暮らしの残像
January 24, 2017
お客様からのご依頼により、まちなかのとある空き家のリフォームのご相談をいただき、本日その空き家の調査に入らせていただきました。
建物は、以前まで食品関連の製造販売を行っていた店舗兼住宅。限られた間口から奥に向かって伸びる、いわゆる昔ながらの町家です。店舗スペースの奥には居間、そして京町家でいうところの「通り庭」と呼ばれる、奥まで続く土間通路を歩いていくとさらに奥に部屋が続きます。電気は停止されていましたが、部屋と部屋の間に設けられた坪庭から差し込む外の光が柔らかく室内を照らし、池や植栽でまとめられた庭と向かい側の軒など、風情のある景色を家の中の三方向から眺めることができます。
そして、さらに奥へ足と進めると仕事場が。空き家になって久しいですが、ご主人が長年大切に使っていた仕事道具もまだそのそのままの状態で鎮座しており、今にも仕込みが始まりそうな雰囲気を残しています。それは単に、モノが残っているということだけではなく、道具はもちろんのこと、家の動線、収納、仕事場や台所の立ち位置など、家の機能として隅々までしっかりと大切に使われてきた痕跡が随所に残っているからだと思われます。
住まいは、そこに人が住まなくなると途端に風化が始まり、数ヶ月もたたないうちにあらゆるところが痛んで居住に耐えられなくなるという意味から、よく「生き物」に例えられることがあります。こちらの建物ももちろん至る所に痛みが生じていましたが、しかしそこにはまだ、人のあたたかさや丁寧さを感じる「暮らしの残像」がしっかりと残っており、何とも表現し難い生命力のようなものを感じさせてくれます。
ご依頼主のお施主様もまた、こうした暮らしの残像に魅力を感じられたのかもしれません。「家はプランが命」ということをもう少し掘り下げて表現するなら、「(その人の暮らしをしっかりと見つめ)隅々まで使い込まれることを考え抜かれた家には、強い生命力が宿る」ということなのでしょう。そして、その真価は、こうして一旦役割を終えた後の「暮らしの残像」に現れるのかもしれません。
私たちもまた、人を惹きつける暮らしの残像が映し出される家をつくっていきたいと思います。
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大火から1ヶ月
January 23, 2017
糸魚川市駅北大火から1ヶ月が経過した昨日の1月22日(日)には、毎年恒例の糸魚川の冬の一大イベント「糸魚川荒波あんこう祭り」が開催されました。
大火の影響で、今年は開催を見送るべきではないか?という声もあり、一時は中止も検討されましたが、今回の大火で実際に被害を受けた実行委員の関係者からも「こういう時だからこそ復興に向けてまちを盛り上げよう」という声が上がり、糸魚川駅日本海口並びにヒスイ王国館に会場を移しての開催となりました。
会場では、地元の飲食店5店舗によるあんこう汁の販売の他、実際のあんこうを丸1体を余すところなく解体する「つるし切り」実演、その他、浜焼きコーナーや各種出店、地元糸魚川小学校児童生徒による「糸魚川の食」にまつわる学習発表など盛りだくさんの内容で、市内外から5,500人の来場を記録する賑わいを見せました。
地元飲食店5店舗による「あんこう汁」は、オーソドックスな味噌仕立ての他、チゲ味やごま入りなどそれぞれが工夫を凝らした独自の味を用意。それぞれのブースには10時の開始前から行列ができ、正午を待たずに用意された1,600食分が完売となりました。ちなみに、この売り上げの一部はこの度の大火の義援金に充当されるようになっています。
