米山を望む家
April 7, 2019
キノイエでは、現在上越市内、糸魚川市内で数件同時進行でプランが計画中ですが、本日はそのうちの一つ「米山を望む家(仮称)」についてご紹介したいと思います。
下の写真は、計画地から見える風景です。
ご覧の通り、この住まいは、四季折々の米山の表情と、眼前の桜堤、そして眼下に広がる水田の稲穂の成長を楽しむことができる最高のロケーションに建設予定。お施主様と私たちとの間で交わされたミッションは、「住まいがこの風景に溶け込む」ことです。けっして建物だけが主張するのではなく、この地元の素晴らしい風景と共生し、自然体で暮らせることが、この住まい計画の大きなミッションなのです。
そこで、プランにあたり、キノイエの設計アドバイザーであり、現代町家の提唱者である建築家の趙海光(ちょう・うみひこ)先生にもご協力いただき、弊社の建築スタッフと共にこの米山の風景をいかに取り込んでいくのかを細かくキャッチボール。その結果、道路に面した母屋と、米山を望む下屋部分を分け、建物を45度に振るという現代町家の手法を取り入れることになりました。
現代町家の手法「振る」の例
斜めに振った建物の外観イメージも非常に美しいです。
お施主様の大切なプランですので、今はまだチラ見せ程度に・・・大変申し訳ありませんが、プランが決定し、正式に着工が確定しましたら、あらためてこちらでご紹介したいと思いますので、今しばらくお待ちください。
どうぞお楽しみに。
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品質向上勉強会
March 2, 2019
先日は、上越支店の主催による品質向上勉強会が開催されました。
これは、上越エリアの協力企業の皆さんが集まり、住宅業界にまつわる最新の情報を共有し、現場の技術、安全衛生の品質向上を目指そうというもので、今年で3回目を迎えました。
今回は、外部講師による法改正情報や現場の留意点、そしてお引き渡し後のお施主様アンケート結果の共有などを行いました。なるべく生きた情報を用いて、みんなでベクトルを合わせることに主眼を置いています。
座学でしっかり頭に汗をかいた後は、参加者みんなで恒例の懇親会。ここでの飲みニケーションはとても重要。お互いの本音をぶつけ合うことで、より血の通った現場づくりが実現します。
こうした取り組みは、とても地味である意味手間のかかる活動です。しかし、時々報道される性能偽装の問題は、こうした取り組みを軽視し、何が正しいのか?という判断基準を見失ってしまうことから始まっていると考えます。私たちは愚直に勉強会を継続することで、チームのベクトルを合わせ、お客様にとって本当に信頼される現場づくりを目指していきたいと考えています。
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凡事徹底~すき間のない家
February 19, 2019
石井啓一国土交通相は19日の閣議後記者会見で、連日報道されています賃貸アパート大手企業の施工不良について、173の自治体が1895棟(1月末時点)を建築基準法違反と認定したと明らかにしました。今後、再発防止のための有識者検討委員会を近く設置する方針も示したようですが、被害者となってしまわれた全国大勢のオーナー様、そして最大1万4000人超の入居者様が転居を迫られる事態となっている報道を見るに、同じ住宅を扱う企業として本当にやるせない気持ちです。
本来であれば業界をリードするべき有名大手企業から次々にこうした不正が発覚するという状況は、業界全体の信用を大きく失墜させることにつながり、絶対にあってはならないことです。住宅の供給競争の副作用が「性能度外視」となっている状況に、私たちは絶対に巻き込まれないという意志を強くしたところです。
さて、上記の事件は、防火性能にまつわる重大な違反になりますが、戸建て住宅において性能が省略されやすい項目の一つに「すき間」の大きさがあります。このブログでも再三登場する内容ですが、住宅の隙間の大きさを示す「隙間相当面積(C値)」は、本来、設計上の住宅の断熱性能が正常に機能するか否かを大きく左右する重要な指標。設計数値では表すことができない性能値であり、実測定しなければ担保できない性能値になります。にもかかわらず、2013年に改正された省エネルギー基準でなぜかこの項目が突如除外されています。「断熱性能は設計上で表示できるけど、すき間については表示義務化されていないからどうにでもできる」という悪意ある業者が表れたとしても、それを防ぐことはできないのが現在の法律なのです。
そこで、弊社は、計測を自社基準で全棟義務化しています。
例えば、こちらは昨年12月、上越市内で建築中の住宅について気密測定試験を行った時のものです。
3回計測した数値をそのままお見せします。
隙間相当面積(C値)数値の算出方法は、少し難しいですが、こうです。
C値 = 家全体の隙間の合計(3回測定試験の中間値) 28㎠ ÷ 延床面積 119.785㎡ = 0.23375・・・ ≒ 0.3㎠/㎡ という結果です(ほぼC値=0.2㎠/㎡)
C値=0.3㎠/㎡、つまり、仮に40坪の住まいであれば、家全体でなんと名刺の7割程度のサイズのすき間しかないということになります。
ちなみに、弊社はC値=0.5㎠/㎡以下にならなければ、次工程に進まないということを社内基準として徹底しています。法律で義務化されていない数値であっても、住宅の省エネ性能そのものに直接影響を及ぼすものであれば、しっかりと実測してお客様に安心していただくということが大事であると考えています。
