かかわり合う差別のない暮らしへ
March 31, 2019
弊社で施工を担当させていただきましたグループホーム『ホームつくし糸魚川』の竣工式に出席させていただきました。
同施設は、長年上越地域の精神医療と福祉の問題に取り組んでこられた社会福祉法人上越つくしの里医療福祉会(川室理事長)が運営する居住系の障がい福祉サービス事業所になります。
障害者雇用促進法改正、障害者差別解消法の制定等、日本の障がい者を取り巻く法律や制度改正は進んでいますが、日常生活における差別解消や地域一体となった自立支援に向けての取り組みにはまだまだたくさんの課題を抱えているというのが現状です。
同法人の理念は、「一人ひとりとのかかわり合いを大切に 誰もが暮らしやすい地域づくりを共に」とあります。まずは地域で暮らす私たち一人ひとりが、障がい者の皆さんをよく理解し、暮らしの中で受け入れる環境をつくることが何よりも大切であると川室理事長は強調されています。
就労移行支援を目的とした施設「好望こまくさ」でグループホーム入居者の皆さんがつくったクッキー
完成した建物も地域との人とのかかわり合い、そして入居者の皆さんが自立した一人の社会人として受け入れられることを意識し、グループホームでありながら地域に溶け込む一般住宅のようなデザインになっています。
竣工式後は、施設の入居者の皆さんと一緒に茶話会を開催。機能的で居心地のよい空間での新しい生活に期待を膨らませる入居者の皆さん一人ひとりの笑顔がとても印象的でした。
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ボクたちの家づくり②
January 14, 2019
前回の続きです。小学校の先生をされているオーナー様からのオファーで、創造活動(子どもたちの家づくり)の授業に私たちカネタ建設のスタッフが実際に参加する日がやってきました。
舞台は上越教育大学附属小学校様。支店長の杉ノ上と施工管理課の本山がお邪魔させていただきました。
私たちからの事前のアドバイスを基に、実際に生徒さんたちがつくったそれぞれの家には、様々な創意工夫が施されてありました。
「床が冷たくなるよってアドバスもらったから断熱材を敷いたんだ!」
「ここ雨漏りするんだ、どうしたらいい?」
「うちは2階もあるんだよ、見て!」
「この木の座布団は杉ノ上さん用に創ったんだよ」
授業開始早々、生徒さんたちからの嬉しい言葉攻めに遭いました。
生徒さんたちは、自分たちが暮らす上越地域の寒さを防ぐにはどうしたらよいかを真剣に考え、余った廃材、段ボールなど断熱材に使ってみたり、なんとシールを使って気密施工まで試みるなど、限られた条件の中で様々な創意工夫を凝らしていました。
また、自分たちが心地よく過ごせるように収納棚をつくったり、窓をとってカーテンをつけたり、かわいく絵を描いたり・・・プロ顔負けの創造力と技術力です。子どもたちの独創性には、学ぶべきところがたくさんあります。
ちなみに、この創造活動、3学期にはできあがった家を使って、みんなで宿泊体験を予定しているのだそうです。宿泊体験の感想が楽しみです。
この創造活動の授業のお手伝いを通して、あらためてものづくりの大切さと、暮らしを考える発想の豊かさを生徒さんから逆に教わりました。
上越教育大学附属小学校の生徒の皆さん、そしてお声がけいただきました先生、本当にありがとうございました。
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ボクたちの家づくり①
January 12, 2019
昨年暮れのこと、小学校の先生をされているオーナー様から、「「創造活動」という授業の一環で生徒たちと一緒に家づくりをしているのですが、ぜひカネタ建設さんに、家づくりのプロとして生徒たちに直接アドバイスしてほしい」という大変嬉しいオファーをいただきました。
上越教育大学附属小学校様が行っているこの授業は、実際に学校の敷地内に生徒さんたちが考えた家を、実際にベニヤ板や角材、その他材料を利用し、手づくりで自分たちの家をつくるというもの。とても夢のある授業です。こんな素晴らしい取り組みを授業の一環として取り入れられている学校の考え方に心から敬意を表したいと思います。
オファーをいただいた季節は冬。家づくりにおいては、雨風を防ぎ、寒さから身を守るためのに必要なことは何か?等、生徒さんたちの抱える課題も実に本格的。そこで、まずは生徒さんたちから設計図と質問を事前にいただいた上で、後日支店長の杉ノ上が学校に訪問し、まずは担任の先生に1棟1棟にアドバイス。その模様を撮影したビデオを生徒さんたちに観ていただく形式で伝えていただきました。
生徒さんたちは、杉ノ上が丁寧に説明するビデオ内容を真剣に観ながら、当初自分たちで考えいた家づくりのアイディアに更に改善を加えていってくれたそうです。
