動画の力
February 27, 2021
昨年秋以降、ずいぶんと投稿が滞ってしまいました。
こちらを楽しみにされていらっしゃった皆様には、この場をお借りしてお詫び申し上げます。これから少しずつ再開していきたいと思います。投稿のペースは緩やかになるかと思いますが、着実に皆様のお役に立てる内容、読んで心が暖かくなるような投稿を心がけたいと思います。
同時に、これからは、ブログという手段に加え、映像という手段でも少しずつ皆様にお伝えしていこうと思います。まずは今回手始めに、上越モデルハウス「塩屋新田の家」の紹介動画を自前で制作してみました。こちらはカネタ建設のYouTubeチャンネルで公開しています。見様見真似の撮影・編集ですが、文字と静止画ではお伝えしきれていなかったキノイエの心地よい暮らし方、その空気感を少しでも感じてもらえたらと思います。
カネタ建設のYouTubeチャンネルもこれから少しずつ更新していきます。よろしければ、こちらのチャンネルの登録、いいねをお願いいたします。
『ちいきのたより』寄稿4回目
August 13, 2020
四季の移ろいを楽しみ、地域とのつながりを大切に住まう人を応援するウェブマガジン『住まいマガジンびお』。
その中のコーナーの一つ、全国の工務店の記者から日本全国四季折々の旬な話題をお届けする「ちいきのたより」コーナーに、弊社から4回目の寄稿をさせていただきました。
今回は8月初旬の記事掲載ということもあり、「オレンジフェア 」について詳しくご紹介。タイトルは「「人」の展示会」とさせていただきました。
「子どもたちに最高の夏の一日をプレゼントしたい」・・・そんなスタッフの思いから始まったこのイベントも今年で早16年目。地域の皆様に生かされているという心からの感謝の気持ちと、家族の夏の最高の思い出を提供したいというスタッフたちの強い思い、そして、部署や立場の垣根を飛び越えて仲間同士が結束する姿そのものが、このイベントのいちばんの価値であり、存在意義。イベント開催費用はすべて大事な社員研修費用と考えているからこそ継続性も生まれているのです。本記事では、そのあたりについても詳しく触れられています。
こちら「ちいきのたより」コーナーでは、他にも全国から地域の工務店記者さんから選りすぐりの旬の記事が定期的に届けられています。地域に密着した工務店の目から見たその地域や暮らしの魅力を擬似体験できる素晴らしいコンテンツです。
前段でも触れましたが、弊社からは今回の記事の他に過去3回寄稿させていただいています。テーマはそれぞれ「上刈みかん(甘酸っぱい北限)」「雁木通り(譲り合うまちなみ)」「奴奈川姫とけんかまつり(ヒスイと日本最古のラブソング)」といったように、新潟県上越・糸魚川地域の暮らしについて、独自の視点からご紹介しています。そちらもご興味がありましたら是非一度お読み下さい。
挑戦するなつやすみ
August 10, 2020
8/3〜7の5日間にわたり、オレンジフェア 特別企画「挑戦するなつやすみ」の競技・撮影が行われました。
今年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、部活の大会などが軒並み中止となり、活躍の場が少なくなってしまいました。しかし、それでもなお懸命に練習している子どもたちの姿に背中を押されたオレンジフェア スタッフが、子どもたちに今年限りの特別な活躍のステージとして用意した特別企画。
事前告知に市内在住の小中学生66名がエントリーしてくれました。
まず最初の2日間、8/3・4はサッカー(ストラックアウト)。会場は、糸魚川中学校のご厚意で同校のグラウンドをお借りしました。
ゴールポストにオリジナルのストラックアウトの的を設置します。
競技は、一人10球を蹴り、8つの的を何枚抜けるかを競うもの。参加してれた子どもたちの真剣な表情がとても印象的でした。
競技はサッカー・野球それぞれエントリー時間を予約制とし、競技は一人約10分間で終えられるように設営。子どもたちの競技時間が重ならないように配慮しました。また、ギャラリーも保護者のみ観戦可能とし、応援席はソーシャルディスタンスをしっかりと確保するなど、徹底した三密対策をとりました。
8/5〜7の3日間は野球(飛距離対決)。会場は美山球場のナイター施設をお借りしました。
バッターボックスに設置されたバッティング用のティーにボールを設置し、5球打って最長飛距離を記録する形式。計測にあたっては、建設現場での測量に使用するトランシットを使用し、なんとミリ単位まで計測。このあたりが建設会社ならではの設営(笑)
こちらも非常に盛り上がりました。参加者の中には野球チーム所属の強豪選手も大勢名を連ねていました。
中には大人顔負けのスラッガーも。3日間、美山球場では大きな歓声が響き渡りました。
こちらの競技の様子は全て映像記録を取り、9月にカネタ建設のYouTubeチャンネルにてダイジェストムービーを公開する予定です。今回の企画のためにゼロから映像編集を学んだスタッフ渾身の番組を是非お楽しみに!
