡素化され、入社数年の若手プランナーでも簡単に線が引けてしまう現在の規格住宅の設計では発想できない、もしくは仮に思いついたとしても技術的にも実現には至らない建築でしょう。実際、らせん階段の強度を担保するには、踏み板がしっかりと奥まで差し込まれていることが条件となりますが、貝塚息吹は非常に硬く、大工泣かせの素材です。当時の棟梁はノミでひと穴ひと穴苦労して切り空けて組み上げた唯一無二のらせん階段。設計と棟梁の執念でつくり上げた苦心の作です。
また、小屋組みのベースには、築100年以上の古民家(土蔵)から欅(ケヤキ)の躯体を取り出しリビルドしています。壁は漆喰を使用し、和室の欄間も旧家で使われていたものを組み合わせつつ、全体のトーンが重くならないよう、バランスを整えています。
キノイエでも、一定のルールに基づいた設計原則で家づくりを行いますが、過去これまでに弊社が設計した住宅のバリエーションは無限といっていいほど、技術、デザインの両面で多くの経験を積んできました。その経験値があるからこそ、自信をもって皆様に提案できるキノイエのベースが成り立っています。同じ設計原則でもバックボーンの違いがあり、その差は数年、数十年後に見えてきます。
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成長と進化の一年に
March 8, 2017
本日、キノイエスタッフで今年度の運営や方向性を決める重要なミーティングを行いました。
おかげさまで、これまでにいくつか建築のお申し込みをいただいており、現在鋭意プランニングが進行中。春から順次本格的な着工が始まるため、現在、大工さんを含めて中長期の工程組み等を行っています。
同時に、これまでの取り組み結果を様々な角度から分析し、よかった部分は横展開、悪かった部分は全員で反省・共有を行います。それを踏まえ、年間のスケジュールを組み立てながら、お客様により伝わりやすい説明のあり方や、モデルハウスの活用方法、スタッフの個性を最大限生かした役割分担など、仕事の中身をどんどん分解してよりいいものへと組み立て直す大事な作業を行っています。
キノイエの誕生から約9か月。今年はより成長と進化の一年にしたいとスタッフ全員がはりきっています。地元の工務店が本来担うべき丁寧な家づくり、違いの分かる本物の住宅づくりを追求し、昨年とはまた一味違う新たなご提案ができると思いますので、どうぞお楽しみに。
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その味、その佇まいに歴史あり
March 6, 2017
糸魚川市旧青海町の方は特によくご存知の隠れた名店「大むら」さん。
創業は昭和45年。昭和の佇まいが今でも残るレトロな店内にいつもと変わらないにこやかな笑顔を見せるマスターは、当時麻布十番にあった同名の蕎麦屋さんで修行を積んだ後、暖簾分けによってこの地で開業しました。以来ずっとこの場所で営業を続けています。
蕎麦屋ですが、このお店の看板メニューはかつ丼。甘じょっぱい濃厚なタレが特徴。カツを揚げる油自体が黒いためか、女性の方は賛否がはっきりと分かれますが、好きな人にはたまらないほどクセになる味です。(ちなみに、ツウの常連さんの間では「もりそば」が人気です。)
そして実は、こちらのお店、弊社がまだ合名会社の時代に設計施工させていただいた建てものなのです。その証拠として、お店の入り口の手洗いには、合名会社時代の弊社のネームが入った鏡が今でも残っています。
さらに、当時の担当者は、なんと70歳を迎えた今でも弊社の現役技術者として活躍しています。こうしたバックボーンが少なからず影響し、キノイエの設計、暮らしの考え方に厚みを持たせています。今年で創業84年となる私たち会社の魅力の一つといってもいいかもしれません。
その味、その佇まいに歴史あり。大むらさんに興味を持たれた方は、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょう。
「大むら」