そして後日、小雪舞う中、施工管理課の本山と一緒に創造活動の授業に参加してきました。
はたして、生徒さんたちの家づくりの成果はいかに? この続きは、次回のブログにてご紹介したいと思います。
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嬉しいサプライズ
November 27, 2018
本日は、上越市内でお引渡し式がありました。
実はそこで、とても嬉しいサプライスが。
なんと、お施主様から私たちカネタ建設上越支店のスタッフに向けて、感謝状をいただきました。これには、上越支店のスタッフも思わず涙。同席した代表猪又にとっても、お施主様ご家族と支店メンバーみんなとの良い関係が伝わってくる本当に嬉しい瞬間です。
感謝状は、なんと書道師範の資格を持つお施主様直筆。早速、上越支店に飾らせていただきました。
いつお会いしてもとても仲のよいお施主様。親子二世帯で暮らす新しい住まいで、たくさんの思い出を紡いでいってほしいと思います。本当にありがとうございました。
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ご近所とのつながり~最初の一歩
November 8, 2018
先日、糸魚川市内にて上棟式がありました。
カネタ建設では、お施主様との合意の上で、上棟時に餅まきを比較的数多く行います。この日もご近所さんに大勢お集まりいただきました。
上棟式での餅まきの由来は「厄災払い」から始まっています。昔は、家を建てることは大きな厄災を招くという考えがあり、その厄災を避けるための儀式として、餅や小銭をまく「散餅銭の儀」によって他人に厄災を持ち帰ってもらうという意味があったといわれています。
また、そもそも家を建てる作業は、その地域の共同体による助け合いによって成り立っていました。家を建てることはその家族に富があるということを象徴しており、その富を共同体で分け与えることで、その共同体の中での人間関係をより円滑にする目的もあったといわれています。
上棟式・餅まきにはそれなりの時間と労力、ある程度の費用も伴うことから、ひと昔前と比べて餅まきを省略するケースも増えてきています。ですが、近隣、地域との人間関係が希薄になりつつある時代背景を考えた時、この儀式のもつ意義はむしろ大きくなっているのではないかとも思えます。
特に新たな土地で家を建てるご家族にとっては、この上棟餅まきの儀式が、ご近所とのつながりの最初の一歩になるかもしれません。笑顔で始まるご近所との関係。この日集まった近隣の皆さんとお施主様の笑顔から、そんなことを強く感じた一日でした。
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上越支店お客様感謝会
October 24, 2018
カネタ建設のブログでもご紹介させていただきましたが、今月初旬に上越支店のお客様(オーナーご家族様)をお招きして、第5回上越支店お客様感謝会を開催させていただきました。
今年は趣向を変えて、一次会は、豪華優勝賞品の「ディズニーリゾート」ファミリーチケットを賭けた「家族対抗ボウリング大会」を開催。弊社スタッフを合わせ総勢50名を超える参加者の皆さんが上越レジャーランボウル様に集結し、楽しくも白熱した対抗戦が繰り広げられました。
親子混ざっての好プレー珍プレー、会場は終始笑いと歓声に包まれていました。
ボウリングで盛り上がった後は、会場をトラットリア・ラ・ペントラッチャ様に移し、美味しいイタリアンを囲んでのランチ会。お客様同士も和気あいあいと会話が弾みました。
私たちスタッフにとっても、日頃の疲れを忘れてしまうほど楽しい一日でした。ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。
また来年も楽しい企画を考えていきたいと思います。
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自然と都市のハイブリッド空間
October 22, 2018
上刈の家は、糸魚川市の中心部に比較的近い場所に立地していますが、周辺にはまだたくさんの田が残っており、遠くの山並みと、近くの工場、そしてすぐそばを走るローカル線のコントラストがなんともいえない独特の風情を生み出しているロケーション。ここに有機的な存在感のある木の家が建てられたことに、とても深い意味を感じます。
朝夕に走るローカル線は、ほとんどが1~2両。毎日の時報代わりに暮らしのリズムを刻んでくれます。通勤・通学などで毎日ここを通る乗客のみなさんにとって、山々の景色と共にこのキノイエの存在もまた、車窓の風景の一部になっているはずです。
リビングから眺める、私たちのまちの経済を支える地元のセメント工場と田園、そして山々の景色。住まいの各部屋で見え方も様々。