「つるし切り」の実演は、糸魚川駅日本海口前のロータリーに設置された特設会場にて。地元の魚市場の職員さんによる巧みなトークと包丁捌きによる実演解説は、もはやこの地元の伝統芸能といってもいいほどのレベルです。
また、会場内では、地元の青年有志で結成されたボランティア団体「がんばろう糸魚川プロジェクト」の皆さんによる義援金の呼びかけと共に、売り上げの一部が義援金に充てられるチャリティーステッカーの販売も行われました。
会場を訪れた多くの観光客、市民の皆様からもあたたかい声掛けと共に、この日もたくさんの義援金が寄せられ、ステッカーも200枚近い購入がありました。多くの皆様の善意が、被災された方、そしてこのまちに向けられていることに心から感謝の気持ちでいっぱいです。
糸魚川市が今月20日に行った記者会見では、大火による焼損棟数は当初の144棟から147棟に修正され、全焼120棟、半焼5棟、部分焼22棟、焼失面積は3万412平方メートルと正式発表されました。火災発生当初時、最大瞬間風速27.2メートルを記録する南からの強風に煽られ、被害が拡大したことを国は重く受け止め、火災被害では全国で初めて自然災害として「被災者生活再建支援法」を適用。これにより、一世帯最大400万円の支援金を受け取ることができるようになり、復興への後押しにつながっています。また、現在、がれき撤去については、市に一括処理を依頼した木造住宅の撤去作業も進んでおり、がれきの分別作業の仮置き場として決定している姫川河川敷には20日から具体的な設置作業も始まっています。また、全国から大勢の皆様より糸魚川市宛に寄せられた義援金の総額も約2億6千万円ほどに上っており、被災者の皆様に見舞金として配分される第一次計画が決まったようです。
少しずつではありますが、復興に向けた歩みが着実に動き出しています。全国の皆様からの多くの善意、そして市民みんなの前向きな姿が、被災された多くの皆様を勇気づけ、このまちの未来に少しずつ明るい設計図が描かれていくのではないかと感じています。
がんばろう糸魚川‼ まけるな糸魚川‼
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まちの記憶
January 17, 2017
昨年暮れに発生した糸魚川市駅北大火では、まちの中心部に存在していた住宅・店舗など144棟が焼失してしまいました。同時にこのまちを形づくってきた数々の象徴的な風景や面影の品までも失ってしまいました。かつてのまちの賑わいをいかに取り戻していくのか、私たち糸魚川市民にとってはとても大きな課題です。
かつてのまちの賑わい・・・ふと、そう考えた時に、糸魚川のまちがいちばん賑わいを見せていた時代のことを振り返ってみたくなりました。そう思って、弊社の書棚をあさっていると、こんな写真がいくつか出てきました。
写真は昭和40年代後半のもの。弊社はこの頃から、街中の道路改良工事等を含めた土木工事も請け負うようになっていました。写真は、ちょうど今回の火災の火元となった現場周辺の通りを写したものも含めて現在の糸魚川駅前の中心商店街の様子を写し出しています。
写真を見ると、現存する店舗もあれば、既に移転、あるいは廃業された店舗も含め、通りに面して所狭しと看板が立ち並んでいる姿が印象的です。あらためて、当時の糸魚川のまちがいかに活気と躍動感に満ちていたのかが伝わってきます。ノスタルジックな味わいも併せて、長屋続きの街並みと町内、近隣の人々のつながりとが程よく絡み合ったこの風景は、紛れもなくこのまちの財産でした。
現在40代後半以上の世代の人なら誰でも知っている当時の名店も。みんなでたむろしていたあのテーブル、あの味、名物マスター・・・当時学生だった人や地元で社会人をされていた人たちにとっては、この写真と共に様々な思い出がよみがえってくるのではないでしょうか?
