木の家の春
April 19, 2024
皆さんこんにちは、キノイエです。
すっかり暖かくなり、スタッドレスタイヤを変えると上越の長い冬もようやく終わった気がします。
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春は芽吹きの時期、塩屋新田の家もこれから庭の木々が元気になる時期です。
木々が元気になると鳥が遊びに来て庭で休んでいきます。こんな町の中にありながら、鳥が庭で遊ぶ姿を見れるはいいものですね!
居間のMソファーに腰かけているとついぼーっと外を眺めてしまうのですが、庭の木々を眺めながらゆっくりできるこの窓際は私の大好きな場所です。
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先日は庭の椿が綺麗に開きました。山茶花にも似ていて私もどちらかと一瞬迷いました。花の散り方にも見分ける方法があり、花びらが散りながら落ちるのはサザンカ。 花ごとボトッと落ちて、散らないのがツバキ。
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かつて武士はその散り方から縁起が悪いとツバキをを嫌ったものですが、新潟県ではユキツバキが県の木に指定されていますね。
枝が細くしなやかで雪の重みにたえ、雪の中でも緑を見せる生命力を持ち春には深紅の花を咲かせることから、県民性を象徴している雪国に春を告げる花として親しまれています。
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余談ですが、定食につきもののお漬物など切り物の枚数が二切れが多いのも武士が縁起を気にする所からきたそう。理由は「一切れは、人切れ 三切れは、身切れで縁起が悪い。」地域によって様々なようですが、小さい頃に父から聞き今でも定食屋さんでは漬物の枚数に目が行きがちです。
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さて、話を戻しまして・・・塩屋新田の庭の木が植えられたのは2016年の9月。
2016年9月の庭 当時のブログ 庭づくりの重要性
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2023年8月の庭
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時折、剪定を行いますが丸7年ともなると木々も大きく成長します。
前回のブログ(ブログ:キノイエに暮らしてみて)でオーナー様が庭やウッドデッキでソトと繋がる暮らしを楽しむ様子を紹介しましたが、やはり緑のある暮らしはいいものです。
町の中にありながら、限りなく自然との調和を楽しみ、暮らしの豊かさを存分に味わう事のできる木の家。フルオープンで外や庭に繋がる大きな窓は本当に心地がいい。
もう少しすると芝も元気になって青々とするのが今からとても楽しみです。
キノイエに暮らしてみて
April 12, 2024
こんにちは、キノイエです。
辺りでは桜の便りも聞かれる頃となり、モデルハウスの長寿桜も寒い冬を越えやっと新芽が出てきました。
春になり、先日一冬越えた春日野の家のオーナー様に暮らしてみた感想をお聞きしました。
今日は家づくりを考え始めたきっかけも合わせてご紹介します。
春日野の家 はまちなかにある敷地面積が53.60坪、延べ床面積が26.04坪の小さな木の家です。
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家づくりを考え始めたきっかけ
いつかは家を建てたいと考えていたオーナー様。ちょうど第一子出産後見学会に参加いただき、様々なラインアップがある中で2回目の見学でキノイエのモデルハウスを見て、優しく柔らかいしつらえを気に入り、初めての家づくり教室に参加くださいました。家づくり教室を通し、家は性能や質をいいものにした方がいいんだなと感じられ、憧れのような感覚から「キノイエにしよう」と意識が変わり家づくりをが始まりました。
家づくり教室はこちら はじめての家づくり教室
実際に暮らしてみて
「ただいま」の瞬間から暖かい事が幸せです。キノイエのメリットかもしれないけど、外の気温がわかりません(笑)家の中が暖かいので外に出て今日はこんなに寒かったのかと気温差にびっくりする事もありました。子供も楽しそうに暮らしています。箱パントリーの回遊動線を走り回ったり、お手伝いをたくさんしてくれるようになりました。季節ごとに楽しめることも増え、暖かい時期はウッドデッキでご飯を楽しんだり、庭いじりや雪遊びなど家族の時間を楽しめています。