始めてみる人にとっては、もしかすると最初は少しシュールに感じる景色かもしれません。しかし、いずれこの景色は毎日の生活の中に溶け込んでいきます。
大自然に囲まれた1軒家の暮らしもあこがれますが、まちの暮らしにもまた違った良さがあります。上刈の家は、自然と都市のハイブリッド空間に立地。季節の移ろいと人やまちの息づかいを感じられる、ちょっと贅沢なロケーションでもあるのです。
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涙・・・の続き
September 21, 2018
先日の「上刈の家」お引渡しの様子の続きです。
涙・・・の後には、やはり笑顔がついてきます。
この写真は私たちにとって何よりの報酬であり、最高の宝物。10年後、20年後、30年後・・・と、またこうして笑顔の集合写真を撮れたら最高です。
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多羅葉に込められたメッセージ
September 7, 2018
明日から2日間完成見学会が開催されます「上刈の家」。今回は玄関アプローチに植えられたシンボルツリーについて少し解説します。
今回選ばれた樹種は「多羅葉(たらよう)」の木です。多羅葉は本州中部以西の山地を原産地とし、5月頃に小花が咲き、秋には赤く色づいた実が生る常緑樹。最大の特徴は、葉の裏面を細くて硬い棒などで傷付けると、しばらくして傷付いた部分だけが黒く残るという性質があること。つまり、文字が書ける葉で、戦国時代にはこの性質を利用して情報のやり取りをしたことが伝えられています。「葉に書く」と書いてハガキなのはそのためで、別名「ハガキノキ」と呼ばれており、郵便局のシンボルツリーでもあります。ちなみに、「多羅葉(たらよう)」の名前の語源は、インドで経文を書くのに使われたヤシ科の「多羅樹(たらじゅ)」に例えられたことからそう呼ばれるようになったようです。
多羅葉以外の葉も含め、現代でも定形外郵便としてハガキに利用できます。
この住まいのイメージにぴったりな樹種は何か・・・設計段階でいくつもの候補を検討している間、北西配置に適した常緑樹である多羅葉の木が私たちの中では有力候補の一つでした。そんな中、ふとお施主様のご両親の話題になり、実は、ご主人様の亡きお父様は郵便局員でいらっしゃったという話に。ご縁を感じる不思議な偶然ですが、私たちの思いと、お施主様の「父親の面影を何か一つ取り入れたい」という思いが合致し、晴れてこの多羅葉の木が選ばれました。
手前:五色どくだみ/奥:アカンサス
なお、多羅葉の木の足元には、耐寒性、耐暑性ともに優れており、放任でもよく育つ「五色どくだみ」を植えました。しばらくすると足元が五色どくだみの葉で埋め尽くされます。ポイントは色のコントラスト。そもそも「多羅葉」の葉の鮮やかな濃緑が非常に大きな存在感を表しているので、足元はバランスをとってややトーンを柔らかくするため、色の相性の良い五色どくだみが選ばれています。また、そこに濃緑色で光沢のある大きな葉が特徴の「アカンサス」をほんの少しアクセントで配置してあります。葉が育てば、とても表情豊かな玄関アプローチになることでしょう。
アカンサス
玄関先にもそれぞれのストーリーがある家づくり。キノイエでは、お一人おひとりにとっての「最高の地元ライフ」を創造する家づくりパートナーでありたいと思っています。
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地元の草木で彩る天井画
July 23, 2018
ご縁があり、私たちカネタ建設では現在、糸魚川市田伏地区にある曹洞宗の寺院、大雲寺様の霊雲堂改修工事を施工させていただいております。
ここでは、昨年春より霊雲堂の天井を色彩画で飾る事業が進められておりましたが、この度その天井画48枚が完成。天井取付け前の貴重な機会に間近でその天井画を鑑賞できる完成展示会が行われました。
この鮮やかで美しい見事な天井画の作者は、糸魚川市能生柵口にある西運寺ご住職の奥様、楠 愛 様。ご結婚されるまでは、京都、奈良などで寺院の建材やふすま絵などの文化財修復に携わっておられました。
リンドウ/フクジュソウ
ツバキ/アサガオ
ヒガンバナ/ヒマワリ
ホタルブクロ/ウメ
日本美術の源流ともいえる仏教美術の不文律を押えつつ、現代アート的な独特の視点と繊細なタッチで描かれている彼女の作風は、見る人に様々な印象を与えてくれます。インスタ映えもする彼女の素晴らしい作品の数々に思わずため息が出てしまいました。
また、この48の草木は全て地元糸魚川市に自生する植物ばかりを集めています。まさに地元に根付き、地元を映し出す寺院。訪れた人々に心の静寂を与えてくれると共に、この地域の美しさにあらためて気づかせてくれる霊雲堂。完成が今から楽しみです。
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