ちなみに、弊社の代表猪又は、ちょうどこの頃に産声をあげました。
現在、弊社の取締役(安全衛生担当部長)の横井(上の写真右側:ヘルメット姿の人物)も、この当時はまだ入社したての新人監督でした。当時から現役で活躍していたスタッフ、当時生まれたばかりのスタッフ、そして、この時代を知らないスタッフ・・・会社の中にも既に世代間ギャップが生まれていますが、この地域でまちと暮らしに関わる仕事をする者として、将来に語り継いでいきたい大切なまちの記憶です。
まちの復興は、とても大きく難しいテーマ。建築に関する法環境も様変わりしており、昔のような長屋続きの街並みを再現することは不可能です。単に建物を復元するだけでは解決できないいくつかのハードルが存在しており、新しい発想によるまちづくりの構想が求められています。しかし、新しいまちの創造においても、まずは被災された住民の皆様の思いに耳を傾けながら、これまでにつないできた多くの人々の暮らしや、こうしたまちの記憶をどう取り入れていけるかという要素も大切なのではないかと思います。糸魚川市は過去に何度かの大火を経験し、その度にまちの風景や財産を失ってきましたが、それでも力強く再生し、賑わいと人情味のあるまちを創り出してきました。今回もまた必ず元気なまちの姿を取り戻してくれるはずです。
最高の地元ライフ・・・このまちを誇りに思い、もっと地元(ここ)が好きになる暮らし、人がつながる素晴らしいまちの再生が実現することを心から願っています。
がんばろう糸魚川!!まけるな糸魚川!!
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2016年ダイジェスト(後編)
January 5, 2017
前回に引き続き、2016年のダイジェストをブログ記事からお送りいたします。後編の今回は、10月~12月です。
10/26 お月見会
カネタ建設では、お正月の「新年会」から始まり、互助会主催で開催する2月の「アンコウ会」、4月の「お花見会」など、最低でも年6回の懇親会が毎年開催されています。参加メンバーは、住宅建築事業のスタッフだけでなく、不動産、土木、介護など、様々な部門の仲間が一堂に会し、部門の壁を取り払ってみんなが和気あいあいと懇親を深めます。今ではどの企業でもあまり飲み会を開かなくなったという話をよく耳にしますが、企業の力であるチームワークの源泉は、こうした家族のような関係を持つことではないでしょうか。
ブログ記事:10/29 お月見会
10/29・30 高性能エコハウスセミナー&木の家マルシェ#2開催
これもまた初めての企画!「窓・構造・断熱パネル・換気の一流専門メーカー担当者が直接教える! 高性能エコハウスのしくみ大公開」と題し、住まいの高性能化に欠かせない窓・構造・断熱パネル・換気システムに関して、実際に多くのハウスメーカーや工務店の住宅づくりに関わってきた専門メーカーのスペシャリストたちを招いて、高性能エコハウスの仕組みや性能の違い、会社選びのヒントを直接聞くことができる企画をご用意しました。同時に、10/30は「木の家マルシェ」の第2弾を開催。今回のマルシェには、新たに「とうふ工房 矢代」さんと、ごはん麺で話題の「妙高食品」さんが参加いたしました。
ブログ記事:10/31 初めてのコラボセミナー&マルシェ第2弾
11/20 木の家マルシェ#3開催
10月に引き続き、木の家マルシェの第3弾を開催。毎回強く感じるのは、参加されている出店者の皆様のモノづくりに対するこだわりと愛着。「ウチの商品は本当にいいんですよ!」と語る皆さまのその表情からは、自信と誇り、そしてこの地域に対する深い愛着が滲み出ています。また、出店者さん同士が材料の事、加工の仕方等、積極的に意見交換を行っていました。本当に熱心ですね。いつかコラボ商品ができるといいなと期待がふくらみます。
ブログ記事:11/21 木の家マルシェ#3開催報告
11/26 冬の暮らし方見学会 開催
シーズンイベント2016年の締めくくり、テーマはずばり「冬のあたたかい暮らし」。高性能エコハウスを実現するキノイエのモデルハウスにご来場いただいたお客様は皆、会場である「塩屋新田の家」の玄関の中に入った瞬間、「わぁ!とても暖かいですね!」、「本当にエアコン1台でこの暖かさなんですか?」と驚きの感想を口々にされていました。そういう意味では、まさにキノイエの本当の実力を感じていただける季節なのです。また、お楽しみ企画として、「クリスマスリースづくり」「クリスマスオーナメントづくり」の企画も。スタッフ特性のポトフも大人気でした。
ブログ記事:11/26 冬の暮らし方見学会(一日目)
12/7 方針発表会
カネタ建設全社の2016年度下期方針発表会。カネタ建設の方針発表会は、毎年半期に一度(6月・12月)開催され、全社の各部門代表者による前半期の反省と課題抽出、そして後半期の方針と行動目標を全社員で共有するとても重要な場。この形式になって、今回で26回目。ですので、今年で13年目を迎える非常に歴史ある発表会です。
ブログ記事:12/7 方針発表会
12/17 忘年会
新年会に始まり、アンコウ会、花見会、納涼会など、ほぼ2ヶ月に1回のペースで開催している懇親企画の締めくくりは、文字通り「忘年会」。運営は会社内に組織されている互助会幹事の皆さんによって毎回様々な企画が催されます。今回は、焼山温泉清風館様にて開催。大変盛り上がりました!