少し専門的な内容になりますが、ご興味をお持ちの方は、ぜひ過去のブログ内容にも目を通していただければ幸いです。
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「最高の地元ライフ」をプランする
February 9, 2019
現在、キノイエのプランがいくつか進んでいますが、本日はその中から一つエピソードをご紹介します。
お客様との最初の出会いは、以前に行われたキノイエの完成見学会。地元工務店での家づくりを考えていると、最初は奥様お一人でご来場。ご覧いただいたキノイエの雰囲気がとても好きだということで、後日ご主人様と一緒にモデルハウスにご来場いただきました。
ご計画地は、ご主人様のご実家がある古くからの長屋が並ぶまち。いろいろとお話を伺っていくうちに、まちなみに合う飽きのこないデザイン、庭との一体感、自然素材を使って丁寧に暮らすキノイエの暮らし方がとてもしっくりするという結論に。深い共感をいただき、プランがスタートしました。
ちなみに、後日、お主人様のお父様からは、「どうしてもキノイエで建てたい」というお嫁さんの話を聞いて、キノイエを提供するカネタ建設という会社がどんな会社なのかとても気になっていたと打ち明けていただきました。お話を伺っていると、お父様の職場のお知り合いの方に弊社のお施主様が。少しご安心いただけた様子でした。また、キノイエのコンセプトが世代を越えて愛される住まいであることをご両親にも丁寧にご理解いただきながら、プランを進めていきたいと考えています。
奥様のご希望をとても尊重されているご主人様、実はお爺様の住まわれていたご実家にご自身も幼い頃に暮らしていた記憶があり、「いつかはここに戻って来たかった」と話して下さいました。幼少の頃の様々な思い出が、暮らし方に様々な影響を与えています。
前面道路は夏になると山車が通るにぎやかな通りになります。ご家族とまちの歴史が息づくまちでの新築計画、「最高の地元ライフ」というコンセプトがとてもしっくりする家づくりになると感じました。
ファーストプランから暮らしのイメージがどのように膨らむのか・・・続きはまた後日。
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建築家にとっての喜び
January 27, 2019
ぼくのつくった家は、10年ぐらいたってから喜んでくれるのです。
それはぼくが家を流動的にとらえているからじゃないかとおもうのです。
欲しいのは光であって、器具じゃない。
昔の下町では、隣の人がこうやったから、自分の家もこうやろうっていう気持ちがあったんだよ、そういうエチケットが。
建築家として、もっともうれしいときは、建築ができ、そこへ人が入って、そこでいい生活がおこなわれているのを見ることである。
日暮れどき、一軒の家の前を通ったとき、家の中に明るい灯がついて、一家の楽しそうな生活が感じられるとしたら、それが建築家にとっては、もっともうれしいときなのではあるまいか。
これは、日本の木造住宅とモダニズムの融合を図った建築家として知られる巨匠 吉村順三(1908-1997)氏の言葉です。様々なデザインと工法、そして性能基準があまた情報として氾濫する中、住まいづくりの原点に立ち戻らせてくれる氏の言葉には、何十年経っても色褪せない原理原則、そしてものづくりに携わる職人としての誠実さ、人間味溢れるやさしい人柄を感じずにはいられません。
私たちキノイエの家づくりのフィロソフィとして大切にしている言葉でもあります。
ちなみに、吉村氏の言葉は、次のように続けています。
家をつくることによって、そこに新しい人生、新しい充実した生活がいとなまれるということ、商店ならば新しい繁栄が期待される、そういったものを、建築の上に芸術的に反映させるのが、私は設計の仕事だと思う。
つまり計算では出てこないような人間の生活とか、そこに住む人の心理というものを、寸法によって表わすのが、設計というものであって、設計が、単なる製図ではないということは、このことである。
人の心を感動させる建築とは、デザインの奇抜さ、斬新さではなく、考え抜かれた寸法から生まれた空間に宿るということを表していると思います。キノイエで標準化される様々な設計原則もこうしたエッセンスを意識しつつ、常に時代と人の暮らしの変化と本質に目を凝らし「これでよいかどうか」と自らに問いかけ、絶えず進化していきたいと思います。
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年末大掃除
December 28, 2018
先日、上越モデルハウス「塩屋新田の家」の大掃除を行いました。
キノイエに使われている無垢の杉フローリングには、オイル系の自然塗料の中でも、100%天然成分で構成される「キヌカ」という塗料を使用していますが、毎年年末の大掃除では、このキヌカの塗り直しをスタッフの手で行っています。キヌカは、浸透性の塗料で、表面に塗膜を作らないので木の呼吸を失わず、木の香り、質感と共に調湿作用を維持します。また、溶剤を使用していないので、塗装直後でも室内に臭いが残らないので、換気も不要というのが特徴です。(詳しくは、過去のブログ「無垢の床~表面処理の違い」をご参照ください)