施工事例 春日野の家
関連動画 room tour
ただいまと帰ってきた時にほっとできる家がいいと話していたオーナー様。
また、楽しいお話を聞けるのを楽しみにしています。
地元ライフを楽しむ
December 22, 2023
こんにちは、キノイエです
各地に雪も降り始め、新潟にも本格的な冬がいよいよやってまいりました。
師走のこの時期、オーナー様のお宅に1年の感謝を込めご挨拶に行くのですが、久しぶりにお会いすると暮らしの様子、お子様の成長など色々なお話を聞く時間にもなり、あたたかな気持ちになります。
先日「頸城の家」に行った時、お子様の成長に伴いフリースペースを個室にしたいとの相談が。
いつか仕切るときが来たらと、新築時にはお話していた時があっという間に訪れました。
久しぶりに大きな窓から目の前に広がる雪景色と米山を眺め、建築談議に花が咲きました。
「景色はごちそう」
本当にその言葉の通り、時間も忘れすっかり長居をしてしまいました。
来年は稲作にも挑戦されるというオーナー様、今からとても楽しみです。
実は、頸城区は私の故郷でもあります。
場所にもよりますが、妙高山と米山が望め田園風景が広がり、自然豊かでありながらもアクセスも良く買い物にも便利な場所です。
今の時期には、田んぼで白鳥の姿が良く見られます。
オーナー様よりいただいた春の写真
オーナー様よりいただいた軒下で遊ぶお子様の写真
オーナー様が縁あって選ばれた場所にて「最高の地元ライフ」を楽しんでらっしゃいました。
住宅街でも、自然豊かな場所でも心豊かに暮らせる家。
これからも皆様の暮らしのお手伝いが出来ればと感じた日でした。
建築実例 「頸城の家」
関連ブログ ベースとゲヤで考える、「振る」
オーナーインタビュー 「kinoie 頸城の家」
庭のある家と、その暮らし
August 26, 2022
今年の夏、モデルハウス塩屋新田の家に行った際「庭で生まれた命」を見つけました。
家の前にはお客様を出迎える前庭があります。
常緑樹をメインに長寿桜・マユミ・アカシデ・モミジが植えられており、道行く人も季節を楽しめる庭となっています。
モデルハウスのある上越市塩屋新田は住宅街にあります。
現代の住まいは、高度成長期から四季の寒暖の変化から逃れるように、進化した機械設備と合成建材を好んで追い求めてきました。
やがて住まいは、外に開くことを忘れ、いつしか私たちの暮らし方までもが、小さな箱の内側に籠るような姿に変貌していったように思います。
キノイエでは、土間や軒下、フルオープンで外や庭につながる大きな窓等、今どきの家がなくした暮らしの場所があえて作られています。
写真:入居後4年の西本町の家
写真:入居後3年の頸城の家
そこには、家のナカとソト、家と町の風景をつなぐ暮らしの場がたくさん用意されています。
住まいで感じる暮らしの豊かさとはどのようなもでしょうか?
表面的な性能や見た目のデザインを良くしただけでは得られない心の豊かさや、窓際で過ごす気持ちよさ、移り行く四季の美しさではないでしょうか?
モデルハウスにあったセミの抜け殻を調べてみたところ、ニイニイゼミの抜け殻でした。
ニイニイゼミは土の中で4~5年過ごし成虫になるそうです。
卵は木に産みつけられた次の年の夏に孵化し、そこから土の中で過ごすのでちょうどキノイエが誕生したころに産み付けられたようです。
夏の終わり、庭からは秋の虫たちの声が早くも聞こえてきました。
「現代町家」という、家づくりで街角の風景を作り出すキノイエは「生き物達の家」にもなっているようです。
花の便り
May 13, 2022
先日、陀羅尼町の家のオーナー様から「花の便り」が届きました。
昨年(2021年)の秋にお引渡しをしたキノイエで迎える最初の春でした。
初めてオーナー様とお会いしたのが3年前の秋、築50年のお宅の建て替えのご相談にいらっしゃり、建築地は歴史ある街並みの城下町高田、雁木(がんぎ)通りがある地域。
オーナー様のお土地も、その幅は9.6m。けっして広いとは言い難い敷地環境でした。
家づくりを検討されているお客様は皆、色々な心配をされています。
陀羅尼町の家も、土地の幅に合わせて建てられるのか?
防火地域での建築で外壁に木を使えるのだろうか?
町家の景観に馴染む家になるのだろうか?