ブログ記事:12/19 忘年会
いかがでしたでしょうか?今回ご紹介させていただいたダイジェスト記事の他にもたくさんの出来事をご紹介した記事や家づくりにお役に立つ情報などが満載です。ぜひ、一つひとつの記事をお読みいただければ幸いです。
キノイエブログは、今年も精力的に皆様に有益な情報や楽しい話題をお届けしてしてまいりたいと思いますので、引き続きご愛読のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
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がんばろう 糸魚川
December 26, 2016
開設以来、これまで毎日更新しておりましたキノイエブログでしたが、12月22日(木)の投稿依頼、しばらく更新が止まっておりました。楽しみにされていた皆様には、この場をお借りしてお詫び申し上げます。
もう既にご存知の方ばかりかと思いますが、その12月22日(木)、私たちの地元新潟県糸魚川市にて大規模な火災が発生しました。街なかの飲食店の火災に、折からのフェーン現象による強風が重なり、火元から海岸に向かっての144棟、約4万平方メートルが焼損するという甚大な被害に拡大していまいました。被災家屋の中には、新潟県最古の酒蔵として知られている加賀の井酒造様をはじめ、過去弊社にて建てさせていただいた多くの住宅、店舗も存在します。被害を受けられたすべての皆さまに心からのお見舞いの気持ち、そして何よりも被災された皆様が一日も早く平穏な生活に戻られることを願ってやみません。今はただ、地域一丸となって被災者の皆様への対応やケアなど、とにかく今できる限りのことをすべきと考え、本ブログの投稿を控えておりました。
既に、全国でのテレビ報道やSNS等により、この大規模火災の被災の状況が連日のように映像や写真で流れています。火災被害の状況を現地で目の当たりにしている私たちにとっては、その映像や写真が流される度に、そこにお住まいになっていたお客様や住民の皆様お一人おひとりの顔が浮かび、本当に胸が痛くなりました。
なので、ここでは、あえて被災現場の写真を掲載することは致しません。ブログ再開初日の本日の投稿では、火災後の元気な糸魚川市民の様子を写真を交えてご紹介したいと思います。
火災発生から2日後の12月24日(土)のクリスマスイブ、このまちで小さな希望の光ともいえる活動がスタートしました。その名も「がんばろう 糸魚川 プロジェクト」。立ち上がったのは、地元の若者を中心とする有志たち。きっかけは、連日の悲しいニュースや写真で埋め尽くされたフェイスブック投稿の中、一人の糸魚川市民の「がんばろう糸魚川!」という一言から。これに反応した人たちが立ち上がり、およそ1時間後には20名近い仲間が声かけ人の下に集まっていました。
声かけ人と共にリーダーを務めるのは、地元でペンションを経営し、地元消防団で消火活動にあたった岩崎智さん。折しも火災発生から2日後はクリスマスイブ。焼失した住まいには、小さなお子様たちもいます。「この火災でクリスマスも正月もないと、ふと思ったが、いや、そんなことはない!誰にだってクリスマスや正月はある!下を向いているばかりではいけない。」そう考えた岩崎さんは、プロジェクトの最初の取り組みとして、被災した子供たちにクリスマスプレゼントを届けようと企画しました。
SNSを通じた呼びかけに反応し、翌25日の午後には、総勢40名近い有志が集まり、早速子供たちへのメッセージづくりやプレゼントの手渡しの準備が始まりました。
ちなみに、プロジェクトリーダーの岩崎さんと弊社代表猪又とは過去十数年来、様々な地域活動を共にしてきた旧知の仲でもあったことから、このプロジェクトには代表猪又も参加。この日の夕方、自宅を焼失したご家族のお子様がいる避難先にチームメンバーがサンタとトナカイの衣装でプレゼントを届けにお邪魔しました。