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最高の地元ライフを生み出す人々
March 5, 2017
先日とある視察ツアーの中で、とても眩しく輝いている方々と出会いました。本日のその中のお一人をご紹介したいと思います。
新潟市の西蒲区にある養蜂業「はちみつ草野」さん。そこで代表を務める草野竜也さん(30)は、大学では情報工学を専攻していたものの、おじいさんが庭先でミツバチを飼っていたのを見て興味を持ち、養蜂の道へ入ったという異色の経歴をもつ若き養蜂家。
‟もしミツバチがいなくなったら、人類は4年しか生きられない。”
これは、アインシュタインの言葉だそうです。
地球上の植物はそのほとんが受粉という行為を通じて命をつないでいます。実は、その受粉という行為の約3分の2は、花から花へ飛び、甘い蜜と一緒にいのちを運ぶミツバチが担っているといわれています。だから、仮にミツバチが絶滅すると地球上の植物の半分以上が種子を作れなくなる恐れがあります。特に人間が食糧としている作物の多くは今やミツバチの協力なくては生産出来ない状態にあるため、その食糧生産に対する被害率はさらに高まるわけです。
つまり、養蜂家の仕事とは、単にはちみつを採取し生計を立てることだけではなく、植物の花粉交配を支えることで地球上の植物、ひいては私たちの暮らしを守る仕事でもあるわけです。
花の種類によって、ハチミツの色、状態(固形、液状等)、香り、味は全て違います。草野さんは毎年春になると、花をもとめてミツバチたちとともに新潟県内を旅します。一番人気の「山桜」は次のシーズンまで品切れ状態だそうです。
草野さんのはちみつは純国産100%。現在、国内に流通しているはちみつは大半が輸入に頼っており、純国産のはちみつは全体の7%程度と言われています。ちなみに、国内のはちみつは大半が加熱処理が施されています。これは、はちみつをやわらかくして瓶に入れやすくしたり、水分を飛ばして甘さを濃くしたりできる代わりに本来の栄養分(ビタミン・ミネラル・酵素など)が失われ、香りも損なってしまうという大きなデメリットがあります。そのため、草野さんのはちみつは一貫して非加熱処理にこだわっています。そして、花の名所からミツバチだけが知る穴場まで、様々な土地から花を集めるため、毎年各地を旅しているそうです。南北に長い新潟県は、日本海に面した海岸部、地平線まで続く広大な平野、深く険しい山々など、多様な地形を持つ土地。また、四季のコントラストがはっきりとしていることから、さまざまな植物が自生しています。花や採蜜地で異なる味や香りをそのまま楽しめるのも、草野さんのはちみつならではです。
明確な使命感を持ち、自然を感じ、ミツバチに寄り添い生きる・・・みつばちのことを熱く、そして楽しそうに語る草野さんの姿はとても眩しく、仕事に誇りをもって生きるその姿は誰の目から見てもかっこいいと思える存在です。なんと、彼のウェブサイトを見て、北海道から15歳の少年が一人で草野さんに会いに来たということがあったそうです。まさに、最高の地元ライフを生み出す地域のエンジンたる人だと感じました。
そんな草野さんのプロダクトの中に、ミツロウ(蜜蠟)がありました。「建築用に販売されたりしないのですか?」と聞くと、「実はこれからどう生かしていくか慎重に考えているところなんです。」という答えが返ってきました。新潟で育てたミツバチが生み出す新潟産のミツロウ。地元でつくられた木の家にぜひ生かしてみたいと思えるアイテムでした。ミツロウに限らず、こんな素晴らしい夢を持つ若き実業家と一緒にお仕事ができる日が来ればと素直に思います。
今回の視察では、こうした最高の地元ライフを生み出す眩しい人たちとたくさん出会うことができました。このブログで、また少しずつご紹介できればと考えています。
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金沢から視察に
March 4, 2017