8/9付地元紙「糸魚川タイムス」の1面に記事を掲載していただきました。
おうち時間の質(季節編)
July 20, 2020
「おうち時間」を考える第3回。今回は、「季節」との関わりで少し触れてみたいと思います。
突然ですが、みなさんのお住まいは、季節の移ろいに対し、「ひらいて」いますか?それとも「とじて」いますか?日本の四季の変化は、美しくも、時に厳しい自然環境の影響を住生活に与えます。私たちの住まいは、それに対し「性能の進化」で対応してきました。
性能の進化は、同時に外部環境との遮蔽や隔離を進めました。その結果、住まいはシェルターのように変わっていきました。私たちのような住宅の作り手の多くは設計上の性能「数値」の向上とコストパフォーマンスの追求の中で、いちばん合理的で効率的な方法を採用してきたのです。つまりは、建物はシンプルな箱型へ、そして窓は小さく、その数を減らすことで対応してきました。私たちの住むこの新潟県上越地域の住宅も例外ではありません。
そして、人が建物の合理性に合わせるように、また、核家族化、少子化など様々な社会環境の変化で暮らし方も少しずつ変化。まさに住宅のトレンドは、常に社会の縮図を具現化しているといえます。
ところが、今回のような急激な社会環境の変化で、私たちは「おうち時間」についてあらためて見つめ直す貴重な機会を得ました。これまで以上に家で過ごす時間が増えたとき、シェルターのように囲われたその住まいは本当に心地よい暮らしを提供してくれているでしょうか?
夏の厳しい蒸し暑さ、新潟の冬の寒さなど、厳しい環境に対し、私たちの住まいは「とじる」性能ばかりを追い求めてきたように思います。天気のよい日は窓を開放してソトの自然を思い切り取り込む。また雨風雪の日も窓の向こうの景色を楽しめるような視線配置など、ソトに「ひらく」家づくりが今あらためて求められていると思います。
雨の日も窓の向こうの景色が愛おしくなる住まい
秋の夜長に虫の声や微かな風の音を感じる住まい
白銀の世界に変わった玄関先や庭先で子どもたちのはしゃぐ声が聞こえる日常
この機会に、本来あるべき家づくりの本質について見つめ直してみませんか。
「頸城の家」(上越市)オーナー様ご提供
「西本町の家」(上越市)オーナー様提供
おうち時間の質(「仕事と私事」編)
July 17, 2020
今日は前回に続いて「おうち時間」を考える第2回。今回は、「仕事」と「私事」編です。
「在宅ワーク」「リモートワーク」という言葉が、少しずつ地方の私たちの暮らしの中にも入り込んできているように思います。都会のビジネスマンだけではなく、私たちの暮らすここ新潟県上越地域の多くの職場の中でも、密を避ける働き方、職場にこだわらない働き方、集まらない仕事スタイルといった考え方が浸透し、家と職場の境目が薄くなりつつあります。
そうなると、「家で仕事」という概念も、少し前の「持ち込み残業」というマイナスイメージから、出社を必要としない仕事は家でさっと片付けて、残り時間を自分のために有効に使うというポジティブな志向の働き方も増えてくる傾向にあります。また、「仕事」だけでなく、趣味やセカンドワークのような「私事」の時間に対してもよりフォーカスされる傾向にあると思います。
そこで問題は、家の中に「ワーク」に適した居場所があるかどうか?です。家に書斎コーナーを設けるケースも多々ありますが、実際はTVと食事と一体のダイニングテーブルの方が落ち着く場所になっていたりします(実は現在の私の仮住まいがそんな感じです(笑))。
また、実は「書斎スペース」をつくった多くの住まいで、その使われ方が必ずしも当初の目論見通りにはなっていないケースも多く、子どもの自学スペースに占領されたり、単なる書棚や生活雑貨置き場になっていたり・・・それは物理的な事情だけでなく、そもそもその場所と機能がワークに適した居心地のいい場所であったかどうか?ということも見逃せない点です。