プロジェクトリーダーを務める岩崎智さん(写真左端の全身サンタスーツの方)
この活動には、NHKをはじめ多くのメディアが関心を示し、同行取材が入りました。
今回の大規模火災により、今現在、SNSやネットの投稿記事は、悲惨な糸魚川のまちの様子を写した画像で埋め尽くされています。このプロジェクトを通じて、まずは糸魚川の元気な様子、明るく前を向いて歩き出している糸魚川市民の写真に塗り替えていきたいと考えています。
悲しみで下を向くのはもうおしまいです。地元糸魚川を拠点とし、上越地域で夢のある暮らし、まさに「最高の地元ライフ」を提供することをミッションにしている私たちカネタ建設・キノイエチームは、このプロジェクトの趣旨に賛同し、全面的に応援してまいりたいと思います。
糸魚川市の復興はこれからです。カネタ建設も行政や業界団体をはじめ、地元の様々な方々と連携し復興アクションに取り組んでいくことになるため、しばらくはキノイエのブログも毎日更新というわけにはいかないかもしれませんが、少しでも皆様に明るく前向きな情報を発信していきたいと思います。ですので、これからも引き続きこのブログをご愛顧、応援いただければ幸いです。
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忘年会
December 19, 2016
先週末は、焼山温泉清風館様にてカネタ建設の忘年会でした。当日の模様を写真ダイジェストでお届けします。
カネタ建設では、新年会に始まり、アンコウ会、花見会、納涼会など、ほぼ2ヶ月に1回のペースで全体の懇親会を開催しています。忘年会はその名の通り今年最後の懇親会。運営は会社内に組織されている互助会幹事の皆さんによって毎回様々な企画が催されます。
今回は、役員幹部の挨拶を極力省略し、その分、くじ引きによって乾杯のご発声役を決めるというスリリングな設えに・・・
見事その当たりクジを引いたのは・・・
この企画主旨にぴったりな人物が当選!昨年入社、今年二級建築士に合格したばかりの建築部Nさん。まさに今年のラッキーガール賞。
本人曰く「なんだか仕組まれたような気が・・・」。いえ、決してそのようなことはありません。まさにクジ運がいいとしかいいようがありません(笑)
今回の忘年会は総勢50名以上が参加!介護事業の拡大等、年々スタッフも増えており、非常に賑やかな宴席となりました。
こう見えて、実はとってもナイーブで優しい土木スタッフ。
若手土木技術者M君のお悩み相談会。相談内容もいろんな意味で若々しい(?)が故に先輩たちにイジられています(笑)
時間の経過と共に、当然このような光景も・・・
建築、不動産、土木、介護など様々な分野で活躍する個性豊かな仲間たちが一堂に会するカネタ建設。一人ひとりにきらりと光る才能があり、それが化学反応を起こして新しい取り組みが生まれるのですが、そのきっかけは、こうした普段からのコミュニケーションによって育まれている面がとても大きいのです。時代の流れにより、社内で飲み会をほとんどしなくなったという会社も多くなったようですが、日々の交流を通じて家族のようなつながりをもつことは、仕事においても人生においても大きな財産になると信じています。
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ちょうどいい暮らし
December 14, 2016
モデルハウス「塩屋新田の家」にて、以前モデル撮影にご協力いただいたS様ご家族のオフショット。スタッフ手持ちのiPhoneで撮影しました。