昨日は、はるばる金沢の地より、トラスト住建株式会社の出倉社長をはじめ4名のスタッフの皆様が塩屋新田の家に視察にお見えになりました。弊社のウェブサイトを偶然見つけ、デザイン性と温熱性能への取り組みに非常に魅力感じてご連絡をいただきました。
冒頭、出倉社長から、「様々な住宅に取り組んできたが、自信をもってお客様にお勧めできる1つのコンセプトに絞ったブランドの展開を考えたいと考えていたところ、キノイエのウェブサイトを拝見し、これは売れる!と確信した。私たちもこういう家づくりをしたい。」という大変うれしい評価をいただきました。出倉社長の人柄のよさと家づくりに対する強い思いがひしひしと伝わってきました。
キノイエのブランドの正式スタートは昨年6月。生後1年に満たないまだまだ未成熟のブランドながら、県内外の業界のプロフェッショナル工務店の皆様に注目していただけることは本当にうれしいことで、私たちスタッフにとっても大きな励みとなります。
トラスト住建スタッフの皆様からは、キノイエの床下エアコン、全館熱交換換気システム、フェノールフォーム+真壁工法のプレウォール、気密性高精度と数値、サッシ性能、その他住宅性能に関わるテクニカルな詳細について細かく質問が飛び交い、さらに「小さくつくって大きく暮らす」キノイエの設計思想とデザイン性についても弊社スタッフとの間で非常に深い話し合いが行われました。
トラスト住建様の設計を統括する専務取締役・一級建築士の中村様からは、「伺う前は「1時間程度かなぁ」と思っていたのですが、気がつけば3時30分!!!(滞在時間2時間30分)本当にありがとうございました。私にとっては大変有意義な時間であり活力を頂きました。一番はトップのお話しが聞けたこと、そしてスタッフ様の生の声が聞けたこと。「キノイエ」をスタートした勇気ある行動とブログの取り組みに脱帽でした。私共も早々に社員の意思疎通を図り、1歩(半歩でも)進めたいと思います。」という、これまたうれしいメールが視察後に届きました。
トラスト住建スタッフの皆様のお話を伺っていると、皆さん本当に家づくりが大好き!探求心が強く、そして素直に学ぼうという姿勢から、お一人おひとりの真摯な人柄、温かい人間性がにじみ出ていました。まさに地域に必要とされる工務店を地でいく魅力的な集団。私たちの方がたくさんのことを学ばせていただきました。
トラスト住建様、この度は本当にありがとうございました。今後の展開がとても楽しみです。次回は、私たちが金沢へ学びにお邪魔したいと思います。
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「色褪せる」ほどに魅力的
February 28, 2017
日本の多くの歴史的建築物で昔から使用され続け、今なお建築家や感性の高い工務店の間でも一定の根強い支持を受けている外壁材の一つに、(木)板張り外壁材があります。
北前船の寄港地として栄えた岩瀬(富山)の歴史的まちなみ
木材は耐久性が弱いのではないかと誤解を受けがちですが、実は腐りにくく、高い耐久性を兼ね備えている素材が木です。四季の気候の変化がはっきりとしている日本にいちばん相性のいい素材といっても間違いではないと思います。断熱性も高く、調湿性に優れている木は、その粘り強さによって地震に対する強さにも定評があります。
その証拠に、板張りの外壁は、防腐処理などをきちんと行えば、激しい寒暖の変化と高い湿気など、厳しい環境の中でも長期間にわたり素材の性質を保つことが可能で、定期的にメンテナンスをこまめに行いさえすれば、その耐久年数は50年続くともいわれています。
富田林寺内町
もちろん、価格的な魅力もあります。材種にもよりますが、板張り外壁1枚の価格は、一般的に使われているサイディング外壁や塗り壁と比べ、半額以下に抑えることが可能です。
しかし、なんといっても板張り外壁の最大の魅力は、「色褪せるほどに魅力が増す」という点です。日本では昔から家の外装に国産の杉やヒノキ、松などが使用されてきました。その建築時期や土地土地の環境の違い、年月の経過と共にその時々で様々な表情を見せ、次第に色合いが深まっていく性質は天然素材ならではのもので、いかなる人工物にも真似のできない独特の味わいがあります。