オーナー様のお話を聞き、一つ一つご不安を解消しながら計画を進める中、
「隣の公園の桜を家の中でも見れたらいいな」と話された事を今でも鮮明に覚えています。
ソトとナカをつなぐ設計のキノイエにぴったりの場所でした。
敷地調査の様子 : 奥には借景したい満開の桜が咲いている
キノイエのコンセプトをブログにて度々紹介させていただいていますが、歴史ある街並みにも馴染むキノイエを選んでいただき、周辺の景色に馴染み・溶け込む、さらには家の中にとりれる。
現代町屋ならではの、外に開く設計により借景の美しいキノイエが完成しました。
生まれ育った町の四季を感じながら暮らす、最高の地元ライフ。
キノイエで是非ご体感ください。
陀羅尼町の家ルームツアーはこちらから
ベースとゲヤで考える
March 11, 2022
キノイエでは、土間や軒下、フルオープンで外や庭につながる大きな窓など、今どきの家がなくした ” 暮らしの場所 ” があえて作られています。
キノイエの設計は先人たちの知恵を生かした現代町家です。
現代町家では、住宅をベースとゲヤ(ゲヤ)に分けて考えます。
ベースは暮らしの中心部分を指し、居間、キッチン、寝室や子供部屋など家の主要な部分がまとまっています。
一方、ゲヤは暮らしのサポート部分。水回りとしてみたり、大きな玄関土間としてみたり、あるいは離れとしてみたり。
ベースとゲヤからつくる家の配置は、
「ずらす」「囲む」「並べる」「振る」「離す」の5つのパターンの分けられます。
ベースとゲヤに分けて考えるメリットは、周囲の環境に溶け込みやすくなること。
ベースとゲヤがずれたり、並んだり離れたりしたときに出来る余白が家のソトとナカをつなぐ中間領域になるのです。
キノイエ第一号の 塩屋新田の家は「離す」。
家の中を見てみると離れがあり、ベースから離して配置したゲヤとの間にはいつも外の自然が感じられるように中庭があります。
日本では外を暮らしに使うのは容易なことではなく、雪国ではなおさらです。
閉じるのではなく、開く。離すことでできる特別な空間です。
「ずらす」「囲む」「並べる」「振る」「離す」の5つのパターンをイメージしながら、是非建築実例をご覧ください。
建築実例 キノイエの手仕事
キッチンを暮らしの中心に
February 18, 2022
一昔前、台所は家族が集まるリビングとは切り離された部屋になっており、単に調理という家事をこなすだけの簡素な場所でした。
時代の流れと共に、住宅も変化し現在のようなキッチンスタイルの原型は昭和30年代に誕生した公団住宅と言われています。
団地の登場により、居室から少し離れた動線上にひっそりとあった台所が初めて居室の一角に配置されました。
今ではリビング・ダイニング・キッチンが一つの空間となったLDKが一般的になってきましたが、そんな中でもキッチンのあり方で暮らしは大きく変わります。
2019年竣工 「頸城の家」セミオープンの回遊キッチン
2017年竣工 「大和の家」L型の対面式回遊キッチン
コンパクトに作られた家の中にどのようにキッチンを寄り添わせ、家族の居場所を作るか。
例えばキッチンに廻れる動線を持たせ、家族の誰もが出入りし、みんなが見えているところで楽しく料理をする。
キッチンを暮らしの中心に考え、一緒にご飯を作り、一緒に食べる。当たり前ですが、少しの工夫で暮らしが変わる。
そしてもう一つ、キノイエの廻れるキッチンには「箱パントリー」というコンパクトなのに多機能な収納ボックスがあります。
建築家の趙海光(ちょう うみひこ)氏による設計でキノイエのコンセプトから生まれたオリジナルアイテムです。
2021年竣工 「陀羅尼町の家」箱パントリー
2016年竣工 「塩屋新田の家」箱パントリーとダイニング
壁を作らずに家具で空間を仕切ることにより、空間に奥行きを持たせることができます。
キッチンを暮らしの中心に考えると、家族の居場所に寄り添った、暮らす楽しさをもたらす場所になるのではないでしょうか。
10年後、20年後も続く絆
October 11, 2021
先日、キノイエ「陀羅尼町の家」の家の引き渡し式を行いました。