普段の何気ない日常の暮らしぶりが想像できる、スタッフお気に入りの1ショットです。まるでここに何年も暮らしているかのような光景です。
モデルハウスの役割は、訪れたご家族に、「暮らし」をより具体的にイメージしてもらうこと。そしてそれは、背伸びをした無理のある理想ではなく、「ちょうどいい暮らし」であることが大切だと思っています。
キノイエの佇まいは、一見すると少し敷居の高そうなイメージがあるかもしれませんが、実は暮らしてみると、驚くほど「普段使いの良さ」を感じられる、馴染みやすくちょうどいい造りになっています。
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本物の木の家で本物の温かさを知る2日間
December 12, 2016
昨日は上越市内も一時うっすらと白くなり、塩屋新田の家の玄関アプローチも一瞬、冬景色に変わりました。今朝もぐんと気温が冷え込み、本格的な冬の到来を感じる季節になってきましたが、急激な気温変化により同時に体調を崩しやすい時期でもありますので、皆さん、体調管理にはくれぐれもご注意ください。
ちなみに、本格的な冬の到来を感じる季節ということは、つまり、住まいの外皮性能(気密・断熱性能)の差が比較しやすい季節でもあります。
そんな中、今週末の12/17(土)・18(日)の2日間は、「本物の木の家のつくり方 見学・相談会」を上越モデルハウス「塩屋新田の家」にて開催させていただきます。主な主旨は、初めての方でもよくわかる本物の木の家づくりに関する説明・Q&A・相談会・見学会形式の内容となっておりますが、同時に、高性能で本当に暖かい家の快適さと経済性を体感できるまたとないチャンスでもあります。住宅会社のモデル展示場も様々で、実際の家では使用しない(できない)空調機による過剰な暖房のものもあれば、家庭用エアコン一台で足元まで暖かい暮らしを実現できる等身大のモデルハウスもあります。キノイエのモデル展示の基本的な考え方は「今すぐこのまま買っても使える」“等身大の高性能”仕様について知っていただくことです。
まだ気候の緩やかな季節に、一度モデルハウスにお越しいただいたことのある方も、ぜひこの機会に足を運んでみてはいかがでしょう?また新たな発見と共に、いい家の選び方に関する目が養われるのではないかと思います。
イベント詳細はこちら
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会話する窓
December 10, 2016
「おはよう」
毎朝の何気ない会話は、こんな言葉からスタートする家族が多いことでしょう。1年は365日。10年間で3,000回以上(二人なら×2回、三人なら最大×6回、四人家族ならなんと最大×24回!)この言葉を交わすことになります。では、それはどんなシチュエーションで行われるのでしょう。
塩屋新田の家では、階段を下りてまず目に入るのが、この窓の向こうのキッチンの様子。毎日必ずお母さんの顔、そして料理する手元を目にしてからリビングにたどり着きます。
ちょっとしたことですが、設計で大切なことは、「○○部屋を○畳」という物理的な空間づくりではなく、何気ない日常にどのようなプラスの影響を与えるのか?という発想で一つひとつの空間を考えること。その一つが、日常会話であり、その会話がどのような場所で行われるのかを考えることです。
「コーヒー入れておいたよ」
「ありがとう」
そして、この窓と階段の間にはトイレスペースがあります。
「おなかの調子どう?」
こうした日常の何気ない会話一つひとつが、家族の思い出の風景を作り上げていきます。それだけに設計の果たす役割は非常に大きく、何をどう設計するのか、その考え方の違いが住宅会社、工務店の違いになっていると思います。