よく設計段階で「独りっきりになれる空間」というワードが出てきます。確かに、オンライン会議の普及により「隔離」や「遮蔽」といった物理的ニーズが増えているのも事実。しかし、単に隔離部屋をつくるという発想だけでは、本当の答えにはたどり着きません。もしかするとその人によっては、独りになりたいのではなく、「頭を切り替えるスイッチがほしい」という動機もあれば、「子ども勉強の邪魔にならないようにしたい」、「奥様にリラックスタイムをあげたい」など動機は様々。また、実は「独りっきり」とは言いつつも、実は「つながっていたい」という裏腹なニーズも存在したりします。「書斎」「独り」というその言葉の奥にある、その人が真に求めていることの解を探すことがとても重要になります。私たちの設計ではその本当の「居場所」を見つけ出すために、初期の段階で、お施主様の一日の暮らしぶりをよくヒアリングしたり、必要に応じて観察させていただくことで、思いもかけなかったような居場所が、最適なワークスペースになることもあります。
冒頭にも触れましたが、ワークスペースは、「仕事」だけでなく、その延長線上に「私事」としても重要な居場所になります。よく仕事場と趣味の部屋は別と考えられがちですが、仕事も私事も、同じ感覚をもった一人の人間のアクション。したがって、その使われ方はとてもシームレスにつながっていくと考えるのが自然です。仕事をするにも、映画を見るにも、読書をするにも、うたた寝するにも、その人にとってその場所が快適な空間といえる一点をつくりあげることも私たちにとって大事な仕事になるのです。
おうち時間の質(家族編)
July 14, 2020
しばらくブログの更新が滞っておりました。楽しみにされていた皆様には、心よりお詫び申し上げます。仕切り直して、また少しずつ様々なコラムを綴っていきたいと思います。
さて、第二派とも呼べる連日の感染者数拡大の報道、私たちの地域での感染者報道なども合わせ、今や「withコロナ時代」という言葉はすっかり定着してきました。それに伴い、私たちのライフスタイルにも少しずつ変化の兆しが見られます。何より、今ほど「在宅生活」のあり方について考えさせられた時代はこれまでなかったのではないでしょうか。
そこで、今一度、「おうち時間」の質について、キノイエの住まいと暮らしのあり方から少し考えてみたいと思います。まずは「家族×おうち時間」について。
仕事、部活、塾など、外出の機会が減少し、家族一人ひとりの在宅時間が増えた時、あなたはどこで何をしていますか?そこにどんな「居場所」があるでしょうか?
キノイエの設計においてとても大切にしている考え方が、「家族とのちょうどよい距離感」です。窮屈でなく、そして、離れ過ぎないちょうどよい距離感。それは、ダイニングテーブルの直径や壁との距離といった物理的な感覚はもちろんのこと、視線の重なり具合や、どこに誰が座った時に居心地がよいか?という点についても、そこに住まうご家族お一人おひとりが主人公になるポイントを考えて設計しています。
「住まいの問診票」はそのための大事な最初のツール。家を建てるにあたって、実は「こう聞かれてみてはじめて家族でじっくり考えた」という項目も多いのです。「○○部屋を○帖ほしい」という顕在的なニーズの奥にある、ご家族それぞれの暮らし方を掘り下げていく形で質問は続いていきます。私たちはその中に、お一人おひとりの「ほしい暮らし方」「距離感」「時間」などを見つけていきます。そして、その効果は、住みはじめてから徐々に実感として湧いてきます。
それが、コロナ禍の今、より謙虚に表れているように思います。
また、住まいのもつ基本的な衣食住の機能以上に、様々な楽しみ方を見出すご家族が増えていますが、その+αの楽しみを叶える空間設計になっている住まいは必ずしも多いとは限りません。なぜなら、これまでの経済合理性重視の考え方によってつくられた住宅業界のマーケティングに導かれ、多くのユーザーが、「家はこれでいい」「余計なモノはいらない」という視点で家を「買う」という選択をしてきたからです。画一的な価値観で省かれたその「余計なモノ」の中に、顕在化していなかったご家族それぞれの暮らしの楽しみ方が隠れていたりするのです。
こちらは、キノイエでの「おうちキャンプ」。今年の5月の連休は各家庭がこぞって、おうちバーベキューなどを楽しんだことと思いますが、こうしたおうちキャンプ、おうちバーベキューのような半アウトドアライフ、やってみると似合うおうちとそうでないおうちの歴然とした違いがよく分かります。
みなさんのおうち時間、とりわけご家族との時間はどのように質を高めることができたでしょうか?一番大切なのは、もちろんお互いに対する尊敬と愛情。ですが、住まいもそこに大きな一役を担っているのです。
丁寧な暮らし 続き
June 16, 2020
西本町の家の2年定期点検の様子、続きです。