京都 二寧坂
天然素材の場合、経年変化=単なる「劣化」ではありません。この魅力に気付いた方は、キノイエの設計思想に大いに共感していただけるのではないかと思っています。
キノイエでは、手の届く範囲の高さ(足場が不要な高さ)にのみ板張りを採用
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じっくり学ぶ大切さ
February 26, 2017
週末のモデルハウス「塩屋新田の家」には、ご予約のお客様や、ふらっとご来場いただくお客様で、終日とても充実した時間が流れています。ずっと以前から気にしていただいて、そろそろ本格的に家づくりを考えはじめようと、初めてモデルハウスに足を運んでいただく方も多く、中には、キノイエの発表以前からカネタ建設のことを注目していただいていたお客様もいらっしゃったりします。
ご来場いただく皆様は、お一家族ごとに家づくりでお知りになりたい情報、密かに不安に感じているポイントなどが少しずつ違ってきます。ですので、キノイエで「暮らしの勉強会」と称してご用意している各種セミナー(「エコで健康な家づくり。」、「木の家づくりコンセプト」、「得する住宅ローンの選び方」、「暮らし方から考える土地相談会」等)の内容もお客様のお悩みポイントに合わせて、少しずつカスタマイズしながら丁寧にご説明させていただいています。
1つのセミナーは、30分~1時間程度の内容ですが、お客様も真剣に耳を傾けていただき、時にはたくさんの質問も飛び交いますので、気が付けば2時間があっという間という方も少なくありません。でも、この2時間という時間は、今後20~30年の住まいを決める上で、絶対に損しない価値ある時間だと私たちは確信しています。
私たちがセミナーでお伝えしていること、それは、単純な‟お得情報”ではありません。展示場に足を運び、営業マンの話を聞くと、その多くは「家は今が建て時(遅れてはいけない)」、「融資は○○万円まで大丈夫=○○万円の家まで建てることができる」、「当社の家は高気密高断熱で耐震等級云々の丈夫な家で・・・」という情報が嫌でも耳に入ってきます。もちろん、こうした情報自体、とても必要な情報ではありますが、それ以上にもっと大切なことがあります。それは、「30年後も後悔しない家づくりの‟考え方”をいかにして自分の懐に落とし込むことができるか?」ということです。
一生の家を決める上で、情報収集は大切なことですが、反対に住宅会社から舞い込んでくる大量の情報にお客様の頭の中も過熱し、その本質を見失いがちになります。本来、住宅会社・工務店は、その見失いがちな家づくりの本質、‟考え方”について、納得と理解が得られるよう、丁寧に説明する責務があります。私たちの行う「暮らしの勉強会」では、特にこうした部分に力を入れています。
実際、地元に暮らす工務店ならではの先人の暮らしの知恵(高性能デザイン住宅も建てる地域を間違えると失敗する)、住宅業界・不動産業界が話したがらない不都合な情報、家を持つ本来の目的とつい選んでしまう住宅のミスマッチ、20代・30代では気づきにくい30年後の住まいの価値観等、私たちのセミナーでお話しする内容があまり他では聞かない(他社が触れない)内容のためか、お客様からはとても新鮮に感じていただけるようで、自然にお客様から様々な質問が飛び出し、より深い話に進んでいくために、時の経つのが早く感じるようになっているようです。「本当に聞いてよかった!」と喜んでいただけるお客様が多いことは、私たちにとってもこの上ない喜びであり、家づくりの本分を全うしているという充実感があります。
繰り返しになりますが、家づくりの検討期間は、今後20~30年間の暮らし方を決める、一生でいちばん重要な勉強期間。焦りは禁物です。最初は少し面倒に感じるかもしれませんが、ほんの数日、数時間でもこうした学びの時間に使われることを私たちはお勧めします。
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