着工というと、これから始まる家づくりにワクワクとしますが、
お引渡しの時は少し寂しい気持ちになります。
オーナー様との出会いから、打ち合わせを重ねた日々が次々と思い出されます。
「終の棲家を求めて家づくり考え始め、初めてキノイエのモデルハウスに訪れた時、ビビッときました。そしてファーストプランを見た時、もっとビビッときました。これは、上品な住まいになりそうだと感じました。」
「10年、20年後のお付き合いはもちろん、さらに健康に配慮した住まいをつくってくださったので、30年後も変わらず皆様とお付き合いできると今から楽しみにしています。」
オーナー様からいただいた言葉が本当にありがたく、この仕事をしていて本当に良かったと感じる瞬間です。
これからもどうぞよろしくお願いします。
スタッフ一同御礼申し上げます。ありがとうございました。
10年後、20年後も健康でいられる住まい。
モデルハウスにて是非ご体感ください。
【暮らし番外編】雨の美山デイキャンプ
May 5, 2021
カネタ建設のYouTubeチャンネルに、私たちの暮らす上越、糸魚川地域の暮らしの魅力について、スタッフの視点で編集する「最高の地元ライフ」番外編「雨の美山デイキャンプ」の映像をUPしました。
新型コロナウイルス感染症の拡大、都市部の緊急事態宣言の影響等で、人と人との直接交流が難しい昨今ですが、地元の暮らしの楽しみ方について、今後はこうした映像メディア等も駆使して皆様にお届けしていきたいと考えています。
YouTube動画視聴は上の画像をクリック↑
糸魚川市最大規模の都市公園である美山公園。糸魚川駅から車でわずか数分に位置し、各種スポーツ施設や遊戯施設、ミュージアムなどさまざまな機能を有している市民の憩いの場。そして、海山の絶景を楽しめる最高のロケーションにキャンプスポットがあります。
しとしとと響く雨音、立ち昇る煙、ゆるやかな会話・・・雨の中のデイキャンプもまた風情があります。
大自然に囲まれた極上のダイニングでいただくアヒージョやアクアパッツァ、そして懐かしい本格中華そばなど、どれも絶品。地魚、山菜、お米、地酒・・・地元の食材は春夏秋冬豊富に揃っています。
地元にある資源を生かした様々な暮らしの楽しみ方、これからも私たちの視点でお届けしていこうと思います。
今回お届けした美山公園キャンプ場はこちら
地産地消の持続可能なまちづくりへ
March 2, 2021
森は油田だ!
糸魚川の豊富な森林資源を活かした独自の地域経済循環をつくりたい!
そんな思いで制作したビジョンマップが完成しました。
この取り組みは、林業、製材業、木材加工業、工務店、設計事務所をはじめ、糸魚川市内の森林資源に関する川上から川下までの仲間が有志で集まって組織された「緑でつなぐ未来創造会議(Midori Mirai Meeting/通称:3M(さんえむ))」によって実現しました。なお、3Mの座長は弊社代表猪又が担当しています。
完成したパンフレットは1万部発行。市内の学校や公共施設、各企業など広域に配布され、ポスターも約100ヶ所の施設に掲示されます。
糸魚川市の森林面積は市全体の約87%。その面積は東京23区を包み込むほどの大きさ。にもかかわらず、その大半がまだ未活用のまま、森の高齢化が進んでいます。
目先の損得だけで輸入木材を買えば買うほど、糸魚川市からはお金が流失し、森は荒れ、海の資源にも影響を及ぼします。地元で経済活動を行う私たちの責任も大きいと感じています。
反対に、森を適切に維持管理し、整備すれば、アウトドアレジャーやグリーンツーリズムなど、この地域の特色を生かした新たな産業育成にもつながります。また、間伐された木材を建材だけでなく、エネルギーや熱源としても利用可能です。
SDGsの考え方が少しずつ浸透し始めている今だからこそ、地元の木で学校や施設をつくり、家を建て、エネルギーとしても活かすという地産地消の「持続可能なまちづくり」の大切さを地域のみんなで学ぶチャンスだと思います。
https://www.facebook.com/MidoriMiraiMeeting