モデルハウスとして今年も1年間がんばってくれた塩屋新田の家、様々な箇所の点検を念入りに行います。
そして、今回は24時間換気システムの外気取込口のフィルター交換を行いました。
人間が一生のうち摂取する空気の約57%は「室内の空気」です。その室内の空気環境をできるだけクリーンにしておくことが、健康な暮らしへの第一歩になります。現在の住まいは、24時間換気システムにより、外気を取り入れて室内に循環させる仕組みになっていますが、実は外気は、花粉、黄砂、ハウスダスト、カビ、排気ガス、VOC、ホコリ、ウイルス、PM2.5などの汚染物質が大量に含まれています。ですので、仮に、その外気を室内にそのまま取り込んでしまうと、室内にそれらの汚染物質が充満し、場合によっては蓄積されてしまいます。そこで、キノイエでは、PM2.5を98%除去して室内に空気を取り入れるフィルターを標準装備しています。
写真は、モデルハウスがオープンして約2年半が経過したフィルターです。
交換される新品のフィルターとの比較でご覧いただければ、外気をそのまま取り入れてしまうことのリスクがお分かりいただけるのではないかと思います。なお、キノイエの換気システムについては、こちらのブログ記事「窓を開ける?開けない?その前に」をご参照ください。
さて、弊社は、本日で年内の業務を終了し、一部の業務を除き、以下の通り、明日から年末年始の休業に入らせていただきます。
【カネタ建設 事務所(本社・上越支店)】
▶休業日:12/29(土)~1/4(金)
※1/5(土)は安全祈願祭&新年会の為11:00以降不在となります。1月7日(月)より通常営業致します。
【キノイエ 上越モデルハウス 塩屋新田の家】
▶休館日:12/19(水)~1/6(日)
1月7日(月)より通常営業致します。
今年1年間本当にありがとうございました。2019年も引き続きよろしくお願いいたします。
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まちに「ひらく」アプローチ
November 30, 2018
家づくりを考える上で、特に新築の際、どうしても建物本体に気を取られ、後まわしにされがちなのが、外構部分です。特に玄関アプローチはお客様を迎え入れる際に第一印象となるとても重要な部分になります。
玄関アプローチの考え方は様々。防犯・プライバシーという側面の「かくす」という役割がある一方、外観と並んでまちに対して「ひらく」部分でもあり、美しいまちなみを形成する重要な要素でもあります。また、家族が毎日通る場所。その家ならでは趣や個性を主張すべき場所でもあると思います。
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自然のテクスチャ
October 16, 2018
造り付けの棚にちょっとした遊び心を。
上刈の家の造り付け棚には、ちょっとしたオリジナル照明をセットしてあります。どんな照明かというと・・・
こちらの照明カバー、実は天然杉の板を薄くスライスしたものを使用しています。
埋め込み照明ですが、杉の柾目のテクスチャを通してやわらかい光が室内をほんのり照らします。ちなみに、杉の柾目は、中に入れたものの湿度を適度に逃がす性質があり、桶やおひつなどに使われます(反対に、板目は、液体を透さないため酒樽などに適しています)。この透過性をあえて「光」の道具に使ってみましたが、無機質な照明にはない、いい味を出しています。
キノイエの遊び心は、この他にもまだまだたくさん。こちらのブログでも少しずつご紹介していこうと思います。
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「地震に強い家」を正しく理解する
September 14, 2018
9月6日3時7分、最大震度7を観測した北海道胆振東部地震により被災された多くの皆様に対し、心よりお見舞い申し上げます。
あれから既に1週間以上が経過しました。昨日の13日現在でも、北海道内36か所の避難所に1,576人という多くの方が身を寄せている現実に本当に胸が痛くなります。
また、余震の不安もいまだに続いています。気象庁によると、余震とみられる地震は、13日午前9時までに238回、うち震度4が13回、震度3が26回発生しています。新たに判明した事実によりますと、厚真町とむかわ町で震度5弱を観測する地震が6日朝に発生していました。気象庁では「震度7程度の地震が発生する可能性は低くなったものの、震度5弱以上が起きる可能性は平常時の100倍を超えている。今後1週間程度は注意が必要」としています。
あらためて、地震の恐ろしさを再認識すると共に、皆様にとっても家づくりにおける「耐震性能」への関心が非常に高まっていることを実感しています。
そこで、あらためて私たちキノイエが過去にブログで「耐震」という部分に対して触れている代表的な記事を以下にピックアップしてみましたので、ぜひそれぞれのリンクをクリックしてお読みいただければと思います。少しでも皆様の家づくり、将来も安心できる暮らしのためにお役に立てたら幸いです。
①家の強さを「耐震等級」だけで判断するのは早計です…というお話
②キノイエの建物がどの程度地震に強いのか?を実大振動実験の結果からご説明
③「連続した地震に耐えうる丈夫でしなやかな構造体」とは?…様々な工法とその特徴を比較
④ジャンボジェット機でも採用されている「モノコックボディ」とは?