玄関の中に入ると、家族のライフスタイルがまるでアート作品のように整然と並べられてお客様をお出迎え。
デンマークの暮らしに通じる、自転車をベースにした移動スタイルがとても絵になります。
玄関ホールに置かれたオブジェたち。一つひとつ丁寧に選ばれています。
こちら、お子様のために手づくりされた木製キッチンはなんとご主人の作。現在、第2作目のドールハウス製作に取り掛かっています。
まちなかの立地でも上手に視界を遮り、自然を取り込むことで、住まいはコンパクトでも広がりのある上質な空間に変わります。
また、実際、暮らしてみての率直な感想として、オーナー様からは、“おかげさまで温熱環境に関しては夏も冬もストレスフリーな暮らしをさせていただいております。”というお言葉もいただいています。
そして、オーナー様からのメールの文末には、こんな嬉しい言葉が。
“新型コロナウイルスの影響で移動の自粛が求められる中、住宅の価値が見直されていると思います。「家に居る」事へのストレスを少なくするには、住宅の気密断熱性能はもちろんのこと、人と人とのちょうどいい距離感を作る間取り、適材適所に使う自然素材、そして快適な庭空間による癒しも重要な要素だと思います。色々考えることはありましたが、今、この家に住めて本当によかったなと思っています。カネタさんの個人住宅でのますますのご活躍を期待しています!”
私たちにとっては何物にも代えがたい最上級の賛辞。お施主様との出会いに心から感謝の気持ちでいっぱいです。
緑に囲まれた西本町の家の丁寧な暮らしぶりは、キノイエ の理想形の一つとも言えるかもしれません。上越地域で最高の地元ライフを暮らしをお求めの方は、ぜひ私たちにご相談ください。
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丁寧な暮らし
June 14, 2020
先日、西本町の家の2年定期点検にスタッフがお邪魔させていただきました。
2018年6月、お引き渡し直後は上の写真のような感じでしたが・・・
<写真:オーナー様提供>
お引き渡し後2年で、緑に囲まれた素敵なアプローチに成長しました。
<写真:オーナー様提供>
自然との相性がとてもよいキノイエ の住まい、ソトとナカをつなぐ、コンパクトでハイクオリティな暮らしは、こうして年月を重ねる中で完成していきます。
<写真:オーナー様提供>
後日、オーナー様よりお礼のメールと共に、お住まいの素敵な写真を送っていただきました。メールの内容を少し抜粋してご紹介します。
“建築時に木を植えていただいたおかげで庭造りに興味が出てきて、今では庭のことを考えない日はないくらいドップリはまっています。
木を植えることは、建物の外観を美しく見せる最も低コストで最も効果のある方法だと本当に思います。これからも、木に興味のない施主にも積極的に植樹を勧めてあげてください。最低でも3本。重要なのは、リビングなどからよく見える位置に木と下草類を植えることです。毎日目に入れば、イヤでも庭に手を入れたくなりますよ(笑)。
我が家では今回、ウッドデッキに思いきり近づけて高木(ナツツバキ)を植えてみました。日当たりが悪くなるかなとちょっと心配しましたが、緑をより近くに感じられるようになり、気がつくといつも庭を眺めています(娘も)。建物の窓に思いきり近づけて植えるのも、ありだなーと思います。”
<写真:オーナー様提供>
<写真:オーナー様提供>
<写真:オーナー様提供>
庭のお手入れ道具もオーナー様の手作り。
<写真:オーナー様提供>
生ゴミもコンポストのキエーロを使い、腐葉土にされています。中ではカボチャの種が発芽し、スクスク育っているようです。オーナー様からは、こんなお勧めのコメントが。
“我が家が使用している生ごみコンポスターのキエーロですが、本当におすすめで、ゴミの削減のためにもっとみんなに使ってほしいです。夏場は本当に生ごみが2週間程度で消えます。他のコンポスターのようにゴミでいっぱいになりませんし、天ぷら油も投入できますし、ニオイも気になりません。”
<写真:オーナー様提供>
緑と共生する丁寧な暮らし、ご家族が価値観を共有し、お手入れもとてもしっかりされている様子が伝わってきます。
お家の中の様子、その暮らしぶりもご紹介したいと思います。続きは後日。
※2020年6月15日 オーナー様からいただいたメールと写真がとても素晴らしかったので、本文の追記と一部写真の差し替えを行いました。