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周辺環境は設計の一部
December 4, 2016
昨日から2日間開催されましたカネタ建設のオンリーワン住宅完成見学会「とことん薪ストーブライフを愉しむ家」、大勢のお客様にご来場いただき、本当に中身の濃い2日間となりました。ご来場いただきました全てのお客様に心より感謝申し上げます。
ところで、今回の見学会場は上越市大貫という土地。大貫といえば、スキー発祥の地として知られる金谷山スキー場があるエリアです。そして、意外に知られていないですが、同地区内には「会津墓地」があります。戊辰戦争で高田藩に護送され、寺町の約60の諸寺院に収容されて謹慎生活を送る事になった会津藩士の墓で、地元の方々がボランティアでこの場所を保全維持管理しているのもこの墓地の大きな特徴です。
そんなことからも、この大貫という地域は非常に歴史情緒ある土地。古くからこの地で暮らす方々の中にも、どこかしらいい意味での保守性が感じられ、昔ながらの助け合いの文化が残る土地です。
建設場所のすぐ近くにある鳥居のある小さな公園。近所のお子さんが枝を剣に見立てて、昔ながらの遊びをしていました。とても親しみの沸く環境です。
現在、その大貫のエリアには、比較的大規模な分譲地も生まれており、新築住宅が少しずつ増えてきていますが、今回のお施主様ご家族が選んだ場所は、分譲地とは一線を画す昔ながらの住宅地内の敷地の一角。そこで、近隣との人付き合い、そしてこの地の風土に適した暮らし方がスムーズにできるよう、地域の特性を入念に下調べ・ヒアリングしながら、丁寧に設計を始めました。
そして、今回の住まいのテーマは、「とことん薪ストーブを愉しむ家」。旗竿地の奥は川沿いで視線を気にすることなく、また近隣に迷惑をかけることなく自由に使えるスペースがたくさん。薪の調達から搬入、ストック、排煙と風向き等、様々な条件をクリアするのに好適地でした。そして、建物が実際に立った時、両隣のお住まいに威圧感を与えることのない外観、視界をずらしながらの窓配置、そうでありながらもさりげなくお互いの生活の気配を感じながら、防犯上も含めて助け合いの関係が保てる絶妙な距離感など、様々な角度から理想の配置と設計を検討しました。こうしたことからも土地選びも家づくりの重要な要素であり、その土地の性質や周辺環境調査が、すでに設計の一部であるということがお分かりいただけると思います。
設計を担当した榮妙(さかえ たえ)。自らも薪ストーブをこよなく愛するユーザー。ユーザー視点から作業性や利便性、そして愉しみ方を随所に盛り込んだ設計を心がけました。
ちなみに、今回のお住まいでは、お引き渡しを待つまでの間、既にお施主様も薪の材料になる端材集めに精を出され、見学会当日も、大勢の見学客が訪れる中、外ではお施主様がせっせと薪材の積み上げ作業に専念されており、すでに生活の1シーンを垣間見るような見学会となりました。
実際の暮らしが始まれば、こうした外作業の風景は、いつしかご近所の方々の生活や気配と溶け合いながら、日常の風景に馴染んでいくのだと思われます。実際、このお住まいの近隣数軒を歩きながら眺めてみると、外で農機具や除雪機の掃除をしている方、昔ながらの方法で納屋の軒先に大根を干している方、畑仕事をしながら世間話をしているお隣同士のおばあさんたちなど、生活の息づかいとリズムが感じられる素敵なエリアでした。
お施主様の薪材積み上げ作業は、マジックアワーを迎える頃にはひとまず終了。おそらく、引っ越し後はストーブの炎を眺めながらの至福の一杯を楽しまれるのではないかと思われます。また一つ、「最高の地元ライフ」が始まります。
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