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一棟ずつ丁寧に正確に
September 5, 2018
先日「上刈の家」の完成時の隙間相当面積(C値)の測定を行いました。
前回のブログ記事でご紹介した通り、建築中のC値は、小数点第二位以下切り上げ値でC値=0.3㎠/㎡(0.22229㎠/㎡)でしたが、今回は玄関ドアやキッチンレンジフード、その他換気システム等の全貫通部分の施工処理完了後の検査となり、より実際のすき間の大きさが分かる重要な測定検査になります。
その結果はこのようになりました。
<1回目測定結果>
総隙間相当面積(αA) = 49㎠
<2回目測定結果>
総隙間相当面積(αA) = 58㎠
<3回目測定結果>
総隙間相当面積(αA) = 64㎠
まとめると、計3回の測定結果は以下のようになります。
総隙間相当面積(αA)
1回目:49㎠/㎡
2回目:58㎠/㎡
3回目:64㎠/㎡
C値は全3回の測定結果の中間値を採用することになりますので、計算結果は以下のようになります。
C値 = 家全体の隙間の合計 58㎠ ÷ 延床面積 143.955㎡ = 0.4029036851・・・㎠/㎡
よって、最終的な隙間相当面積(C値)は、0.4㎠/㎡ となりました。
中間測定結果が、C値=0.3㎠/㎡(0.22229㎠/㎡)でしたので、今回の性能数値は若干低下した結果となりましたが、これにはいくつかの明確な要因があります。その一つは玄関ドア。今回はプランコンセプトに基づき、「横引き」タイプの玄関ドアを採用しました。この「横引き」タイプのサッシは、その製品特性上、「開き戸」タイプのサッシに比べて気密性能が弱く、「横にスライドする」という動作によって物理的に完全密閉が難しい構造になっています。従って、中間測定時には設置されていなかった「横引き」タイプの玄関ドアを施工した後の数値の変化はある程度の想定内。ある意味正直な結果であるともいえます。またこの他にも、同時吸排式のレンジフード(吸気と排気を同時に一台のレンジフードで行う方式)を採用したことにより、ベンチレーター(一方的な排気による気圧低下を防ぐための自動開閉式の弁)が、減圧法による測定の値に影響を与えていることが考えられます。いずれも、施工そのものによる数値変化というより、建材・器具による影響であるといえます。
それにしても、今回のC値=0.4㎠/㎡という数値自体は、非常に優秀な値になります。この上刈の家に換算すると、その隙間の大きさは、名刺サイズよりわずか一回り大きいサイズしかないという結果になります。自画自賛のようですが、地域の中でもトップクラスの気密性能であることは間違いありません。
住宅会社がお客様にいちばんお見せしやすい断熱性能を表すUA値(外皮平均熱貫流率)は、設計上の数値で表現するすることが可能です。つまり、施工状態に関係なく、いい断熱材をたくさん使えば数値は良くなります。しかし、このC値(隙間相当面積)だけは、実測することでしか数値化することができません。つまり、一棟一棟丁寧に、かつ正確に測定することによってしかお客様にお示しすることができない生の性能値データなのです。この数字を正直に、丁寧かつ正確な測定手段を用いてお客様にご提示することの大切さを私たちはとても重く捉えています。
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