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地元の森を育てつなぐ
June 7, 2020
今までずっと経済成長優先で突き進んできた日本。しかし、この度の新型コロナウィルス感染症の拡大と都市機能の停止により、社会を取り巻く価値観は大きく変化をし始めました。特に、東京を中心とした都市部一辺倒の考え方に疑問を感じ、自然と共存する地方の人間らしい暮らしに豊さを求める人が少しずつ増えているようにも感じます。
あらためて、私たちの暮らす上越地域の魅力、私たちはどれだけ気付いているでしょうか? 以前のブログ記事でも書きましたが、日本は先進国の中でフィンランドに次いで2番目の森林保有面積をもつ森林大国。中でも私たちカネタ建設の本社が所在する糸魚川市は新潟県の中でも随一の森林保有自治体。大半が建築資材として非常によく使われる杉の宝庫です。
ところが、現在、その建築資材の大半には値段の安い県外産が使われており、地元の林業、製材業を含め多くの産業の成長が進まず、地域外への大量のキャッシュアウト(お金の流出)を生んでいるという現実があります(これには私たち地元企業にも責任の一端があります)。また、森林の間伐が正しく行われないことによる土砂災害のリスクや、山から流れる豊富なミネラル分が減少することにより海産物資源にも影響を及ぼしています。これを防ぐには、地元で育った森林から適切に木材を流通させ、間伐を進めることにカギがあります。つまり「森を守る=地域経済を守る」ことに繋がるのです。
そこで、私たちはこれから長い年月をかけて、少しずつ住宅の地材地建を進めていこうと考えています。地元の森で育った地元を木材を使って地元の職人たちと共に家を建て、子どもたちの世代に繋いでいく。子どもたちが田植え体験で、農家さんへの感謝やお米の美味しさを理解するのと同じように、林業や製材業、そして建設業が地域の人々の暮らしを安心安全、そして経済循環の面からも支える尊い仕事であるということを多くの子どもたちに伝えていく・・・こうしたことも私たちの使命だと考えています。
写真は、弊社が保有する糸魚川市内の山林の一部。実はこれまで手付かずでした。こうした森をしっかりと整備し、糸魚川の自然と暮らしの豊さを直に感じられるような流れを作っていきたいと思います。
10年20年スパンの壮大な夢でもありますが、着実に一歩ずつ実現に近づけていこうと思います。
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「地域循環を考える」
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オーナー様からのフォトお便り(頸城の家)
May 19, 2020
昨年12月にお引渡しをさせていただきました「頸城の家」のオーナー様から近況写真が数枚届きました。
今年の1月。住み始めてひと月ほど過ぎた頃。
2月。今年は小雪でしたが、ちゃんと雪だるまをつくれました。透き通る空気の向こうに見える米山が美しいです。
今月の様子。夕暮れ時の水田に映る米山のシルエット、マジックアワーで少しずつ変化する色合い、なんとも贅沢な時間です。
新緑が美しい季節。これから夏に向けて、窓の向こうの水田は一面鮮やかな緑のカーペットに変わっていきます。
それぞれの季節を楽しむ暮らしぶり、お子様たちがのびのびと育っている様子が伝わってくる、何とも言えない素敵な写真です。写真を送っていただきました頸城の家のオーナー様に心から感謝申し上げます。
また、同時に今後もキノイエのオーナーの皆様からの近況写真をお待ちしています。いただいた際には、順次こちらのブログでご紹介してまいりたいと思いますので、ぜひコメントを添えて送ってください。
今、コロナ禍により、多くの人たちが日常での移動や活動を制限されている状況ですが、このように、オーナー様がおうち時間を楽しんでいる姿を拝見することができると、私たちの家づくりは間違っていないということを強く実感でき、家づくりを仕事にする者にとってこの上ない喜びです。
今後もおうち時間を楽しむ家族のたくさんの笑顔を想像しながら、最高の地元ライフを創造していきたいと思います。
昨年12月の完成見学会の様子。スタッフでパチリ。
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